デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー、海外旅行記、吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

帰郷 … To Season October

2019-09-29 22:47:24 | 人生の棚卸し
    

 いつの間にか...10月を迎えようとしています。QPカレンダーは "読書する女性"...まだ日中は夏の名残りがあるものの 読書するには落ち着いた良い季節になりました。そしてやはり! というべきでしょうか、チャイコフスキー「四季」より "10月 秋の歌" を...


                
 帰郷...について私はこれまで幾度となく記しました。いつも思いには程遠く、浅くもなければ必ずしも深くはなく、表現し得ないもどかしさを感じてきました。今回もまたそのように...颱風17号の気配を感じつつ帰郷し 颱風が過ぎ去って関西に戻りました。

    

 米子道の蒜山SAに入ると物々しい警備の人々。何事か?訊ねると「颱風接近中につき通行閉鎖に備えて!」。郷里に着いて母のいるグループホームに向かうと、しばしば訪ねる喫茶雑貨書店「一月と六月」は "Tyhoon perfect guard" と店を閉じていました

    
         妖怪!の生みの親...この町出身の漫画家 "水木しげる夫妻" のブロンズ像

 郷里の商店街はすでに「地元の商店街」ではなくなりました。JR境駅~商店街は「妖怪ロード」とネーミングされ土産物店が軒を連ねています。地元の人は大型スーパーに車を走らせ買物をします。何事につけお年寄りには住みにくい町になりました。

    

 お盆には帰らず父の命日よりひと月早い帰郷。旧友と喫茶店で待合せ珈琲をお代わりしながら三時間余あれこれ話しました。「俺も元気なのはあと五年...そう思って燃え尽きるほど人生を愉しみたい」由。切ないような元気を貰うような複雑なひとときでした。

    

 郷里に帰るときも郷里を去るときも...いつも大山があたたかく迎え大らかに見送ってくれます。「朝日に映えて聳え立つ紫深き大山を日毎に仰ぎ励みつつ...」。心の中でそっと懐かしい校歌を口ずさみます。隣に妻がいなければ高らかに放吟するところですが...

    
        秋の空 秋の雲 コントレールがないのがもの足りないですが...中国道:勝央SAにて

 

過去ログ目次一覧
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした (夢ちゃん)
2019-09-30 20:09:42
帰省・介護、お疲れ様でした。
ふるさとは、あたたかくデ某さまを迎えてくれましたか?  大山はいつもそこにいてデ某さまの帰りを待ってくれているんですね。
夢子は・・・やっぱり琵琶湖になるのかな?
たまにの墓参りにしか帰らなくなって淋しいような・・・けど、誰もいない実家に行くのはいまだに辛く・悲しく、気持ちも足もむきません。
デ某さま自身の体調と相談しつつお母様の所へ帰ってあげてくださいね。
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こんばんは (ムベ)
2019-09-30 20:16:41
町ががらっと変わるのは、仕方がないけれど
寂しいですね。
以前京都に立ち寄ったとき、とても後悔しました。
雰囲気がまるで違っていたのです。

本当に、年寄りには心細く思えるほど不便になって
いるのはどうしたことでしょう。
自分たちの選択の結果が、商店街を追いやってしまって、
こういう結果となったのでしょうか・・、
忸怩たる思いもあります。

お母様はお元気でしたか。ご苦労様です。
ゆったりと雲の流れる大山、本当におおらかな佇まいですね。
奥様に校歌を聞かせてあげてください。初めででしょ?

秋の雲ですね~、空を見上げるのが楽しい季節です。
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Unknown (mikihana)
2019-09-30 20:40:27
10月らしい落ち着いたカレンダーです。
お母様のいらっしゃる故郷へお出かけでしたか。
高齢者の方には住みにくくなってしまったようですが
人がいない街よりずっといいと思います。
友人から過疎になってしまった街並みの話を
聞きましたが、
駅前に町の雰囲気とは不釣り合いなスタバと
図書館があるだけ、
その他に人は姿はなかったそうです。
それもとても淋しいことです。

奥様に遠慮せず放吟されたらよかったのにと思いました。^^

返信する
Unknown (Anne)
2019-09-30 20:59:33
帰省されていたんですね。
お疲れ様でした!
「一月と六月」と言うカフェ・雑貨・書店はちょっと素敵な雰囲気を感じられますね(*^-^*)
見て見たいなあ!

地方は大型店が出来ると街が寂しくなってしまいますね。

私の育った富士宮市もあの大きなショッピングモールが駅前に出来ているので、
帰省した時に街を歩くことが無くなりました。
車でショッピングモールと実家の往復だけになりました。
車から見る商店街は寂しいです(-_-;)

免許証の返還を求められるような年齢になると
本当に暮らすのが大変になってしまいますね。

これから冬に向かって私には想像もつかない位に寒くなるんでしょうね。
返信する
お疲れ様でした (メアリーアン)
2019-09-30 21:43:07
体調はいかがですか?長距離の往復でお疲れではありませんか?今度は18号の進路が心配な10月始めです。

お母様、大変喜ばれたことでしょうね。お友だちと3時間のおしゃべり、まだ短い方かも。あっという間だったのではないでしょうか。

昨日、環状道路から鏡ヶ成を通り蒜山へ出たのですが、高原には秋の気配が感じられました。冷えで傷がうずき始めるまでの、ほんのちょっとの快適な季節がもうそこまで来ています。デ某さまも、どうぞご自愛ください。
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Re : 夢子さん (デ某)
2019-09-30 22:38:53

夢子さん
早速のコメントありがとうございました
学生時代の先輩後輩十数人による 森羅万象?研究会で京都に行っていました。
お返事が遅くなり申し訳ございません。

> 帰省・介護、お疲れ様でした。
> ふるさとは、あたたかくデ某さまを迎えてくれましたか?

ありがとうございます。
ふるさとの山も空も海も川も いつもあたたかく迎えてくれます。
それなのに「生涯Uターンしない」郷里不孝者ですが...  

> 大山はいつもそこにいてデ某さまの帰りを待ってくれているんですね。

米子道の出口が近づくと 突然!のように大山が現れます。
その雄姿を見ると「あぁいつも同じように待っていてくれるんやなぁ」と。

> 夢子は....やっぱり琵琶湖になるのかな?

それはやっぱり!琵琶湖でありましょう。
私は、今!住むところを変わるとすれば....琵琶湖畔です。
息子がそのあたりに住んでおり、今度の日曜日は孫娘の運動会に参ります。
夢子さん、とても良い故郷をお持ちでいらっしゃいます。

> たまにの墓参りにしか帰らなくなって淋しいような....
> 誰もいない実家に行くのはいまだに辛く 悲しく 気持ちも足もむきません。

お墓があるかぎり「誰もいない」実家ではないと思います。
思い!も 思い出も しっかりそこにあるように思います。
勿論 悲しみも淋しさもおありのことと思いますが...。
自然に気持ちも足も向かう日が来るまで 時の流れに委ねられれば...と思います。

> デ某さま自身の体調と相談しつつお母様の所へ帰ってあげてくださいね。

はい。そうしたいと思います。
夢子さんも 良い思い出とともに ゆったりした良いひとときをお過ごしくださいね
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Re : ムベさん (デ某)
2019-09-30 23:14:36

ムベさん
コメントありがとうございました

> 町ががらっと変わるのは、仕方がないけれど 寂しいですね。

変わり方!のような気がいたします。
私の郷里の「妖怪ロード」も 町おこし!としては良かったのですが、
その恩恵は一部にとどまり 町全体としては寧ろ「町くずし」になった側面が否めません。

> 以前 京都に立ち寄ったとき、とても後悔しました。雰囲気がまるで違っていたのです。

京都は「千年の都」ながら 常に変貌し続けています。
寺社仏閣、観光業界は勿論、文教都市として姿・形・心そして人がどう融合変貌するのか....
容易に答は出ないでしょうが、少なくとも訪れる人を「後悔させ」てはなりませんね。

> 本当に、年寄りには心細く思えるほど不便になっているのはどうしたことでしょう。

時代の変化のスピードが加速を増しているのでしょうか...。
私も年々「時代にとり残される」ような焦燥感と寂しさをおぼえます。

> 自分たちの選択の結果が、商店街を追いやってしまって、こういう結果となったのでしょうか
> 忸怩たる思いもあります。

意思として変貌したものと意図せざるまま変貌したものが混在し
そのメカニズム?を解明することは容易ではありません。
でもムベさんの「忸怩たる思い」はけしてそのままに終わることはないと思います。
忸怩たる思い、慚愧の念...そうした思いがより集まり時代を修正する力になると思います。

> お母様はお元気でしたか。ご苦労様です。

かかりつけ医に伺うと「百は間違いなく越えられます」と。
私の命がもつかどうか...寧ろそれが問題です(笑)

> ゆったりと雲の流れる大山、本当におおらかな佇まいですね。

市内どこからでも眺望できますから、いつも!大山とともにあります。
郷里の実家の二階ベランダからも見えますので、
朝に夕に眺めることが殆ど生活の一部、習慣になっています。

> 奥様に校歌を聞かせてあげてください。初めてでしょ?

それは同窓会、野球の応援の席にゆずります(笑)
でもね、「歌」としてとてもいい歌なんです。
様々な校歌を聴きますけど....我が母校の校歌が一番!です。

> 秋の雲ですね~、空を見上げるのが楽しい季節です。

『おうい雲よ/ゆうゆうと/馬鹿にのんきさうぢやないか/
 どこまでゆくんだ/ずつと磐城平の方までゆくんか』... 山村暮鳥さんの詩を思います。
はい。男ごころと秋の雲...(笑)

来週末、颱風18号とともに列島に一気に秋の気配が濃厚になりそうですね。
くれぐれも健やかにお過ごしくださいますようお願い申し上げます
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Re : mikihanaさん (デ某)
2019-09-30 23:33:30

mikihanaさん
コメントありがとうございました

> 10月らしい落ち着いたカレンダーです。

QPカレンダーも様々な世界を魅せてくれますね。
絵と音楽...人の世になくてはならない大切な世界です。

> お母様のいらっしゃる故郷へお出かけでしたか。

なぜかいつも颱風とか地震とか大雪とか...。
それを乗り越えて帰省しているのに、母には「当たり前のこと」のようなのが口惜しいです(笑)

> 高齢者の方には住みにくくなってしまったようですが人がいない街よりずっといいと思います。

それはやはり「人」あっての「街」ですよね。
逆に 人が住みにくい街がいつまで「街」でいられるのか!でもあります。

> 過疎になってしまった街並みの話を聞きました
> 駅前に町の雰囲気とは不釣り合いなスタバと図書館があるだけ...人は姿はなかったそうです。

我が郷里(鳥取県)はつい最近まで唯一「スタバがない!」県でした。
でも地元では「スタバはないけど砂場はある」と返していました。
ここでいう砂場は鳥取砂丘ですが、
私の実家のある境港~米子にかけての「弓ヶ浜」も眺めの良い砂浜(砂場)がつづきます。
なお、「スタバ」は兎も角、図書館がある!ということに少し心が和みました(笑)

> 奥様に遠慮せず放吟されたらよかったのにと思いました。

「世界わが心の校歌」、いつでもどこでもどんな時でも心の中で放吟しています
mikihanaさんが「ふ~じは にっぽん い ち の~やまぁ~」と歌っていらっしゃいますように(笑)
返信する
Re : Anneさん (デ某)
2019-10-01 00:03:21

Anneさん
コメントありがとうございました

> 帰省されていたんですね。お疲れ様でした!
いつものこと!ながら いつも一日が一週間のようにドッと疲れま~す

> 「一月と六月」と言うカフェ・雑貨・書店はちょっと素敵な雰囲気を感じられますね
> 見て見たいなあ!

女性の店主さんがなかなか「そらさない」魅力的な方でいらっしゃいます。
小泉環境大臣が「セクシー!」などと言うとガックリきますが、
立ち居振る舞いがなかなかクール!でセクシー!な女店主さんです。

> 地方は大型店が出来ると街が寂しくなってしまいますね。

大型店が一店できると百も二百も小売店がなくなるそうです。
車がなきゃ成り立たない街にしておいて、「高齢ドライバーは免許を返上するように」と

> 私の育った富士宮市もあの大きなショッピングモールが駅前に出来ているので、
> 帰省した時に街を歩くことが無くなりました。

街歩きをする~街歩きができる~街歩きを楽しむ...。
商店街を歩き買物しては店主と言葉を交わす...。
「いつ帰ってきただがや?」「昨日帰ったばかりだがね」
「いつまでおると?」「四日か五日ぐらいかのぅ」
「もっとゆっくりせんと値打ちがないがね」「値打ちのないせわしない日々だけんねぇ」。

> 車でショッピングモールと実家の往復だけになりました。車から見る商店街は寂しいです。

「街という砂漠」...そんな言葉を思いますね。
これから更に半世紀...私にはもう見られない世界ですが、どう変貌していることでしょう。

> 免許証の返還を求められるような年齢になると
本当に暮らすのが大変になってしまいますね。

日本の地方都市の「都市整備」の基本は道路整備とモータリーゼーションでした。
その設計思想に、人間の心と暮らしはいったい如何ほど入っていたのでしょう...。

> これから冬に向かって私には想像もつかない位に寒くなるんでしょうね。

「山陰」のイメージとして「雪国」があるのかもしれませんが、
実は山陰の冬は山間部を除いてそれほど厳しい寒さではありません。
子どもの頃 雪がふると「ゆ~きやこんこん」と結構!歓び勇んでいました(笑)
でも昔も今も 子どもたちには兎も角、年齢とともに冬はいつにも増して生き難くなりますね。

ところでサッカー命?のAnneさん。ラグビーワールドカップは如何ですか?
私など 元々ラクビー大好きですから連日興奮の渦中にあります(笑)
ひきつづき注目!歓喜!いたしましょう、願わくば共に!!

「一月と六月」の以前の拙ブログ記「吾輩も猫である78」をご覧くださいまし。
https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/eb9034a6af28c426fa9e1879de1adfec
返信する
Re : メアリーアンさん (デ某)
2019-10-01 00:25:56

メアリーアンさん
コメントありがとうございました

> 体調はいかがですか? 長距離の往復でお疲れではありませんか?

お気遣い ありがとうございます。
体調は全体としては良いのですが、眼が如何ともし難いのが口惜しいです

> 今度は18号の進路が心配な10月始めです。
ほんとうですね、17号とよく似た進路です
これが何事もなく過ぎ去れば気持ちよく本格的な秋を迎えられるのですが...。

> お母様、大変喜ばれたことでしょうね。
実は母が一番!歓んだのは妻の手作りブラウス2着でした
色も柄も母の好みを知り尽くし、京都のテーラーで生地を仕入れて作りましたから
それはもう歓び、妻にも「値打ちがあったわぁ」でした。

> お友だちと3時間のおしゃべり、まだ短い方かも。
> あっという間だったのではないでしょうか。

「プラント」の近くの「澤井珈琲」にて。
間もなく、彼は静岡の娘夫婦の家で、細君は大阪の息子夫婦の家で暮らすことになる由。
加えて境港の家でも夫婦水入らずで過ごす三重生活だそうです。
ご両親を早くに亡くしているため「おれも元気なのはせいぜいあと五年」の言葉かと...。
なんだかしんみり語り合った三時間でした。

> 昨日、環状道路から鏡ヶ成を通り蒜山へ出たのですが、高原には秋の気配が感じられました。

そのコースは、数年前の夏に一度とおりました。
鏡ケ成の道路沿いの喫茶店が印象に残っています。
格別!味わい深い珈琲というワケではなく(笑) なんだか面白い客ばかり居て...。
少し怖いぐらいの道もありましたけど、仰るとおり「秋を感じる」夏のドライブではありました。

> 冷えで傷がうずき始めるまでの、ほんのちょっとの快適な季節がもうそこまで来ています。

冷えがきつい体調(傷)でいらっしゃいますか...それはお辛いですね。
どうかくれぐれもお身体たいせつにお過ごしくださいますように。

> デ某さまも、どうぞご自愛ください。

ありがとうございます。
メアリーアンさんのご健勝を心よりお祈り申し上げます
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