千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

インド旅行を振り返って~

2012-01-30 | インド旅行



少し長くなりますが、訪れた観光地以外のことをインドの想い出として書いてみます。

「インド道路事情」

あの混沌とした、霧だか、スモッグだか、砂埃だかわからないような濁った空気の中を、
トラック・車・オートリキシャ・バイク・ジンリキシャ・自転車等が、
ひしめき合って我先に進む凄さは、今思うと懐かしい思いがします。

車線は無いが如く我先に前進するので、もちろん当ったり、こすったりは当たり前ですから、
車はへこんだり、傷ついたりしています。

あと、あのにぎやかなクラクションの音も忘れられない
トラックの後ろには必ず “ HORN PLEASE ”と書いてある
それは、うしろは見てないから近づくならクラクションを鳴らしてくれ と云うことだそうです。
それで、ずっとクラクションは鳴りまくっています。

インドで運転するには、相当な技術と度胸が必要と思われました。

信号機は、あまり無いので、車の洪水の中を人は悠々と道路を横切ります。
一度、アグラで街を歩く機会があった時、
あちこちから来る車を小走りによけながら車の間をすり抜けようとしたら、
それはかえって危ないとのこと・・・
堂々とゆっくり歩いた方がいいと注意されてしまった。

牛が道路に居ればよけて通る
ヒンズー教の教えで牛は高貴なものと云うことで、決して殺さないし、牛肉は食べないそうです。
そして道端に囲いもなしに、牛・豚・ニワトリなどが人と一緒に居るんですよ! 
イノシシも見かけました。
動物も人と同じと云う考え方・・・共存なんですね


新聞の中から・・・  野田首相のニュースも・・





「腹痛」

薬をたくさん持っていったとは言え、下痢だけはいやなので、
生水は徹底して飲まないようにしました。
ハブラシもペットボトルの水で洗ったりして気をつけて・・

でも腹痛を経験
3日目辺りからお腹がキューンと痛んで・・・
水には十分気を付けたので、これは多分香辛料のせいかなと思って、
食事をほんの少しにして、日本から持参のインスタントのお雑炊を食べて
お腹を休めたら治ったのでホッとしました。



「インド人のお宅へ」

息子の会社の方が夕食に招いて下さったので私たち夫婦も一緒に伺いました。
訪問すると、まず水が出され、夕食の前なのだが、お菓子を勧められる
奥さま手作りのお菓子がとっても美味しい

孫たちは、去年も伺っているので、あちらの子供さんたちともすぐ遊び始める



孫と同じ4年生のガリマーちゃん、美少女です!
やんちゃ坊やは、シャイで可愛い!

そしてチャイが出されて、話がはずむと云いたいところだが、
ご主人は英語とヒンディー語、奥さまはヒンディー語しか話せない。

チャイが美味しかったので、奥さまに作り方を教わるため台所へ



とにかく寒かったんです!!

インドは暑い!というイメージですが、冬は、昼間20℃前後、夜は5度前後と
夜が急に冷え込むそうで、この日も、とっても冷えて寒かったんです。

夏の暑さは凄いらしくて、特に5・6月が暑く、
以前息子から、“今 気温49度 湿度11%”と云うメールが来たことがありました。
想像出来ない暑さですね。

で、ほとんどの家に暖房は無いそうで、このお宅にも子供部屋に小さな温風ヒーターが一つあっただけでした。
床はツルツルした石で、そこに敷物が敷いてあるだけなので、本当に冷えました!

子供さんが帽子もかぶり外用の服を着ているのを見て、寒かったら厚着をすればいいんだわ・・・
日本でも昔はそうだった!  何枚も重ね着していたっけ!
今、薄着して暖房をガンガンかけてる事、反省です

もうひと組のご夫婦がいらっしゃると、又お水が出されて そしてお菓子とチャイが出ます。
お客様にまずお水を出すのはどうして?  清めるってことかしらねえ~と、勝手に解釈しました。

女同士、言葉が分からず、ただ、にこにこして座っているだけ・・・



何んとも妙な感じです・・・ヒンディー語と日本語では、どう仕様もありません。
男性人は英語の会話でずいぶん盛り上がっていました。

インド人の結婚はほとんどお見合いとか、両親や親せきが薦める相手のようです。
血統を大事にしていて、家を継ぐのは男の子、それが重要なので男の子が生まれるまで、産むそうです。
それで人口も増え続けるのかなあって思ってしまいました。
現在人口14億とか・・

インドではヒンズー教のカースト制度というものがあって、これは身分制度のようなものなんでしょう
お金持ちはお金持ち、貧乏は貧乏のまま、努力しても上へはいけないようです


「額に赤い印」

額の真中は人間の中枢であり、神聖な場所と云うことでつけるらしい
これは私たちも初めてホテルに入った時、付けてくれました。
額以外に奥さま方の髪の生え際にも赤いのが付いていて不思議に思ったんですが、
帰ってからネットで調べたら、結婚していると云う印だそうです。

おしゃべりが終わってから、お食事になりました。
インドでは、食べながらの会話ではなく、会話の後にお食事のようです。
銘々がお皿を持って、お料理を取りながら食べます。

全て奥さまの手料理で、インドの家庭料理をご馳走になりました。
初めに撮り忘れて、もう料理も少なくなってからの写真です。



チャパティを焼くところを見せていただきました





「停電」
インドではしょっちゅう、停電します。
すぐに復帰しますが、たびたびおこります。
供給が安定していないのか、電圧も不安定のようです。



「へびつかい」
観光用ですが、本当に笛でヘビが鎌首を上げてきます






「アーユルヴェーダ」

たいした知識が無かったのだけど、よく写真で見る“おでこにオイルがタラ~リ”をやってもらいたかった!

3日目の休息日に「アーユルヴェーダ」をお嫁ちゃんと経験してみようと・・・
夫はマッサージだけをやってもらうことに・・・

ホテルの中のスパに予約してもらって、ドキドキしながら、癒しの空間へ~
同じホテル内なので、手ぶらで行ってしまって・・
カメラを持っていけばよかった・・と後悔しました

ホテルのパンフレットの写真です



いい香りに包まれたこの部屋のソファに座って、はちみつ入りのジャスミンティをいただきながら、しばし待つ

部屋に案内されて、足をフットバスに浸けたあと、何か聞かれるのだけれど、英語が分からなくて、残念!
紙の下着に着代えて横になると、暖かいオイルを掌にいっぱいつけて、全身をマッサージしてくれる。

本からの写真ですが、こんな感じです



マッサージと云っても強くもむわけではなく、
温かい手が流れるように動いて足の裏まで~手の先まで~

何んとも気持ちがよい・・たっぷり1時間

そして次は、 “額へタラ~リ”が30分・・・
仰向けになり、目を布で覆われると、温かいオイルが額に落ちてくる 
それでやさしくおでこを撫で、髪の毛を撫でてくれているうちに・・・

余りの気持ちよさに眠ってしまった・・・最後まで見ていようと思ったのにザンネン!
これは「シロダーラ」というセラピーとか・・
シャワーを浴びて、ジャスミンティをいただいておしまい!



“これぞ至福の時”でした!!


顔はツルツルになり、頭はすっきり、体は疲れが取れたようですっかり軽くなって、
翌日の「タージ・マハル」へ行けたのでした。
滞在中にもう一度受けたいと思ったくらい気持ちの良い体験でした。



車のガラス越しから見ただけで、インドを面白いと云ってはいけないでしょうが、
汚いけれど何か異次元のような景色に心が緩むような、暖かくなるような気がしました。

赴任している息子がどんな処で暮らしているのか見てくるだけでもいいかなと思って出掛けた旅行でしたが、
素晴らしい世界遺産を見ることが出来て、たくさんの面白い経験をさせてもらって、息子に感謝です。



過酷な環境で働いていて大変なことが分かりましたが、
インドの方たちとも良い関係を持っている様子に安心し、
ひたすら健康と安全を願いながら帰ってきました。