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干支

2022-01-12 05:37:40 | エッセイ
日の記述の暦には天象の予言や占いです。広辞苑や高島歴などより。
暦本に記載された暦注には天象の他に七曜、干支、朔望、潮汐、二十四節気、雑節、二十八宿、九星、六曜、中段の十二直、下段の吉凶などです。

◆ 十干は甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
◆ 十二支は子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥(写真は8日撮影の荒神様の天井絵です。)

O 干は数の順序数に対応し、支は作物の12の生育過程と農作業の順序の言葉を十二支の動物に対応させたものです。
O 干支の組合せから甲子、乙丑、丙寅・・・・・・癸亥の60組で、また甲子(元に戻って還暦)・・・と繰り返します。
このように、その年を干支で表現しますが、現代は十二支を賀状などに表記するだけで十干は殆ど使われていません。
干支の読み方は十干のそれぞれを五星に兄弟(えと)をつけて、例えば平成19年の丁亥は「ひのとい」と読みます。
即ち、五星の5惑星、木(き)、火(ひ)、土(つち)、金(か)、水(みず)にそれぞれに兄弟(えと)をつけて十干と十二支で読むのです
従って、甲は木兄(きのえ)、乙は木弟(きのと)・・・で、甲子(きのえね)、乙丑(きのとうし)、丙寅(ひのえとら)、丁卯(ひのとう)・・・となりますね。
ですから、1924(大正13)年の甲子の年に出来た阪神の球場は年の名から甲子園と付いたり、丙午(ひのえうま)の年にはたまたま火災が多く、
また、この年に生まれた女は気が強く夫を食い殺すという迷信もあり、昭和42年の丙午生まれの人口は平年より大分少ないという現実があります。
立秋の18日前を土用といい、その中の丑の日が「土用の丑の日」といってうのつく食べ物で暑い土用を乗り越えます。

◆ 五星は中国の国旗でもあり,天文や暦数に基礎をおく世界観で万物を構成する木火土金水の5元素の五行でもあります。
即ち、天地人はこの五行で運行、構成されているという哲理です。そして、易学でいう相反する陰陽の気から陰陽五行説の陰陽道が説かれました。
この説は木は火を生み、火は土を生むという相生する循環と、木は土に、土は水に克つという相克することから 、男女が相生すれば幸福に、相克すれば災難が来るものと男女の相性はこれに基きます。
◆九星は一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫(中国では9が一番いい数)から、1つの星を中央に他を8方位に
又、生年を九星の組に分けてその年の運勢を占います。
また、干支の60の組合せのなかで十干を基に置く6組から必ず各組ごとに2支ずつはみ出します。このはみ出た十二支を天中殺といいます。
天中殺には年、月、日があり、10年働いて2年休め、360日働いて5日休め、6日働いて1日休めと言われます。
これを怠ると、支の無い天中殺の年、月、日には何事も空回りし、精神的に不安定になり、災難にあう運命と言われます。

◆ 六曜は 先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口 の六種です。中国の六壬時課、小六壬と呼ばれる時刻・日の吉凶占いとして室町時代日本に伝わり、
旧暦の1月1日は先勝、二月は友引・・・七月はまた先勝から・・・十二月は赤口でおわる。現代のカレンダーとして大晦日で終わり、組み合わせたものが太陽大陰暦です。
祝いの日、事の初めの日などには大安の日とか、葬式には友引の日を避ける、先勝は午前中が吉、先負は午後が、仏滅には葬式など、赤口は大凶の日で午の刻のみ吉。


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