上司は、部下の話しを聞き出すべき。
できる限り言いたいこと、言うべきことを部下に言ってもらう。
これが上司の仕事。英語でListen upって表現したりする。
はて。
どうやったら、部下に遠慮なく話してもらうか。
上司の永遠の課題ですね。
以下の2ステップで考えましょう。
1 言いたいことを言ってもらう
「何でも言いたいことを言ってね」「何でも訊きたいことは遠慮なく訊いてください」
こんなフレーズを何度も使った上司は多かろう。
しかし。
この1ステップ目の「訊きたいこと」を訊き出すだけではダメ。不十分。
これでは、全然情報・質問が集まらない。
「訊きたい」という自発的な基準を設けていると、ハードルが高い。
字義通り受け取って、別に「訊きたい」わけじゃない、って判断しちゃう部分があるから。
似たようなニュアンスで、「何でも訊くべきことを訊いてね」ってのはもっとハードルが高い。
「訊くべき」というゾルレン(当為、べき論)が出てくるためには、圧倒的な当事者意識(リクルートがいう”ATI”)がないといけないから。
そこで、2ステップ目というか、より部下の話を訊き出すハードルを下げる。
2 訊こうか訊くまいか迷ったら、言ってもらう
「訊きたいこと」「訊くべきこと」を言ってもらうよりも、「訊こうか訊くまいか迷ったことは、全部訊いてください」
って上司が部下に言うほうが、ハードルが低い。
これ、訊こうかな… でもまぁ上司も忙しそうだし… どうせこの結論になるし、、 細かいことで上司の時間を奪うのも申し訳ないし… とか思って「訊かない」ことになるのを避ける。
そういう細かいことも全部上司に訊いてほしい。
そのためには、「訊こうか訊くまいか迷ったことは全部訊く」ってルールを設定するのがいい。
いかがでしょうか。