選挙の効果

総選挙の意味

むくわれた  バリケイト伊東

2019-11-15 11:22:05 | 政治

 今日の午後、ハンセン病者家族に対しての補償法案とハンセン氏病基本法案が成立する。最大で180万円の補償が受けられる事になった。日本政府は反省とお詫びの言葉を法案の前文に記するとの事。当然だろう。本人ばかりでなく家族も壮絶な差別を受けてきたのだ。戦前の人権感覚の乏しさの中、患者は、政府の根絶やし政策の元、療養所に強制的に隔離された。ひどい人権侵害の代償としては、180万円は低い金額だ。今、日本ではハンセン病者はいない。すべて陰性だ。療養所にいる方は元患者というべきだ。本来なら故郷、家族の元に帰れるはずだ。しかし、帰れないのだ。未だ、差別の壁がある。帰ったところで歓迎されないのだ。帰れず、療養所で人生を終える方が多い。人生の大半を人間としての尊厳も得られず、療養所生活で人生を終える無念、絶望はどれだけのものか。その壮絶な人生に私は、涙する。ハンセン病者をしっかりハグして悲しみを共有したい。どんなにか、つらかったのか、どれほど泣いたのか、想像するだけで私の胸は張り裂けそうだ。こんな不条理を絶対許してはいけない。今も日本では多くの許しがたい人権侵害が存在する。いじめが、性犯罪が、ヘイトスピーチが、差別が、強制不妊が、アイヌ差別が、障がい者差別が、LGBT差別が、数えたら切りがない。日本すごい国の実態は、人権侵害大国なのだ。日本では、1945年以前には人権という概念がなかったのだ。戦後ので新憲法で人権尊重を掲げたのだ。人権の歴史は新しい。まだ、日本に浸透していない。人権侵害、明日はわが身なのだ。あなたが、あなたの家族が、あなたの友人がひどい人権侵害を受けたらどう対処するのだ。人権は民主主義の基本理念だ。人権は絶対に守らなければいけない。ひとりでも人権侵害で泣く人を少なくしなければならない。