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川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

『根源へ』 執行草舟

2024年12月11日 | 
執行草舟 『根源へ』 から取り急ぎ抜粋:

■ メメント・モリ(memento mori) 「死を想え」が中世の合言葉です。この言葉の真意は「生ききれ」ということにあります。

■ ウナムーノ 「外国語は十五歳以前には絶対やってはならない」

■ 老子 その志を弱くして、その骨を強くす

■ 史記 高祖本紀 命は天に在り

■ デュルケーム あらゆるものを聖と俗に二分する思考法が宗教を生み出す

■ 黛敏郎氏 宗教心とは崇高に憧れ、自らの犠牲を厭わぬ精神のことだ。それは人間に何ものかを強いることになるだろう

■ フロイト 恥とは「理想的自己(超自我)と現実的自己(現実自我)と落差の葛藤から生ずるもの

■ 現代人が幼稚化しているのは、恥を忘れたからにほかなりません。全員が恥知らず

■ 強い恥を持つ人間こそが、強い罪の意識をもつこともできる。

■ パウロ ローマ書一章十六節 我は福音を恥とせず

■ 恥が強力になってくると、文明を生み出すための罪の文化になる。それが「旧約」という罪の文化 「旧約」は、掟としてあまりにも厳しい

■ 神も動物も羞恥しない。しかし人間は羞恥する。
 恥の意識は、人間の人間たる所以なのです。 実は、恥は「高貴なるもの」 「志が高いほど羞恥心が出る」

■ 「いき」というものが恥と表裏の関係にある

■ 恥の文化とは、もともと「トーテム文化」(Totemism:トーテミズム)と呼ばれるもの。

■ honourは人間的な名誉を表わし、それが信仰心と結びつくとgloryと言います。

■ 進化は非常に精神的・哲学的・宗教的な概念
 進歩は物質的・文明的・歴史的な概念

■ 産業革命以前は自由・平等・博愛のうえに神がいて、厳しさと道徳の根本を人間に命じていた。

 科学文明によって傲慢になった人間が、神と厳しい戒律を削ぎ落として民主主義思想を創り出した。

■ 人間は穢れます。そこで穢れを水で流す。西洋では洗礼をします。 そこに込められている思想は、「文明の垢を洗い流して自然を思い出せ」ということです。

■ 私(執行草舟)は十九歳のとき 六千頁もの大著(トインビー)を原書で読みました。

■ 受難(Passion)は、人間が持つ情熱によって引き起こされます。 人は情熱に突き動かされ、受難に遭うべきなのです。 受難を引き受けられない人生は価値がない。

■ 人は死ぬまで満たされてはならない。「呻吟」することこそが、人生そのものだ

■ 愛と憧れは、途轍もなく大きいものを目標にしなければなりません。もちろん、自己の人生では、その何分の一もできないかもしれません。だから人生は「悲しい」のです。

■ 『ハムレット』の中で、ハムレットが死を目前にして言った言葉 「The readiness is all.」「覚悟がすべてである。」
 
■ 動物の一生は、遺伝子だけで決まってしまいます。遺伝子以外の働きができるのは人間だけです。 遺伝子通りに生きなかった 自分を物質化、動物化している。要するに犬猫と変わらないのです。

■ 崇高なるもの:堅固で量感があり、人間に畏れを抱かしめる
 …エドマンド・バークの定義

■ 殿様の代わりに神を置けば、武士道はそのままキリスト教になるとまで内村鑑三は言っていました。

■ 第一次世界大戦を指導したクレマンソー、第二次世界大戦を指導したチャーチルが、ともに文学少年だった

■ テニスンの「ユリシーズ」という詩の一節、「私は、私の出会ったものすべての一部である」 「I am a part of all that I have met」

■ 日本の場合は、強力な一神教が生まれなかったため、恥の文化をずっと表面化にも持続し続けてきた

■ トーテムを部族団結の「装置」

■ 文明の初期にそのタブーがあまりにも強かったため 緩やかにしようとしたのが釈迦でありキリスト
  極端な厳しさの中で、優しさの大切さを説いた
 トーテム文化がまかり通っている先進国は、世界の中で日本だけ 
 天皇制は、日本民族にとって古代からのトーテムのひとつ

■ 『葉隠無残』 『阿部一族』 武士道を描いた最高の文学 

■ 武士道とは、「敗北の哲学」
 たとえ、人生において敗北しても、ひとりの人間としては必ず価値のある生を送るぞという気概が武士道なのです。 

■ 運命への愛を持つとは、不運と不幸を受け入れれること。その気持があれば、覚悟が据わります。そうすれば、崇高なる何ものかが見えてくる。それが見えれば、自己は「永遠なるもの」と出会います。

■ それがたとえ死であっても、自分に起こることは価値があると信じること 
 自己に与えられているものすべてに「何らかの価値」を感じ「大いなるもの」に繋がっていることを感ずる

■ 孤独とは、崇高なるものに恋い焦がれること 神と繋がること 永遠を志向すること 

■ 垂直の人生を歩もうとすれば、必ず孤独になる。孤独でない垂直などはありません。

■ 無価値のゆえに、ドン・キホーテは崇高なのです。 価値あるものに突進するのは欲望です。

■ 世界でもっとも不合理な宗教でもあるキリスト教を受け入れた宗教が西洋で、世界でもっとも合理的な科学を生み出すことができた。

 
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