日々勉強&成長

テニス・エトセトラ・エトセトラにての成長記録

「新宿鮫・無間人形」

2009-01-30 09:35:12 | BOOK
「新宿鮫」は警察小説のシリーズ物です。
作者・大沢在昌の代表作と言っても過言ではないと思います。
現在シリーズは9作目までありますが、今回読んだのは4作目の「無間人形」で1993年に刊行された本です。



単独捜査で犯罪者にくいつき、妥協を許さない捜査ぶりからやくざに「新宿鮫」と恐れられている刑事・鮫島が主人公です。
鮫島は警察庁に入庁していたキャリアですが、今は新宿署の防犯課(現在は生活安全課)刑事です。
「無間人形」では「アイスキャンディー」という覚せい剤にまつわる話でした。

「アイスキャンディー」は若者(子供)でも手に入れやすいように安い値段(小遣いでも買える値段)で売られている。
若者(子供)が中毒患者になったら値上げして儲けるのが製造者の目論見。
鮫島は小売人や卸売組織を逮捕するのではなく、製造者を逮捕しないと意味がないということで単独捜査に乗り出します。
麻薬取締官事務所との衝突があったり、恋人・晶(しょう)を巻き込むことになったり....飽きない展開でした。

この小説はすでにテレビドラマ化(NHK)されていて主人公の鮫島役は舘ひろしだったそうです。


感想:覚せい剤のことはあまり知りませんが、本当の怖さを知りました。
   中毒患者になる怖さではなくて、製造者や卸売組織の目論見の怖さです。
   金儲けのために子供達を餌食に...絶対に許されないです。
   鮫島刑事に拍手喝采。