川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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上司が部下の話しを聞き出す2ステップ

2024年07月31日 | リーダーシップ・コミュニケーション
上司は、部下の話しを聞き出すべき。

できる限り言いたいこと、言うべきことを部下に言ってもらう。

これが上司の仕事。英語でListen upって表現したりする。

はて。

どうやったら、部下に遠慮なく話してもらうか。

上司の永遠の課題ですね。

以下の2ステップで考えましょう。

1 言いたいことを言ってもらう

 「何でも言いたいことを言ってね」「何でも訊きたいことは遠慮なく訊いてください」

 こんなフレーズを何度も使った上司は多かろう。

しかし。

この1ステップ目の「訊きたいこと」を訊き出すだけではダメ。不十分。

これでは、全然情報・質問が集まらない。

「訊きたい」という自発的な基準を設けていると、ハードルが高い。

字義通り受け取って、別に「訊きたい」わけじゃない、って判断しちゃう部分があるから。

似たようなニュアンスで、「何でも訊くべきことを訊いてね」ってのはもっとハードルが高い。

「訊くべき」というゾルレン(当為、べき論)が出てくるためには、圧倒的な当事者意識(リクルートがいう”ATI”)がないといけないから。

そこで、2ステップ目というか、より部下の話を訊き出すハードルを下げる。

1 訊こうか訊くまいか迷ったら、言ってもらう

 「訊きたいこと」「訊くべきこと」を言ってもらうよりも、「訊こうか訊くまいか迷ったことは、全部訊いてください」

 って上司が部下に言うほうが、ハードルが低い。

 これ、訊こうかな… でもまぁ上司も忙しそうだし… どうせこの結論になるし、、 細かいことで上司の時間を奪うのも申し訳ないし… とか思って「訊かない」ことになるのを避ける。

 そういう細かいことも全部上司に訊いてほしい。

 そのためには、「訊こうか訊くまいか迷ったことは全部訊く」ってルールを設定するのがいい。

 いかがでしょうか。
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