宮部みゆきお得意の捕物系時代劇。捕物と言ってもあまり積極的には捕まえないようだ。
平四郎は剣呑な岡っ引きを嫌い、やたら「うへぇ」という中間を連れて受け持ちらしい通称『鉄瓶長屋』を訪ねるのがほぼ日課。威張らず煮物屋でもちゃんと中間の分まで代を払う平四郎は長屋の住人から慕われている。
その長屋で殺人事件発生。被害者は八百屋の長男。第一発見者は被害者の妹。なお、兄妹はボケて衰えた父を介護していた。
妹は「殺し屋が来た」として以前長屋の差配と揉めた男が殺ったと供述するがあやしい。しかし長屋の住人達は妹に同情し、口裏を合わせる。
ここで煮物屋の女将が謎の探偵属性を発動! ロクに証拠も無いのに妹に真相を問い正し何と『完落ち』させる。ええッ? 更に平四郎はそれを立ち聞きしていた! 君の位置はそれで正解なの? 妹曰く、兄は女に入れ上げ、女がボケた父を嫌った為、兄は父の殺害を計画。妹はそれを阻止しようと兄の寝込みを襲って! 殺害したという。経緯と動機と犯行の飛躍が金田一少年並のトンデモだ。
そして、平四郎はそれを見逃すことにした! 女将の仲介で父と共に長屋をシレッと出て行く妹。めでたしめでたし・・・て、なんでやねんッ!!
原作の時点でおかしい。現代的なテーマと長屋から少しずつ人が出て行くという企画ありきで話を書いてるから、人物の行動や判断が不自然。当時作者は似たような話を乱筆していた影響もあると思われる。また脚本家はかなり高齢らしく、渡鬼や山田太一やこの間の若者たちもそうだったが、説明台詞連打、不可解な人物描写、テーマ無理押しが酷い。
しかし、時代劇枠は貴重。岸谷も役に合っていたとは思う。
少なからず不安な出だしではあるが・・・
平四郎は剣呑な岡っ引きを嫌い、やたら「うへぇ」という中間を連れて受け持ちらしい通称『鉄瓶長屋』を訪ねるのがほぼ日課。威張らず煮物屋でもちゃんと中間の分まで代を払う平四郎は長屋の住人から慕われている。
その長屋で殺人事件発生。被害者は八百屋の長男。第一発見者は被害者の妹。なお、兄妹はボケて衰えた父を介護していた。
妹は「殺し屋が来た」として以前長屋の差配と揉めた男が殺ったと供述するがあやしい。しかし長屋の住人達は妹に同情し、口裏を合わせる。
ここで煮物屋の女将が謎の探偵属性を発動! ロクに証拠も無いのに妹に真相を問い正し何と『完落ち』させる。ええッ? 更に平四郎はそれを立ち聞きしていた! 君の位置はそれで正解なの? 妹曰く、兄は女に入れ上げ、女がボケた父を嫌った為、兄は父の殺害を計画。妹はそれを阻止しようと兄の寝込みを襲って! 殺害したという。経緯と動機と犯行の飛躍が金田一少年並のトンデモだ。
そして、平四郎はそれを見逃すことにした! 女将の仲介で父と共に長屋をシレッと出て行く妹。めでたしめでたし・・・て、なんでやねんッ!!
原作の時点でおかしい。現代的なテーマと長屋から少しずつ人が出て行くという企画ありきで話を書いてるから、人物の行動や判断が不自然。当時作者は似たような話を乱筆していた影響もあると思われる。また脚本家はかなり高齢らしく、渡鬼や山田太一やこの間の若者たちもそうだったが、説明台詞連打、不可解な人物描写、テーマ無理押しが酷い。
しかし、時代劇枠は貴重。岸谷も役に合っていたとは思う。
少なからず不安な出だしではあるが・・・