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川塵録

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誠実さとは強さ ーなぜ徳(Virtue)の語源が力(virtus)なのか

2025年04月19日 | 人間心理・心理学
誠実さとは強さ。
不誠実とは弱さ。

最近言語化できたことをシェアします。

不誠実って、弱さってこと。

不誠実な振る舞い、ってのを、誰でもしたことがあると思います。
私もしたことがある。特に若い頃。。

仕事のミス。不十分な仕事。うっかり間違えちゃった、とかのミスではなく、「もう少し頑張ればできたのに、やらなかった」ために叱られるような失敗。

これもある意味、不誠実な振る舞い。信頼関係を失う。

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こういう不誠実な言動って、分析すると、要するに「逃げ」からくる。

自分でも、心のなかで、1割くらい、「もう少しやろうと思えばできる」「もうちょっと調べた方がいい」「完璧にするにはあと少し頑張れる」ってのは分かっている。

でも、それをやるのは面倒くさい。その努力は意味ない可能性が高い。やらなくたって死にはしない。

とかいろいろ言い訳して、その1割くらいの、「もう少し頑張れるところ」をやらずに、無視して、諦めて、その仕事を終える。上司やクライアントに提出する。

それが、「逃げ」。

厳しい上司とか、レベルの高いクライアントに、バレる。分かる人には分かる。

そういう、「逃げ」が原因のミスって、すごく多い。

というか、世の失敗やミスのほとんどが、この「逃げ」からくる。

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じゃあこの「逃げ」って何なのか。

弱さです。心の弱さ。

悪の囁き。邪悪な誘惑。惰弱な怠け心。

自分の中にある、そういう、宗教的に言えばサタン的な、悪の囁き。それに負ける。ラクな方に行こうとする弱い心。ラクしようとする安直な心。

ラクして儲けよう、手を抜いて出し抜こう、っていうスケベ心。

そういう、「弱さ」があるから、「逃げる」。
「逃げる」から、不誠実になる。

世の不誠実は、こういう関係にある。

弱いから逃げて不誠実になる。

じゃあどうすればいいのか。

強くなる。

強くなればいい。

強ければ、逃げずに、誠実な行動ができる。

安直な、邪悪な、ラクしちゃえという心の囁きに、NOという強い心。

「そこそこ」やるんじゃなくて、「そこまで」やるんだという気概。勇気。勇猛心。

オレはそこまでやるんだというプライド。プロフェッショナリズム。

逃げない、っていうのは、強さなんです。

そういう、「強さ」が、誠実さを導く。

だから、誠実さとは、強さなんです。

そう考えると、徳(Virtue)の語源が、「力」(virtus)にあるということが、腑に落ちる。

力・強さがないと、徳のある振る舞いができない。

強くなりましょう。
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