5月くらいに出ていた本。
かつての週刊文春の記事を集めたもの。
「カルト」の定義をせずに「カルト」の言葉を使うことには抵抗感が大きい。
「ホモ」「キチガイ」「精薄」「メクラ」が差別後なら、「カルト」も差別語になるべきでは。
ちょっと引っかかった言葉。
「予言は先進国社会の寄生虫」
197頁。予言と預言を区別していない点で、分析不足。ノストラダムスとオウム真理教を断罪する文脈。
しかし、この「予言」が「預言」を含むものだとすれば、「預言者」中山みきを教祖とする天理教は「先進国社会の寄生虫」になることになる。
天理教は、世間に受け入れられ、市の名前にまでなった。天理市の人口は6.7万人(うち信者は4分の1)。
預言者マホメットを始祖とするイスラム教も「先進国社会の寄生虫」になっちゃいませんでしょうか? ムスリムを前に、石井さんは、「予言は先進国社会の寄生虫」と言えるんでしょうか。
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巻末で、石井さんが、「今日に至るまで、宮村峻さんには常に厳しいご教示をいただきました」と、「プロ脱会屋」宮村峻にクレジット表記をしている。203頁。
宮村峻が拉致監禁の主唱者としてどれだけ悪名高いかご存知のはずなのに、、
家庭連合と反家庭連合の亀裂・軋轢は深いですね。。