「土地に生きるものが社会のリーダーになれる」！

■社会のリーダーが拠り所とするもの！
　過日のアフリカ９ケ国労働組合リーダー招聘事業のお手伝いで、印象に残った言葉があります。それはある女性リーダーが、「土地に生きる者が社会のリーダーになれる」と言った言葉です。
　フランス語通訳の瞬間的な翻訳ですから、彼女の真意をどこまで伝えているのか分かりません。しかし、「土地」を①故郷・故里、郷里、②家族・友人・知人などと拡大解釈すれば、自分が生きてきた場所、これからも生きていくところ、自分が一人の人間として存在している場所と読み解くことができます。
　たしかにこのような「土地」は一人の人間としての原点、出発点であり、「社会のリーダー」が大切にしなければならないところでしょう。自分の原点、出発点をしっかりと持ち続け、そこに根を張ることで、本当の意味での「社会のリーダー」になれるのです。
　今回のアフリカ労組リーダー招聘事業では、「日本の労使関係や生産性運動を学んで欲しい」と思っていましたが、逆に日本の労働運動や社会運動が失っていた原点、出発点について考えさせられました。
　ところで昨日は建国記念日、土地を愛し、品川を愛し、武蔵の国を愛する私としては素直にお祝いしたいところですが、旧紀元節（明治５年制定）の日で、明治から戦前昭和までの「天皇制の暴走」（天皇の暴走ではなく、制度とそれを悪用した人たちの暴走）を象徴する日ですので・・・。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上