デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

2021年の大晦日に…

2021-12-31 14:44:07 | 名残の季節
 蝋梅って ホント!不思議な花です。まさに蝋細工のような艶と香りで空間を支配します。例年は、木枯らしに葉が殆ど落ち 突然のように存在を誇示されて初めて気づきます。それは大抵は年明けなのですが、今年は未だ葉の落ちきらない年の瀬にすでに目立ち始めました。

    
               拙庭に二十年余り やや老いが兆し 美しさに翳りが感じられます。

 先日、"三者懇談会" がありました。とはいえ「久しぶりに お茶とケーキなどいただきながら」のゆるい会です。語りあいながら… ふと「幾つになられましたか?」と問われるまま答えると、「亡くなった夫より五年も長く生きてられるんですねぇ」と淋しげに呟かれました。

 昨年の暮れに夫君を亡くされ引き籠りがちだった彼女が『勇気をふるって出かけた会』だったのでした。少し虚を衝かれた彼女の言葉に 私は私で「あと何回 正月を迎えられるかなぁ?」と思いました。そして帰りの電車で漠然と「あと五回ぐらいかなぁ」と思ったのでした。

 
    

 わが家のシマジロウ。"吾輩" と言うだけに夏目漱石の猫と間違われますが(間違えない!)タダのキジトラです。半分トラ!なので新年は "年男" だと主張しています。でもまあ「老年の主張」には誰も耳を傾けません。腎機能がすっかり落ち精彩を欠くのが口惜しいようです。

 その夏目漱石が朝日新聞の連載「吾輩は猫である」で脚光を浴びたのはオントシ38歳。如何にも老成した雰囲気を漂わせた「草枕」も同じく38歳の作品。私の息子よりも若い。そして絶筆となった「明暗」を執筆したのは49歳。昔の文豪は桁外れに若くして才気煥発です。


    
           拙庭に一輪だけ薔薇の蕾。思わず なにか良いものが詰められ花開けば!と…。

 スコットランド民謡 "Auld Lang Syne" は日本では "蛍の光" 。卒業式や大晦日に "行く年" に思いをこめて歌われます。高校生の頃、英語の詩を知りこころ深く惹かれました。私なりの翻訳でスコットランド出身のロッド・スチュアートによる"Auld Lang Syne" を贈ります。

  かつて ともに語り合った日々を すっかり忘れていました。
  それほど 永い年月が経ったのでした。

  あなたと過ごした あの懐かしい日々を思いおこし 
  私たちの懐かしいあの日々のために グラスを傾けたいと思います

  グラスは 当時そうであったように 一息にのみほします
  あなたと 私が ともに慈しみあった日々に感謝をこめて・・・

  山の裾野を駆けまわり ひなぎくの花を摘んだことを憶えていますか?
  思えば 私たちは そのように人生の野を駆けまわってきたのでした

  朝早くから日の暮れるまで 小川のほとりを 広い海辺を 
  ふたりで ただ黙々と歩きつづけた日々を 懐かしく思いおこします

  いま もういちど なみなみと注がれたグラスを のみほします
  ふたりの 遠く 懐かしく 愛しき日々 甦れと・・・


  
     ※ 画像が削除されていたら ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=xiGJ3139358


  
 
過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

10 コメント

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良いお年を! (pukariko)
2021-12-31 15:37:16
こんにちは。
今年は読み逃げが多くてゴメンナサイ。

あと何年・・・私もこのごろよくそう思うようになりました。
来年はなんと、私も大台に乗るのですよ。信じられん!
いつの間にそんなに時が経ったのだろうと。

今年もお世話になりました。来年もよろしくです。
良いお年をお迎えください!シマクンもね~ (^-^)/~
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Re : pukarikoさん (デ某)
2021-12-31 23:11:10
pukarikoさん
コメントありがとうございました
みなさん 紅白でも視ていらっしゅるのでしょうね。
さすがにアクセスがピタリ!とありませ~ん

> 今年は読み逃げが多くてゴメンナサイ。
いえいえ よくいらしてくださいました。心から感謝申し上げます

> あと何年・・・私もこのごろよくそう思うようになりました。
ほんと ... そう思うことがぐん!と増えました

> 来年はなんと、私も大台に乗るのですよ。信じられん!
え~っ! 五十台に?

> いつの間にそんなに時が経ったのだろうと。
み~んな 平等でござります

> 今年もお世話になりました。来年もよろしくです。
> 良いお年をお迎えください!シマクンもね~
こちらこそ ありがとうございました
幸多い良いお年をお迎えくださいね
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今年もよろしく (リーのママ)
2022-01-01 15:44:41
シマちゃん、親切なお医者さんに診てもらえて安心ですね。私も5日の間ちょっと心配だと思っていたので良かったです。
夕べはEテレの第9を聞いた後、そのままクラシックを聴いていました。年越し前に父も夫も寝てしまい、なぎぃは行きつけのカフェで年越しだと言って出かけてしまい、私も眠くなって12時前に寝てしまいました。

今年はシマちゃんが年男なんですね。
今年もよろしくお願いします。
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Unknown (Anne)
2022-01-01 17:24:13
明けましておめでとうございます。

そうそうキジトラだから半分虎だもんね!
私のブログの界隈では茶トラさんが「虎だ!」と主張していますけれど
キジトラだってちょっと言いたいよね(笑)

「蛍の光」はそうですよね!
「線路は続くよどこまでも」とかはアメリカ民謡だったりするし!原曲を調べるとちょっとびっくりしますよね。

そういえばスコットランドの国立美術館の前でバグパイプを聞いていたら「線路は続くよどこまでも」とか「遠き山に日は落ちて」(こちらは新世界ですけど)とか演奏していて、思わず口ずさんでいました(;^ω^)

今年も宜しくお願い致しますm(__)m
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Re : リーのママさん「今年もよろしく」 (デ某)
2022-01-01 21:10:38
リーのママさん
コメントありがとうございましたあけましておめでとうございます

> シマちゃん、親切なお医者さんに診てもらえて安心ですね。
つい先刻、診ていただきました
元旦に自ら「診察します」と仰る先生 ... ホント!ありがたいです。
『順調です。中二日空いたので心配でしたけど良かったです』と。
まるでこちら!が感謝するようなお言葉でありました。

> 夕べはEテレの第9を聞いた後、そのままクラシックを聴いていました。
昨夜の「第九」は録画し、今日 聴きました
さすがNHK交響楽団、そして合唱のオペラシンガーズがタダモノ!に非ず。
「新国立劇場合唱団」もタダモノではありませんが、ここも最高!でした。
ソリストでは バスにガックシ!も ソプラノの森麻季さんに魅了されました。
森麻季さんには ほとんど ... メロメロにございます。

> 年越し前に父も夫も寝てしまい、なぎぃは行きつけのカフェで年越しだと...
それはまた口惜しいですねぇ

> 今年はシマちゃんが年男なんですね。
キジトラですから "半寅" ですけどねぇ~
ともに幸運がた~くさんありますように!とトラぬ狸の皮算用でもしましょう
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Re : Anneさん (デ某)
2022-01-01 21:26:34
Anneさん
Xmas Eve につづきコメント ありがとうございます
新しい年も宜しくおつきあいくださいね

> そうそうキジトラだから半分虎だもんね!
そう! 半寅!
関係ないですけど 今季は半神タイガースが不気味です

> 私のブログの界隈では茶トラさんが「虎だ!」と主張しています
トラディショナルな "トラ" は "キジトラ" です(なんでパンダ?)

> 「蛍の光」はそうですよね!... 原曲を調べるとちょっとびっくりしますよね。
「知床旅情」も よく聴くと「早春賦」

> スコットランドの国立美術館の前でバグパイプを聞いていたら「線路は続くよどこまでも」
> 「遠き山に日は落ちて」(こちらは「新世界」)とか演奏していて、思わず口ずさんでいました
ではでは トラ!ンペットでも聴きましょう
ヴェネチアで「川の流れのように」なんて ... 素敵やないですか。。。
https://www.youtube.com/watch?v=C6VOtA8a-S8
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新年おめでとうございます。 (讃岐おばさん)
2022-01-02 16:56:51
蝋梅、我が家も今がちょうど見頃、そして玄関先まで良い香りを振りまいてくれています。
花は良いのですが、葉がね。
とにかく全部散るので毎日枯葉を集めるのが日課になります(笑)
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Re : 讃岐さん「新年おめでとうございます」 (デ某)
2022-01-02 17:33:42
讃岐さん
新年明けましておめでとうございます

こちらは 元旦の朝に薄っすら雪化粧でした。
よく晴れた正月ながら ... 寒いです。

狭い拙庭ながら メジロなど小鳥がよく来てくれます。
蜜柑を皮ごと半分に切って蝋梅の枝にさしたら 結構!ついばみます。
まだ "ひよどり" は現れず のんびりついばみます。
蝋梅とともに写真に撮りたいのですが、撮らせてもらえません
カーテンが少し動いただけで飛び立ってしまいますから...。

蝋梅の葉 ... お世辞にも綺麗な葉ではありませんね。
毎朝しっかり!落ちて ... 受験生がいれば大変!(笑)
葉が落ちきらないと 華やかに!ならない蝋梅ですが、
葉が落ちると間もなく無慚な姿になりますしねぇ。

"旅のスペシャリスト" の讃岐さん!
海外への旅が当たり前にできる日が待ち遠しいですね。
新しい年 益々のご健勝をお祈りします
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Unknown (chorus-kazeアッコ)
2022-01-05 00:06:48
遅ればせながら
明けましておめでとうございます。
昨年のデ某さんの9月の記事にお邪魔して
コメント書いてましたね。忘れてました💦
ここに「恋愛ワードを、、、」について
書かれていました。
AmazonプライムビデオやNetflixなどの
配信動画を観るようになって、今回のドラマが
⭐️の数が5つに近いので観て、期待通りで
感服しました。
いつも韓ドラの作り手
俳優陣の力量や熱意を感じています。
このドラマは本当に見応えありました。
私の方にコメントを下さり、いつも感謝しております。
今年もよろしくお願いします。
返信する
Re : chorus-kaze あっこさん (デ某)
2022-01-05 11:36:22
アッコさん
コメントありがとうございました
「新年」ではなく「大晦日」のブログ記にコメントいただいたのですねぇ(笑)

> 9月の記事にお邪魔してコメント書いてましたね。忘れてました
私もしばしば忘れ 同じことを同じ方にコメントしたりします
トシ!を痛感 激感いたします

> AmazonプライムビデオやNetflixなど...を観るようになって、
> 今回のドラマが⭐️の数が5つに近い...期待通りで感服しました。
日本では 書のレビューは結構ありますが、ドラマのレビューはなぜか少ないです
☆の数ほど様々な番組があるというのに...(笑)

> いつも韓ドラの作り手、俳優陣の力量や熱意を感じています。

韓ドラの場面がシンプル(安上がり?)なのは舞台劇並みですが、
それだけ脚本に熱がこめられていると思います。
最近 放映が終わった「18の瞬間」「潜入弁護人」もまさにその例ですが、
出演者、スタッフの "熱" が感じられるのも韓ドラの良さですね。

> 私の方にコメントを下さり、いつも感謝しております。
昨日の朝日新聞の一頁ぶち抜き「インタビュー」に
ショパコンの反田恭平さんが登場されていました。
注目され方々で語っていらっしゃいますが、
反田さんの朝日 "インタビュー" は保存版として最適かと思います(笑)

> 今年もよろしくお願いします。
こちらこそ宜しくお願いします
返信する

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