小学校6年生の時の話です
私は児童会会長をしていました
運動が出来る子はそちらで能力を発揮できるのですが
その能力が無い子は児童会委員に回されました
夏休みの前だったと思います
田代先生(児童会顧問のいい加減な先生)が私を捕まえて言いました
おい、何月何日に何処そこに行け、行けば判るから
私は指示通り、一人で指定された中学校の講堂に行きました
会場に入って驚いたことは、市長と語る会だったことです
小学校から順番に市長に質問やお願いをするのでした
私は第四小学校でしたので、多分4番目に名前を呼ばれたのです
大勢の前で私の名前が呼ばれました
当時、第四小学校は既に築100年の古い建物でした
どんな質問をしようか、迷いました
呼ばれた各学校の子は紙を出して読み上げています
私は当日のその場まで、何のために行くのかさえ知りませんでした
急遽、私は幼い頭脳をフル回転させ質問を考えました
今でも覚えています
ダニやネズミが大繁殖している学校を何とかしてくれと市長に訴えました
支離滅裂な質問だったと思います
そんな質問に、市長は優しく回答してくれました
私をねぎらって
実はね、と断ってから、計画を話してくれました
2年半後には新校舎が別な場所に建てられるとの事でした
「君は卒業してしまうけれどね」
緊張とプレッシャーで真っ赤になっていた私は
お礼もそこそこに、会場を後にしました
それにしても、田代は酷い先生だ!!