ブログ仙岩

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大石邦子「ツルと息子と」を読んで

2017-03-29 09:04:13 | エッセイ
新聞もテレビもトランプ大統領の登場しない日がなくなった。・・・・過激な発言は本気なのだろうか、世界中が困惑してるように見える。

2005年5月、宿泊した近くの国会議事堂のキャピトル丘に建つ「全米日系米国人記念碑」には、第二次大戦時「大統領令」で、敵国人として強制収容され,亡くなった若者800人の名前が刻まれており、「有刺鉄線でぐるぐる巻きにされた二羽のツル」のブロンズ像を見て凍り付いた。

彼らは、アメリカのために戦ったのではなく、有刺鉄線で囲まれた収容所の父母や家族と同胞のために死んでいったのだと涙がこぼれたと・・・・。息子たちは、有刺鉄線からツルを解き放ちたかったのだ・・・。

1988年レーガン大統領はこの政策の過ちを認めて、謝罪と賠償を行い、記念碑を建てた。

先の大戦では、日本もアジアの国々に大きな過ちを犯した。戦争は正義に名を借りた最大の罪であるように思う。

トランプさんは次にどんな大統領令に署名されるのか、森友学園や甲子園で少し薄くなったが・・・。