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中学生の教科書選定

2020-06-30 14:47:45 | 枚方市での子育ては今
さて、来年度の中学生の教科書採択の時が来ました。教科書は子どもに与える影響は大きいものです。様々な教科書がありますが、幸い、私たちは子どもにふさわしい教科書の選定に向けて意思表示する機会があります。

そこで、先日教科書採択に向けた学習会に参加したので、学んだことを要約しました。

まずは、教科書を選ぶ視点です。

歴史教科書 

 歴史学習の目的は、「真実に基づき過去を振り返り、これからの社会に活かしていくこと」です。
戦争体験し戦後の民主主義教育を経験された方が少なくなりました。忘れてはいけないのは、明治維新以降、侵略戦争で多くのアジアの人々を犠牲にし、第二次世界大戦では日本国民 300 万人以上が命を失った日本の歴史です。この悲惨な体験から平和憲法が作られ、民主教育がおこなわれてきました。歴史は時の支配者・英雄の物語だけでなく、いつの時代も民衆が社会を支え、暮らしを良くしようと、時には支配者に抵抗し社会を変えようとしてきました。歴史を多面的に学習するには、そうした民衆のくらしや活動の真実を伝えることが必要です。

公民学習の中でもっとも大切なのは、「人権」についての学習です。「個人の尊厳・権利」は、「わがまま」「利己主義」の根源であるかのような雰囲気が作られていますが、一人一人が大切にしてこそ、弱い立場の人も等しく「自由」も「平等」も享受することができます。すべての人が大切にされる社会のあり方を考える公民教科書が必要です。

そして、大切なこと。経済面の学習です。「新自由主義」が盛んになるにつれ、若者の「起業」が奨励されていますが、子どもたちのほとんどは経営者にはなれず、どこかで雇用される労働者になります。したがって「労働者の権利」「労働法」「社会保障」について学ぶことが必要です。
みなさん、教科書を比べると制作者の意図が見えてきます。知識を吸収し批判力が育つ思春期の子どもたちに何を伝えたいか、考えてみませんか。


    

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