弁護士が1日に、本当に集中してできる仕事は、10件が限度。
なぜか。
弁護士の仕事は、クライアントに「憑依」しなければいけないから。乗り移らなければいけないから。
弁護士がクライアントに「憑依」する。またクライアントが弁護士に「憑依」する。そんな両方の意味で。
要するに、クライアントの立場に立つということは、生半可な覚悟とエネルギーではできない。
事件当時の、当事者の立場に立つ。
それには、こういう「憑依」のプロセスを経るんです。エネルギーを使うんです。
だから、経験的に申し上げれば、弁護士が1日にできる仕事は、10件だけ。
それ以外は、「もうこれ以上は憑依できません」という感じになって、請求書を作るなどの、単純な、「憑依」が要らない、「作業」をすることになります。
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この「憑依」については、かつてもこのブログで書きましたが、「1日10件に限られる」っていうのは書いていなかったかもしれないので、改めて、書きました。