デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

二つのニューイヤーコンサート

2022-01-08 00:58:24 | 名残の季節
        凛!として美しい冬の夜空… 寒さに震える日々ながら こころ洗われる冬の夜空… Painted by QP
    

 オペラ公演には滅多に参りません。チケットは高価且つ容易に手に入りません。室内オペラは兎も角、出演者もスタッフも多く伴奏も生!オケ、高くて当然ではあります。それを安くて気軽に堪能できるのが名場面の "ハイライト" 公演。NHK "ニューイヤー・オペラコンサート" であれば... TVでタダ !

 ですので毎年!正月三日は欠かさず視ます。日本のオペラなんて!と仰る方がおられましたら、喰わず嫌い!か認識不足!というほかありまセーヌ河。関西二期会、関西歌劇団の公演に各二回参りましたが、圧倒されました。勿論!NHKのニューイヤー・オペラコンサートにも毎年ただただ圧倒されます。


    
            ニューイヤー・オペラコンサートより ビゼー「カルメン」のシーン。 

 ソプラノのソリストはいつも "華やか" で森麻季さんは一際! 「最近は高い音域がやや苦しそう」と言われますが、なんのなんの! 今年も気高く奥の深いソプラノを聴かせていただきました。聴かせるだけではありません。胸の谷間につい!惹かれる不心得者ながら… はい!立派な谷間でありました。

 合唱も豪華かつ多彩。新国立劇場合唱団、二期会合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル、藤原歌劇団合唱部から更に選り抜かれ錚々たるメンバー。ちなみに "新国立…" は読売交響楽団の「第九」大阪公演で毎年 合唱され、まさに歓喜!します。ソリストとしても十分な力量を持つ方々でありましょう。


    
      森麻季さん…コルンゴルト「死の都」より 右端の東京フィルのバイオリニストにも惹かれましたぁ…

 元旦には やはり恒例のウィーンフィル "ニューイヤーコンサート" 中継。こちらも素晴らしいのですが、ヨハンシュトラウスのワルツが中心ですから正直!ちょっと飽きま~す! それを見越してか ゲストにショパンコンクール2位の反田恭平さんを迎え、演奏の合間に美しいダンスも放送されました。
     ※ ウィーンフィル・ニューイヤー…は3/8(土) 午後2:00~ NHK-Eテレで再放送。間に合うかなぁ?

    
        ウィーン・フィルにはアジア系の楽団員はいませんし 女性も他のオケより少ないのはなぜ?

 今年の指揮者はダニエル・バレンボイムさん。またまた正直!もう一つでありました。とは言えフィナーレ "ラデツキー行進曲" は観客の手拍手で盛り上がりました。とは言え とは言え ウィーンフィルの "ニューイヤー..." でこれまでに最も印象的であったのは 20年前の小澤征爾さんの指揮でありました。
      
          小澤征爾さん 当時65歳の指揮。なんとまぁセクシィ!&洒脱!な指揮でありましょう。


 【補遺】… 2023.1.8 記
     昨2022年のニューイヤーオペコンでも然りながら 今年も森麻季さんの妖しい魅力にメロメロ…。
     さすがに声質は少し… 否!否! 元へ! 声質も妖しさも年々パワーアップ!
     ことしは私の地元 高槻市で五月連休に「第九」公演がある。
     新しくできた市の大ホールのオープン記念公演で 森麻季さんがソプラノソロ!
     期待に胸が… 否!鼻が… 否! お腹が 膨らむ。




 
過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
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名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d


9 コメント

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バレンボイムさんもう一つ? (chorus-kazeアッコ)
2022-01-08 14:50:12
こんにちは〜。
ライブでは観ていなくて
オンデマンド?アーカイブ?ですかで観ました。
「女声合唱団風」の指揮者が
バレンボイムさんのようなコンパクトで無駄のない指揮でした。
ポルカや優雅なワルツの時に
もう少しジェスチャーの大きい指揮をと
思われるんでしょうか?
小澤征爾さんとは正反対ですね。

合唱団でアルトで一緒に歌っていた後輩は
毎年ご主人が特にお好きで、二人で
ニューイヤーコンサートを聴きに
ウィーンに行っていました。
コロナ禍になってからは行かれてないのでしょう。

反田さんがホールの空間のことをおっしゃってましたウィーンのホールとは比べられませんが
林光さんの「お話と演奏」という会を、合唱団主催で
西宮北口の芸文の小ホールでした

西宮北口の芸文の小ホールで開催した時、リハで
ちょこっとピアノを弾かせてもらいましたが
ホールの天井から全体の空間を包むように
音が広がり響くという経験しました。
大きな会場ではないからですが
音響の妙というものを初めて実感した経験です。
ニューイヤーコンサートのとは随分違うのでしょうけど
僭越ですが反田さんのお話に、おっしゃることが
わかる気がしました。
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Unknown (chorus-kazeアッコ)
2022-01-08 14:54:48
切りとったりしながら書き直ししたので
変な文章になってしまいましたm(_ _)m
返信する
オペラ (遠音)
2022-01-08 16:37:10
ドレスアップして 一度は観劇してみたかった
オペラです。
連れ合いが すべての舞台芸術に興味が無くて
「一人で行っておいで」と・・
快く送り出してくれるのですが・・
これだけは 残念でした。
デ某さんの奥様が羨ましーいです。
シマちゃん また点滴 頑張っているわねー
フレーフレー!  したっけね~
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Re : chorus-kazeアッコさん「パレンボイムさん もう一つ?」 (デ某)
2022-01-08 17:36:37
アッコさん
コメント ありがとうございました

> 女声合唱団「風」指揮者が バレンボイムさんのようなコンパクトで無駄のない指揮でした
> ポルカや優雅なワルツ... もう少しジェスチャーの大きい指揮をと思われるんでしょうか?
私 門外漢なのに随分と僭越なことを書いてしまいましたね
大きな身振りで演奏をぐぃぐぃ引き出す指揮もあれば
殆ど眼!だけ?と思われるほど身振りの少ない指揮も...。
善し悪しというより その場 その曲にふさわしい指揮であり 指揮者の個性でもありましょう。

> 小澤征爾さんとは正反対ですね。

ウィーンフィルは 指揮者も選曲も 毎年の狙いと併せて
長く続く一つの伝統の中に各々の年の企画を位置づけているのかもしれません。
なお 小澤征爾さんの指揮には しばしば愉しくて仕合せな気持ちになれます。

> ...後輩は毎年ご主人が特にお好きで、二人でニューイヤーコンサートを聴きにウィーンに...
毎年!ウィーンに?
いいですねぇ。私はウィーンに行ったことさえないのが口惜しいです。
妻は 楽友協会ホールでウィーンフィルの演奏も聴いていますから
中継を私よりずっとリアルに感じたでしょうが...。

> 反田さんがホールの空間のことをおっしゃってました

いつでしたかNHKでハンブルクの「エルプ...」のホール作りをルポする番組を視ました。
多目的のホールが多い日本とは 文化芸術に対する根本の思想のちがいを思いました。
反田さんもアッコさんも、プレイヤーは特にホールの響きに惹かれるでしょうね。
兵庫の芸文には 前知事さんの熱い思いが注がれてきましたが、
文化芸術に殆ど価値を見ない知事さんに代ったことを危惧します。

> 芸文の小ホール... 音響の妙というものを初めて実感した経験です。
一般に小ホールは音響には力を入れませんから、さすが芸文!だと思いました

> 切りとったりしながら書き直ししたので変な文章になってしまいました
いぇいぇ...音楽を専門的に学ばれ 現在も様々に活動されている方の感じ方、考え方に触れ
とても嬉しく読ませていただきました。ありがとうございました

反田恭平さんのインタビューを添付します
https://www.youtube.com/watch?v=ruZI22I7paU
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Re : 遠音さん「オペラ」 (デ某)
2022-01-08 18:01:01
遠音さん
コメントいつもありがとうございます
北国の寒さ...一段と厳しいことと思いつつ コメント拝読しました。

> ドレスアップして 一度は観劇してみたかった
オペラです。

大阪のフェスティバルホール、シンフォニーホールのオペラ、演奏会は
観客のみなさん 左程!ドレスアップされていらっしゃいません(笑)
寧ろ「新春大歌舞伎」「顔見世」の方が おめかしされているかも...。

> 連れ合いが すべての舞台芸術に興味が無くて
「一人で行っておいで」と...
> これだけは 残念でした。
えぞをさんは国体のスキーに出場されるほどのスポーツマン、
それぞれに...ではあり「これ以外は!」最高でいらっしゃったことと思います。

> シマちゃん また点滴 頑張っているわねー
> フレーフレー!  したっけね~
応援 ありがとうございます
昨夜は二度!吐きましたが それでも元気!で
今日の診察時にも先生が丁寧に全身を触診され「順調です」と。
点滴のお蔭ですが、毎日!はシマに大きなストレスでしょうから
なんとか隔日!にこぎつけられるよう願っています。
遠音さんも寒さにメゲず この冬を乗り切ってくださいね
したっけねぇ~!
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Unknown (Anne)
2022-01-10 17:45:03
ニューイヤーコンサートを観られるんですね。

私なんかご夫婦でオペラ歌手の友人がいるにも関わらず
最近は全然観なくなりました(;^ω^)

以前は舞台で色々な作品を楽しみましたけれど
テレビだと飽きちゃって見ていられない・・・
生だと色々と刺激もあって楽しめるのですが!

これは本当に好きで楽しんでいるのではないんでしょうね。

友人も舞台は少しづつ再開しているものの
大変のようです。

また感染者も増えているようなので
テレビで楽しめるのはありがたいことですね。
返信する
Re : Anneさん (デ某)
2022-01-10 20:37:42
Anneさん
閑古鳥が啼くブログに ようこそお訪ね&コメント下さいました
ありがとうございます

> ニューイヤーコンサート...オペラ歌手の友人がいるにも関わらず...全然観なくなりました
> テレビだと飽きちゃって見ていられない...生だと色々と刺激もあって楽しめるのですが!

オペラを観たのは一昨年二月が最後でした。
二日間の公演の次の週からホールに対する開催制限が始まりましたから間一髪!でした。
昨春は、よく知っているオペラ歌手のご夫妻がデュオとして演奏会を企画、
400人の中ホールに半分の200人を定員としての開催。
前年から十数回のステージが総て中止、延期になったそうで、
前夜まで出来るかどうか半信半疑だったと 開かれた舞台で語られました。
舞台で歌える仕合せを噛みしめていらっしゃいました。
それぐらい生の舞台は大きいのですが、容易ではありません。
昨秋からかなり緩和されたとはいえ、第六波でまた危なくなりましたしね。

> 友人も舞台は少しづつ再開しているものの大変のようです。
> 感染者も増えているようなので テレビで楽しめるのはありがたいことですね。

TV、有料配信で採算が取れるアーティストは限られていますし、
まして照明・音響・舞台装置などのスタッフはまるで仕事・収入を絶たれています。
TV中継されたニューイヤーコンサートも、日本の場合は客席はごく一部に限られ
ウィーンでも観客はかなり制限された由。
ウィーンフィルが親日的!なのは NHKが大盤振る舞いするお蔭もありますかねぇ(笑)

ここ十数年、大阪は「文化芸術は公費支援に価しない」と公言する首長・党派が牛耳ります。
平常とコロナとは状況が異なりますが、
そういう政治家には「誰も命を失うわけじゃなし」という程度の認識しかありますまい。

様々な議論?を想定してブログ本文は少し控え目にしていました(笑)
そんなところにAnneさんのコメント... ついワルノリして申し訳ありません
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Unknown (えりこ)
2022-01-28 14:01:32
こそっとお邪魔しまーす😛

小澤さんのウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、もうワクワクし通しで楽しくてたまらないものでしたね!もちろんTVで観てたんですけど。
今年は再放送でやっとゆっくり楽しませていただきました。反田恭平くん、圧倒的な存在感でホントに魅力的で、大好きです。知れば知るほどスバラシイ🥰と、ただのミーハーなファンです😋
えへへ!

ラデツキーは、少々オーバーなぐらいに聴衆を盛り立ててくださる指揮者が楽しいですね(^^)
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Re : えりこさん (デ某)
2022-01-28 20:44:59
えりこさん
コメント ありがとうございました

> こそっとお邪魔しまーす
こそっと ... お返事しま~す

> 小澤さんのウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、もうワクワクし通し...
あのタクトに 腰の動き ... セクシィですよねぇ
楽友協会の "with Seiji" の観客のみなさんは大歓びでした。
勿論! TVの前の私達も!

> 今年は再放送でやっとゆっくり楽しませていただきました。
ご多忙も...きっと嬉しい悲鳴でしょうか?

> 反田恭平くん、圧倒的な存在感でホントに魅力的で、大好きです。

6月にフェスティバルHの 読響との協演「シューマン"ピアノ協奏曲五番"」に参りましたから
ショパコンのご活躍は殊の外!嬉しかったです。

> ラデツキーは、少々オーバーなぐらいに聴衆を盛り立ててくださる指揮者が楽しいですね(^^)
はい。仰るとおりだと思います
カラヤンが振ったら 結構!盛り下がったかもしれません
山本直純さんに振らせてみたかったです

えりこちゃんさん!
忘れようとして思い出せない人にならないでくださいね~っ!
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