完全失業率が5.2％、有効求人倍率は0.44倍！

■進む正社員の解雇、リストラ！
　昨秋の金融危機を受け、非正規労働者の派遣切り、雇い止めからスタートした日本の雇用問題は、いま正社員のリストラへと発展しています。
　昨30日のＮＨＫテレビ「クローズアップ現代」は「失業率悪化・自治体の新挑戦」を報じ、テレビ東京「ガイアの夜明け」は「雇用動乱・・・第２幕　リストラ部屋　非常な実態」とのタイトルで、正社員の人員削減について報じていました。
　雇用問題の深刻さは、数字に表れています。総務省が6月30日に発表した５月の完全失業率（季節調整値）は5.2％となり、４月より0.2ポイント悪化。また、厚生労働省が同日に発表した５月の有効求人倍率（季節調整値）は４月より0.02ポイント減の0.44倍と、過去最悪を更新しました。
　完全失業率5.2％は、まだ欧米の８％～、10％台といった失業率からすれば良い方との意見もありますが、日本と欧米では統計のとり方に違いがあります。このため失業率の単純な比較はできず、一般論として日本の失業率は欧米に比べ、数字以上に悪いとされます。
　しっかりと失業者数、就業者数で把握する必要があります。総務省の労働力調査によると、５月の完全失業者数は前年同月比77万人増の347万人。就業者数は6342万人で、同136万人減となっており、厳しい状況にあります。
　もう言葉がありませんのでこの辺で終わりにしますが、現役の皆さん、失業しないよう頑張ってください。