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「国策捜査」の佐藤優元分析官、有罪確定へ!

2009年07月03日 | Weblog
■有罪で外務省と国(検察)より優位に立つ!
 昨日から興味深い記事が相次いでいますが、関心事は「国策捜査」で有名になった外務省の佐藤優元分析官の有罪確定です(国際原子力機関IAEAのトップに日本人が選出されたことにも関心がありますが)。
 佐藤元分析官は、鈴木宗男衆議院議員を巡る一連の事件で、背任と偽計業務妨害の罪に問われ、一、二審で実刑判決を受けていたものですが、1日の最高裁は上告を棄却する決定を下しました。
 佐藤氏は公判中に『国家の罠ー外務省のラスプーチンと呼ばれてー』を出版し、一連の裁判を「国策捜査、政治裁判」と批判して、注目を集めていました。私も同書の他、『自壊する帝国』、『国家と神とマルクス』など何冊かを購入し読んでみましたが、「国策捜査、政治裁判」との批判は尤もだと思いました。
 尤も彼は「国策捜査」について、「時代のけじめをつける必要がある」として一定の理解を示しています。組織(外務省)の一員として、組織(国家)のために働いてきた人らしい発想です。これにより佐藤元分析官は外務省と国(検察)に対し、精神的に優位に立っているのです。
 それにしても最近の佐藤氏の幅広い言論活動は凄いものです。また、同志社大学大学院神学科修了という経歴も興味深いものです。今回の事件を奇貨として外務省のノンキャリアから小説家(『国家の罠』で使用した肩書き)に転身したことは、佐藤優元分析官にとって結果オーライだったのでしょう。
                                  以上