先日、老アメリカ人から聞いた、トルーマンとマッカーサーの確執。
マック元帥から見たら、大統領(上司)になったトルーマンは、陸軍のランクでは、もう下っ端の下っ端(雑魚中の雑魚)だった。
トルーマン
高卒
1884年生まれ
州兵(下っ端)
マッカーサー
ウェストポイント陸軍士官学校を首席で卒業(超エリート)
1880年生まれ(トルーマンより4歳年上)
アメリカ陸軍元帥、連合国軍最高司令官、国連軍司令官
この彼我の差は、日本では、(今は軍隊がないのでイメージできませんが)ちょっと比較がしにくいけれども、「大蔵省(財務省)のエリートと用務員」くらいのランクの違いがあったと思われる(用務員さんすいません)。
ヒエラルキーの極地のような軍隊のランクは、今の我々には想像できない… もう「一階級違えば奴隷も同然」的な世界だったはずである。
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その「下っ端」「奴隷」「用務員」のトルーマンは、軍人ルートを早々に諦めて政治の世界に早くから進み、大統領にまで上り詰めた。
軍隊のピカピカのエリート・マッカーサーは、たしか3~4回くらい、大統領選挙に立候補しようとして、いずれも挫折している。
しかも、朝鮮戦争での原爆投下を主張して、マ元帥は、トルーマンに解任された。年下の「雑魚」に解任されたんですね。
その両者の感情的確執が、いまでもウィキにある:
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「マッカーサーが罷免される前に辞任するかも知れない」と(部下が)トルーマンに告げると、トルーマンは感情を露わにして「あの野郎が私に辞表をたたきつけるようなことはさせない、私が奴をクビにしてやるのだ」と言った。
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「雑魚」キャラにクビにされて人生の夢(戦争の英雄になって、大統領になること)を絶たれたマ元帥の不満、悔しさ、プライドは、いかばかりだったであろうか。