千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

「藤田嗣治渡仏100周年記念」 展覧会

2013-05-12 | 美術館
浜松祭りから1週間、孫たちも6日には帰り、
私も6日からずっと予定をこなしてやっとお休みがやってきました。

土曜日・・私の休日・・・ゆっくり家にいればいいのに、友人と静岡へお出かけしました・・・
「藤田嗣治渡仏100周年記念」を静岡まで見に行ってきたのです。




この日は強い雨が降るイヤなお天気でしたが、
静岡市美術館までは駅から地下道で行けるので濡れずに済みました・・・

ポスターが描かれている専用エレベーターが出迎えてくれます。






静岡市美術館は初めてですが、とても明るくって気持ちのよい空間でした。





この展覧会は、藤田嗣治(つぐはる)が初めてフランスに渡った1913年(26歳)から、
アメリカに旅立つ1931年までの作品が展示されています。

あのオカッパみたいなヘヤースタイルと丸いメガネの藤田嗣治の姿が有名ですが、
若いころの自画像が、なかなかハンサムでした!
(下の図の真ん中の男性)








藤田嗣治と云えばあの乳白色の肌色をした女の人の作品を思い浮かべましたが、
この展覧会では初期の作品が多く展示されていて、興味深く見てきました。

結婚1年で渡仏して、日本に残した夫人にフランスから送った手紙がたくさん展示されていて、
藤田嗣治の人柄がよく解り、面白くて、ほとんど読んできました。

絵も交え、パリでの生活や画壇のこと、ユーモアもあり夫人に対する細やかな思いやりなどが、
細かい字でびっしり書いてありました。


反対の入り口に、顔出しパネルが置いてある・・・美術館には珍しい!



さっそく友達と顔を入れて、フフフ ~ おばさんの記念撮影!

何故、レオナール・フジタと云うのだろうと思っていましたが、
晩年カトリックの洗礼を受けて、レオナール・フジタとなったそうです。

藤田嗣治展を見たのはこれで2度目でした。
1度目は、何十年も前、まだ独身の時でしたが・・・

あれはどういうタイトルの展覧会だったのかなあと思い出しながら、
ひょっとしてその時買った絵葉書があるかもと帰宅してから探したら、
引き出しの奥から出てきました。



絵葉書を見たら、「藤田嗣治追悼展」とありました。
その追悼展は、1968年、東京セントラル美術館で開かれていました。
1968年の1月に亡くなったそうです。

狭い入口から入って行ったような記憶・・・昔のことはよく覚えている?
でもセントラル美術館って 何処だったのかしら? 今でもあるのかしら?

検索したら、それは銀座にありました。
思いがけず、セピア色の思い出が甦って、懐かしく思ったのでした。