goo blog サービス終了のお知らせ 

川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

カラマーゾフの兄弟から受け取れること

2025年07月31日 | 
ドストエフスキー『カラ兄』から受け取るのは、まずは長兄ドミートリイ(ミーチャ)の最後の改心した心の美しさなんですかね。

三男アリョーシャから何を受け取るかを探るべく、評判のいい亀山訳を通読しようかな。

アリョーシャのみならず、2人の女性、グルーシェンカとカテリーナからも何か受け取れるものがあるはず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reactive な読書とproactiveな読書

2025年07月30日 | 
reactive な読書と、proactiveな読書は大きく違う。

reactiveつまり受け身的、反応的な読書は、仕事の必要に迫られて読む。ベストセラーだから読む。読めと言われたから読む。そんな感じ。

proactiveつまり積極的な読書は、読めと言われずとも、周りが読んでなくても、自分の心・魂がそれを欲するから、読む。

読まずにはいらない。
やむにやまれぬ大和魂みたいな感じ。

____________

年間50冊を読むような読書人は、日本の人口の3−5%と言われる。

その上済み一握りの読書人なら、Reactive な読書よりもProactiveな読書をしていそう。

Reactiveな読書しかしない人と、Proactiveに読書している人とでは、人間としての厚みや魅力に大きな差があると思われる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全集を持つということ

2025年07月24日 | 
全集を持つということは著者の人格を呑み込もうとすること。
 全集を持たぬということは著者の知識・文章をつまみ食いしようとすること。 〜〜〜

最近買った全集は宮沢賢治と中島敦。

いずれも一万円代で買いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワシロン

2025年07月24日 | 
ワシロン(鷲掴み論語)の書影、こんな感じになりそうです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桶谷秀昭と新保祐司の本

2025年07月23日 | 
時代精神を活写する異才2人、桶谷秀昭と新保祐司。

私がいまハマっている2人。

その2人の対談本を入手して感慨深い。

私も成長したな、と。

こういう本を読めるほどにリテラシーが高まってきた自分を自分で褒めてあげたい。

そう思わせる程の本です。

読後の感想はおって。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中島敦の硬派っぷり

2025年07月19日 | 
新保祐司さんが、中島敦をエラい高く評価している。昭和前期の硬派な精神を代表する、的に。

嬉しい。

新保さんは、かなり中島敦を読み込んでいる。

この新保さんの本から学んだのは以下。

 

中島敦の『李陵』の中の「男」に、中島敦が傍点(、)を付したのは、以下の2個所。

司馬遷は自分を「男」だと信じていた。文筆の吏ではあっても当代のいかなる武人よりも男であることを確信していた。自分でばかりではない。このことだけは、いかに彼に好意を寄せぬ者でも認めないわけにはいかないようであった。

____________

他に利用する目的はなく、ただ士を遇するために士を遇しているのだとしか思われない。とにかくこの単于は「男」だと李陵は感じた。

~~~

中島敦の『弟子』で中島敦が傍点を付した「大丈夫」は以下:

とにかく、この人(中山註:孔子)はどこへ持って行っても「大丈夫」な人だ。潔癖な倫理的りんりてきな見方からしても大丈夫だし、最も世俗的な意味から云いっても大丈夫だ。子路が今までに会った人間の偉さは、どれも皆その利用価値の中に在った。これこれの役に立つから偉いというに過ぎない。孔子の場合は全然違う。ただそこに孔子という人間が存在するというだけで充分なのだ。少くとも子路には、そう思えた。彼はすっかり心酔してしまった。

____________

この辺の中島敦研究を見て、あぁ、私も中島敦全集を買わねばならぬと思いました。

多くない(かさばらない)はずなのでGETします!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『キリスト教で読み解くヨーロッパ史』 大塚克己

2025年07月17日 | 
大塚さんは、元統一教会(家庭連合)の会長とか、UPFジャパンの議長とか、家庭連合関係で世界の要職に就かれた方。

私が知る限り、家庭連合の信者さんで最も博学。

世界(主に欧州)を飛び回ってきた、その経験から書いた本。

特に刺さったのは:

■ 検疫 Quarantine の語源は、ペストのときに、40日、ベネチアで港に留め置いたから

 …だからQuaran、、っていう、4っぽい言葉なんですね

■ オランダの家にはカーテンがない

 …平等的に、家を見せる

■ 修道生活は、「生ける殉教」

■ ピリピ人への手紙2:7の自己否定

he made himself nothing
by taking the very nature[a] of a servant,
    being made in human likeness

 己をむなしゅうする。自分を無にする。

■ 十字軍で、西洋はアラブから多くを学んだものの、アラブは西洋から何も学んでいない(むしろ殻に閉じこもって敵対的になった)

■ 甘いチョコレートの味には、苦い歴史がある
 
 …カカオを生産するための奴隷がアフリカから新大陸に運ばれた

■ ギロチンで殺されたマリー・アントワネットは受け口だった。これはハプスブルク家の特徴

 …「ハプスブルク顎(Habsburg jaw)」 ってのがあるんですね!

 最後のスケッチでも、見事に「口の歪み」として描かれている

____________

えらいコンテンツが厚い本、またいつか再読します!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

執行草舟『幸福とは何か』

2025年07月16日 | 
相変わらずの執行草舟節、堪能させていただきました。

■ 幸福というものは足元に隠れてあり、見ようとしなければ見えない。それが見える人が、品性が良く、育ちがいい人です 

■ 到達できるものは全部欲望です

…この辺を特に受け取りました

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『鷲掴み論語』表紙デザインできました

2025年07月14日 | 
そのうち出す『鷲掴み論語』の表紙デザインできました!



インパクトあるAか、落ち着いたBかで迷ってます!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渡部昇一 一日一言

2025年07月12日 | 
こんな本があったか。平成28年の本。

読み終えました。良い言葉がいくつかありました。

仔細は追って。

私も渡部昇一ように、いつかこういう本を出してもらえるほど、立派な人間になりたい。ならねば。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森鷗外 『安井夫人』 ー未完への憧れ

2025年07月06日 | 
鷗外の『安井夫人』が、いい。

5分くらいで読める短編。

書評を見ると、みんな、女の一生とか、男女の人権とか、つまらぬ解釈をしている。

違う。

全然、違う。

醜男・安井息軒の美しい若妻・佐代は、永遠の、未完の、憧れに、死んだ。

蔑まれ嗤われる醜男に、16歳の若さで自ら進んで嫁いだ「岡の小町」佐代は、5人の子どもを育て、幕末の動乱の中、贅沢一つせず、文句を一つ言わず、たくましく、生き抜いた。

勁く、美しく、生き切った。




佐代は、51歳で不運にも病に斃れたが、必ずや、何か遠い未来に、望むところがあっただろう。



佐代には、大きな夢、志があった。尋常ではない望みを抱いていた。

抱いていたからこそ、即物的な、大きな家に住むとか、おめかしをするとかの、望み一切が、「塵芥のごとく」「卑小」すぎて、物足りなかった。



死ぬまで、遠い、遠いところを、美しい目で、でも力強く、見据えていた。

愛する夫とともに、世の中を良くする。少しでも世に貢献する。人々が明るく暮らす。

学があるわけではないので、うまく言語化できないけど、何か、壮大で、高尚な夢に向かって、日々、奮闘していた。

一燈照隅。

佐代は、そんな「未完」の人生を送った。

大きな円の一部になって、嬉々として、前のめりで、死んだ。

永遠の、憧れを抱きつつ、死んだ。

自分一個の幸せとか考えずに、死んだ。

 
鷗外のこの短編は、西尾幹二『人生について』の、「宿命」の項で、紹介されていた。

 
与えられた宿命を、粛々と受け止めて、みたいな文脈で紹介されていた。

碩学・西尾幹二のこの分析も、私には物足りない。

もっと大きな、宇宙意志と言おうか、美しいものに、安井夫人・佐代は、喜んで、殉じた。

真・善・美を求める人類のロングジャーニーの、一部になって、次の世代に、美しく、バトンを継いだ。

____________

そして、江戸明治には、こういう、佐代みたいな、無名の、でも勁く美しい日本人が、たくさん、いた。

その代表である佐代を、鷗外が、いつもの抑えた筆致で、紹介した。

だからこの『安井夫人』は、大正期の執筆当時はいない、勁く、美しい日本人全般への、哀しいレクイエム。

私はそう読んでいる。

そう読んで、鷗外の偉大さを、受け取りたい。

佐代の哀しさと、美しさを、強く受け取りたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安冨歩『合理的な神秘主義』

2025年07月06日 | 
 
めちゃ難しい本、、、

神秘的な合理主義ってのが、なんでも理性で考えること?
合理的な神秘主義ってのが、理性で解決できない神秘的なことがあることを認めること?

ざっくりそんな感じで受け取りましたが、、、

数千年続く知の継承に少し謙虚になりました。
またいつか読み返すことがあるかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2025年上半期は電子書籍110冊しか読んでいない

2025年07月06日 | 
今年ももう上半期が終わり。

1月末に私が代理する後藤徹さんが鈴木エイト氏相手に名誉毀損裁判で勝利したり、3月末に家庭連合が東京地裁で解散命令を食らったりしたので、SNS戦略としてブログよりもXをちょっと優先させてました。

それで時間取られて、インプットする時間が減ったからか、上半期に読んだ電子書籍は110冊のみ、、、

紙でもたぶん40−50冊は読んでいると思うけど、例年に比べると少ない。

____________

下半期はもっと本を読みたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小川榮太郎さんの本

2025年07月06日 | 
小川榮太郎さんの、私編著の『家庭連合の解散命令に異議あり』本での寄稿で、

 

 百尺竿頭からの飛躍

って言葉に触発されて、小川さんの本を買いました。5500円!

日常用語的に、空気を吐くように

 百尺竿頭

って言葉を使う人に、悪い人はいない。

届いたのでパラパラと見たら、、

小林秀雄のみならず、勝海舟、福田恆存、安岡正篤、江藤淳っていう、私が好きな人たちのことを書いている。

字も大きくてGood! 読んだらまた感想書きます!

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玩書養志 ー宮沢賢治全集買いました

2025年07月06日 | 
宮沢賢治全集も買ってしまった!

物理的な、かさばる、全集を持つことによって、著者の、宮沢賢治の、哀しさと、悔しさと、切なさと、志を、ズンと身体で受け止めようと思いまして。

電子書籍では受け取れないものがある。

これが玩物喪志ではなく、玩書養志の心得です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする