今日、2月23日は天皇誕生日だ。63歳になられたそうだ。ほとんどの日本人は、あー、そうと軽い受け方だ。知らない人も多いのではないか。日本全体に高揚感があるわけではない。一般参賀は行われる。参加できる人は、1600人ばかりとささやかな国民からの祝辞だ。今の天皇に政治的力はない。象徴の天皇だ。わかりやすく言うと、お飾りだ。人によっては天皇に政治力を持たせたいようだ。戦前の国家主義を復活させたいのかもしれない。暗殺された安倍は、その代表的な人物だ。右寄りの連中にとって、天皇の存在は、精神的支柱であり国家の中心的存在だ。今の民主主義の国、日本にとって天皇の存在はアイドル、パンダみたいなもんか。正月に行われる参賀には、10万人を超える人が皇居に集まる。私は、天皇を見たいとは全然思わない。嫌いなわけではないが、並んでまで見たいとは思わない。皇室の人々は特別な人間なのか。神ではない。人間だ。うんこする存在なのだ。戦前は天皇は神だ。人間を超越した存在であった。自民党政府も多くのマスコミも皇室を批判するより、賛美するほうが多い。政治的に利用したいと思っている政治家もいるにはいる。しかし、戦前のように天皇を神格し、政治の中心にしようとするには、かなり無理だ。日本は、右傾化しているが、現行憲法は、天皇や皇室への依存を制限している。象徴の天皇なのだから政治力を持たせてはいけない。憲法改正を推進する自民党や維新も足踏みしている。世論が憲法改正に関心がない。多くの日本国民は政治には関心がない。憲法改正だけでなく、多くの政治的問題に関心を示さない。憲法改正の100万人デモなんて起きない。改正反対の大規模デモも起きない。多くの日本人の関心は、食い物、芸能人、美容だ。政治なんてどうでもいい事なのだ。天皇制は今後も存在するだろうが、男子を天皇にすると、制度を維持するには難しいかもしれない。今の皇室は男子が少なすぎる。女性の愛子様は天皇になれるのか。男子の天皇候補は、天皇の弟と高校生の息子だけだ。男子しか天皇を認めないなら、天皇制は自然消滅するだろう。50年後には日本の天皇制は消えてるかもしれない。時の政権が天皇制を認めないかもしれない。封建時代の遺物みたいな王制、皇室制度は消えてゆく運命だ。時代は変わり、価値観も変わってゆく。神のような人間なんていう表現自体、おかしい。人間は、永遠に神にはなれない。軽々しく人間を神格してはいけない。