詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

苦・老・島・下・痩・死・禍

2018-11-30 17:39:04 | 千駄記


苦・老・島・下・痩・死・禍
く・ろう・しま・した・そう・デス・か


わが家の周囲の公孫樹がやっと見ごろとなりました。
写真は今年も撮っていませんが結構見事な並木です。

いよいよあとひと月で今年も終わるなんてありきたりの
ことを書いているようではまだまだですな。

ぼくは今夜からぷらっと出かけようと思います。

来月は今年の十大ニュースやら今年の漢字やらが発表され
通天閣ではそろそろ干支の引継ぎが行われますね。

ああ平成30年もいよいよ終わります。



やきとりも鮨も

2018-11-30 11:55:16 | 千駄記



給料日ゆえやきとりも鮨も買う家にだれかが待つふりをして

わが社の給料日は月末日です。
労働の一応の正当な対価としての給与ですから
受け取る権利があり支払う義務があります。

家族がいたころは給料袋を渡して小遣いをもらう
パターンと給料の中から生活費を渡すパターンと
すでに二種類ほど経験していますが
どちらかというと生活費を渡すパターンの方が
良いような気がします。
信頼して全部お任せするとエライことに
なったりします。身ぐるみはがされるわ!

大きなショッピングモールなどに行きますと
フードコートが充実していますね。
しかも味はなかなか上等なものです。
ひとり暮らしの辛いところは外食難民になるところ。
あの店寄ってみようかってなりませんもんね。

テイクアウトにしても一人前は買い難い。

「あぁこのおじさんはこの焼き鳥でちびりちびりと
手酌酒するのね」なんて思われたくないし
「給料が出たのね。特上寿司一人前買っちゃって」とか
「モスバーガ一個にモスチキン二本で足りるのかしら?」

なんて思われているに違いない。
きっとそうだ。そうに違いない!
と疑心暗鬼が続きます。
人間不信ですわ。よって

「うちの奴が買って来いっていうんだよ。まったく
料理もしやしねーんだからよ」

って雰囲気の男を演じなければならず
ダイエット中にもかかわらず食べ過ぎてしまうわけです。
晩、翌朝、その昼とモス関係のメニューが続いたりして。

ひとりでは生き難い世の中です。






「晴詠」2号発送準備中です

2018-11-29 20:56:27 | 詩歌探究社「蓮」情報

「開放区」創刊号から98号まで



本日、発注していた封筒が届き
宛名のタックシールを貼り
封筒に入れる作業を始めた。

黙々と作業しながら宛名を見ると
しばらくお目にかかっていない方や
未だにお会いしたことのない方も
大勢いらっしゃる。
謹呈名簿は見直したつもりだが明らかに
入力漏れした方が何名か判明した。

冊子を入れて封をする。
冊子を入れて封をする。
冊子を入れて封をする。

それをひとりで繰り返しながらふと
田島邦彦を思い出した。
田島さんは「開放区」という同人誌を
30年間に亘り98号まで発行し続けた鉄人であった。

ぼくは晩年、校正や謹呈名簿作り、タックシールの
印刷などを手伝ってはいたが発送作業は
田島さん一人でやっていた。
後年、奥様に伺ったところによると
手伝おうとしても手伝わせなかったという。

封筒詰めが終った開放区を
自転車の前カゴに入るだけ入れて
郵便局に向かう姿を見送ったこともある。
何回も往復したのだろう。
文学少年が同人誌を配るような
そんな気持で最後まで同人誌活動を
全うされたのだろう。

最終号となった98号こそ
福島久男さんとぼくとが
中心となって編集したがその発送は
同人の何人かにぼくの家に来てもらって
手分けして行なった。
いまはみんなバラバラになってしまったが
なんだか学生時代の文化祭みたいで楽しかった。

週が明けたら「晴詠」2号を発送したい
と思っている。






板橋歌話会2019年2月定例会のお知らせ

2018-11-29 12:23:45 | 短歌情報


来年の二月のことですが標記のとおり、やっと詳細が決まりました。
毎回連絡させていただいている方々には日をおいて通知いたしますが
ご興味のあるかたは是非ともご参加ください。



床屋さんの話

2018-11-28 21:27:24 | 千駄記



「自由だね~」ライン受け取り「自由だね~」と返すほかなき私の自由


仕事を六時半に仕舞っていつもの床屋へ行ってきた。

何もかも捨てて東京に戻ってから
通っていた床屋さんが店じまいするって
いうんで紹介された床屋さん。
故郷へ帰るそのマスターはぼくに
この床屋さんを紹介しながら
涙を浮かべていたのを思い出す。

ふた月に一度の一時間でも人間関係はできるんだな。

いまの床屋さんには二十年くらい通っている。
わが人生の沈み沈み(浮き沈みではない)を
語ってきたがマスターがぼくより
三つ年上だと今日知った。

東京に戻ってからの30年近いわが道程の
ほとんどをマスターは知っているのに
不思議なものだ。

主役でも脇役でも冠婚葬祭といえば床屋
今度デートをするといえば床屋
短歌の会で話をするといえば床屋
ひとりになったといえば床屋

だったからだろうな。

最近の出来事をネタのように話すぼくに
「いやぁ信じられない人生ですね・・」
とマスターは言った。散髪が終わって、
「年内にあと一度は来るかな」と言って
店を出るぼくの背中に触れて「元気出して」と
マスターは言った。

思えばマスターの苗字も知らないわ。
今度、苗字くらいは訊いてみよう。




日本短歌総研忘年会(学士会館にて)

2018-11-28 13:00:19 | 詩歌探究社「蓮」情報



昨夜は日本短歌総研の顔合わせ&忘年会でした。
うちからは都営三田線一本で行けるので楽です。
数か月前なら歌集を携えて電車に乗ったものですが
地下鉄内で読んでいたのは『トキの島の野鳥 佐渡島鳥類目録』。
日本野鳥の会佐渡支部が纏めた力作資料集です。
欲を言えば一週間くらい渡っていたい島です。

全員参加とはなりませんでしたが現在進行中の
書籍の版元も交え経過報告と今後の予定を話し合いました。
紹興酒を飲み過ぎましたがほろ酔い程度で済みました。
しっかしすっかり酒にも弱くなってすぐに眠くなってしまう。
昔は飲むほどに目が冴えたものでしたが情けないことです。
AずささんやYださんから食べきれないものが回ってくるので
またもや食べ過ぎました。



「汎」22号(2018.11)

2018-11-28 08:12:44 | 短歌情報



「汎」22号(2018.11)が届く。
「汎・HAN」 発行人 佐藤よしみ。

短歌「ビターテイスト」30首と
連載「琉歌(うた)の見える場所」(11)収載。

「琉歌(うた)の見える場所」は佐藤さんのライフワークと言ってもよい。
この仕事のために「汎」を復活させたともいえるだろう。
彼女の情熱に拍手を送りたいし
拍手を送る。

「朔日」300号記念号

2018-11-27 15:37:52 | 短歌情報



「朔日」300号記念号(2018-12)が届く。
発行所 朔日短歌会 編集発行人 外塚喬。

全262頁の大冊である。「朔日」は創刊25周年。
北原白秋の「多磨」、木俣修の「形成」の流れを継ぐ。

外塚さんは「先を見据えて―通巻300号に寄せて」なる一文で

歌に真剣に向き合うことはもちろんだが、「朔日」という場を
慈しむ心も大切にしていただけると有り難い。

と記す。主宰としての実感だろう。



「六花」VOL.3(2018.12)

2018-11-27 12:06:47 | 短歌情報



「六花」VOL.3(2018.12)が届く。
六花書林(宇田川寛之)が発行する短歌の評論誌である。

短歌作品が載っていないところに
宇田川さんのこだわりがあるのだろう。
特集は「詩歌の魅力」。
「喪失と郷愁」内藤明を巻頭に長すぎない評論が並ぶ。
肩ひじ張らずに読めるのがよいです。



「OCTO」2018

2018-11-27 11:36:17 | 短歌情報



「OCTO」2018(2018.11.25)が届く。
1973年生まれの女性歌人8名による短歌&小文集である。
編集人は佐藤りえ 発行人は富田睦子。

富田さんは精力的に活動されているなあ・・が第一の感想。
たしか「北冬」の江田浩司特集にも文章を書いていらした。
8名の中に吉村実紀恵さんの名があり「開放区」を思い出し
懐かしい。



「北冬」No.018(2018年11月)

2018-11-27 11:24:11 | 短歌情報



「北冬」No.018(2018年11月)が届く。
北冬舎(柳下和久)が発行する短歌総合誌である。

今号は藤原龍一郎責任編集による。
特集は<〔江田浩司〕は何を現象しているか。>

ぼくには江田浩司氏の文章は難しすぎて
なかなかついていけないが、この特集号によって
江田さんを知りたいと思う。しかし、それにしても
<〔江田浩司〕は何を現象しているか。>というコピーも
なかなか・・だなと思う。これからじっくり拝読する。



孤独が満たす

2018-11-26 11:59:35 | 千駄記


さわやかを画にせしごとき青年はストックに指す山の名を告ぐ


心配性のぼくはあれこれと持っていきたい。
ゆえに撮影はどこへゆくのもクルマ。
クルマでしばらく暮らせるんじゃないか
ってくらいの荷物を積み込んでいる。
未使用のトイレもあるよ。

ところがマイカー規制がかかっている場所もあって
そこでは駐車場から低公害バスに乗り換えるわけだ。
すると数日前から考え込んでしまうわけだが
体力に自信はないし、大荷物では人目も気になる。
600㎜一本とカメラ一台。レインカバーと三脚と
ちょっとした工具と予備のバッテリーとメモリーカード。

するとブログでよく見るような道中や景色などの
リポート風撮影ができず、この画像はスマホで撮った。

レンズリュックを背負うとバンドで括った三脚が重い。
バスを降り、数百メートル歩いて浜に出るとき
下りの傾斜がありリュックの重さに引っ張られ
見事にうしろにひっくり返った。引力ってすごい。
いや、これは重力か。

機材も体も平気だったけれど
バスに乗り合わせた人たちに心配されたので
ぼくのナイーブな心は傷ついた。

オオワシとオジロワシを狙う。オジロワシは未見。
通は「オオワシ・オジロ」っていうらしい。
七音で呼ぶってことは日本人はやはり
「うたつくる民」なんだな。
復路の予定のバスを二本見送って粘ったが
数百メートル先の山間をオオワシが舞っただけ
で画にはならなかった。

現地は雪がちらついて急に晴れたり曇ったり。
対岸に男体山を望みながら
ぼくの大好きな孤独感に満たされた時間だった。







檸檬と暮らす

2018-11-25 22:38:03 | 千駄記



檸檬の木と暮らしていると粋じゃないことを時には思いもしたり

昨夜、シンボルツリーとして植えてある
檸檬の木からすっかり黄色くなった実を収穫した。
収穫したのち、道路にはみ出た枝をずいぶんと伐った。
まだ緑色のときにもたくさん獲ったので
今年は50個以上の実を付けただろう。

植えたのは2012年春のこと。
理由はただ何となく。
玄関先にシンボルツリー用の一角が
設計されていたのになんにも植えていなかったから。

レモンにしたのはレモンサワーを飲みたかったから。
ここ数年は鈴なりだったけれども
人にくれてしまうばかりで味わった記憶はない。
そもそもぼくには家飲みの習慣がないから当り前だった。
レモンを丸かじりするほど若くはないし。
収穫した実は短歌教室の生徒さんに送る。
ジャムにしてくれるそうだ。

収穫してみてわかったのは
収穫とは何と寂しいことだろうということ。



ぽっかりという音―ハイイロチュウヒ(メス限定)

2018-11-25 21:15:51 | 鳥紀行


葦原の空にくしゃみを繰り返すだれかが悪口言ってんだな

今日も葦原を見ながら過ごした。
いつもと違うところに出かけたが、
葦原をカメラぶら下げて歩いていた紳士に
「いつも〇田に居る方ですよね?」と声をかけられた。
ぼくを何度かそこで見かけたらしい。
今シーズンは〇田にも二回しか行ってないんだけどな。



ぼく自身も特徴がある姿形だが
ぼくの特徴のあるクルマが印象深かったみたい。
鳥の世界もつくづく狭い。
10:00過ぎに着いて16:30まで空を見ていたことになる。
ヒマな男で。
それが長く感じないから不思議。



おーい雲よ 呼びかけたくなる空の青ぽっかりという音鳴りやまぬ

ぽっかりと穴が開いたなどというけれども
そのぽっかりとは何の音なんだろう。
未だにぼくにはぽっかりという音が時折聞こえる



今日掲げた画像はすべてハイイロチュウヒのメス。
ハイイロチュウヒはオスが人気だけれども
この鳥の場合はメスも美しい。



背中も格好いいじゃん。





チュウヒとチョウゲンボウ

2018-11-24 21:56:15 | 鳥紀行


今日も休みと決め込んで
クルマで90分ほどの空地へドライブ。
チュウヒの居るところ。



久々にチョウゲンボウをじっくり観察。
野鳥に興味をもったころ一番好きだったのが
チョウゲンボウ。
猛禽類なのになんとなく愛嬌があるから。

チョウゲンボウはホバリングして獲物を探す
みんな生きるのに必死だ。
 
ホバリング中の彼女が
「ん?キミ写真撮ってるん?」と
こちらを向いてくれた。



夕方まで粘っていたせいで
帰りは大渋滞に巻き込まれ3時間半。

明日は町内会の一斉清掃で
9時開始なんだけれども工場に行かなければ
ならないので・・。
一仕事してからまた鳥を見に行くかもしれないし。
というわけで
玄関の檸檬の樹の剪定をして
家の周りを掃除しといた。
これで許してもらえるかな。