福島県三春張り子人形は年賀の切手になり、ひょっとこや七福神のお面等が有名である。
この縁起物と並んで人気がるものに、歌舞伎や舞踊の風俗人形である。
風俗人形は、山形の豪商の蔵の中など、三春以外で見つかることが多い。
庶民の縁起物とは違い、風俗人形は一つの娯楽として、藩外に売られることが多かった。
しかし、明治の廃藩置県で、海外の多様な玩具の流入、風俗人形はすたれ、何時しか姿を消してしまったと小沢宙さんはいう。
再興したのは、祖父小沢太郎氏の功績が大きく、人形製法や材料も不明、デコ屋敷に残っていた木型と数点の作品を手掛かりに始めた。
木型の組み合わせ、絵具の配合など手探りで、制作に取り組み、代表作「猲鼓」をはじめ、20種を超える風俗人形を目にすることが出来る。
良く彩色出来たと思っても、湿度や温度で乾くと変色することもあり、難しいのは顔で、立ち姿や迫力ある表情を作りたいと宙さんは言う。ハイ!みんぽう7月号より。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます