福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国Netで越語学習

2023年09月30日 |   〇中・露・越語
今年の8月中旬、ブログ主は一念発起、新しくベトナム語の学習を始めた。

まず、日本語によるテキストを使い、基礎ベトナム語の学習に入り、この
9月下旬から、学習方法を次の段階に進めた。


△ある日のベトナム語ミニ講座(NAVER越韓辞典より)

韓国のNAVER辞典が日替わりで提供するミニベトナム語講座を中心に
した学習法だ。基本、1日1文を学習するやり方なので、無理なく学習が
進められる。遅々とした歩みにはなるが、ブログ主としては、それで
十分なのだ。

ところで、ある日のミニ講座の1文。

Thuộc diện có tính quyết đoán.

このベトナム語をあえて漢字(日本の新字体)を使って表せば、

属面có性決断.

となる。意味は「決断力があるほうです」くらいになる。

この1文を見てもわかる通り、ベトナム語は、日本語や韓国語同様、
漢字語を多用する言語だ。

考えるに、ベトナム語の学習は、単にベトナム語の理解に留まらず、
ブログ主にとって母語である日本語や第2言語である韓国語についても、
新しい視点からの気づきを与え、理解を深めさせてくれるに違いない。

漢字文化圏に関心を持つ日本の韓国語学習者には、中国語に加え、
ベトナム語の学習も勧めておきたいところである。


(終わり)

韓国の密輸全盛時代

2023年09月29日 |  ┣銀幕のチャジャン
밀수   「密輸」   〇〇〇〇〇
(1918)



2023年に公開され、510万を超える観客を動員したヒット作。

1970年代の黄海沿岸を舞台に、日本製の家電製品などを密輸入する末端の
現場で利用され続けた海女たちが力を合わせ、税関上層部に巣食う巨悪に
挑む、勧善懲悪型の犯罪アクションだ。

見ごたえのある、実に痛快な娯楽映画であった。

特に、終盤部における海中でのアクションシーンの見せ方は、お見事と
言うしかなかった。

ところで、この映画では、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が、1度だけセリフで登場した。


△チャジャン麺のセリフが出たシーン

以下が、そのセリフだ。

브로커 삼촌이 옛날부터 우리 짜장면 한 그릇 사 먹인다고  시내・・・
(ブローカーのおじさんが、昔から私たちにチャジャン麺1杯食べさせて
やるからって市内の・・・)

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

ブログ主のチャジャン麺に対するこだわりは、まだまだ旺盛だ。


(終わり)

エビの醤油漬け

2023年09月28日 |  〇我家の韓国料理
韓国語で言えば「간장새우장」。日本語では「エビの醤油漬け」くらいに
なるだろう。



ブログ主の妻(韓国釜山出身)の得意料理だ。

妻にゴマをするつもりなど全くないが、実に美味な韓国料理だ。特に、
酒の肴には持ってこいの料理である。



その夜も、妻に感謝しながら、晩酌させてもらった。


(終わり)

映画でカップ麺に嫉妬

2023年09月27日 |  〇映画・映画音楽
페르소나   「ペルソナ」 〇----
(1917)



2023年に制作されたオムニバス映画。映画俳優、映画監督、舞台俳優、
LGBTの彼女を持つ男の4人を主人公とする4編の短編映画からなる作品だ。

4編のうちブログ主の趣向に合う作品は1編もなかった。



唯一、ホームレスを演じていた役者が、本物のホームレスたちに絡まれ、
焼酎を勧められるシーンだけが、印象に残った。



コップ代わりにユッケジャンラーメンのカップが使われていた。

チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)ウォッチャーのブログ主が、
カップ麺に強い嫉妬を感じたシーンだった。

韓国映画は、おそらく、チャジャン麺よりもラーメンとの関係の方が深い。


(終わり)

我が家のピリ辛クッパ

2023年09月25日 |  〇我家の韓国料理


시래기(大根葉などの干し葉)と牛肉を煮込んだ국물(汁物)をご飯に
かけて作った、妻(韓国釜山出身)手作りのクッパ。



濃くと旨味のあるピリ辛風味のクッパだ。

ブログ主はこれを夜食(晩酌のおつまみ)としていただいた。なかなかの
美味だった。


(終わり)

幸せを呼ぶ中古品売買

2023年09月24日 |  〇映画・映画音楽
거래완료  「取引完了」〇〇〇--
(1916)



2022年に公開された奇想天外でファンタジックなドラマ映画。

プロ野球選手だけに支給された古いスタジアムジャンパー、古い
ビデオゲーム機器、古いエレキギター、それに古い世界文学全集などを
ネットを通じて売り買いした人々の人生が交差し、奇想天外な曲折を
経て、皆が幸せに近づいていく物語。


△古いゲーム機の購入をきっかけに冤罪疑惑が世に知れ渡った死刑囚

なかなか見ごたえのある、心温まる映画だった。

(終わり)

自己中な男に傷つく女

2023年09月21日 |  ┗注目女優
남자는 처음을 원하고 여자는 마지막을 원한다
「男は最初を願い、女は最後を願う」 〇〇---
(1915)



2023年に公開されたインディーズ系の恋愛映画。

無責任でいい加減な男との恋愛に傷つき、疲れ果てた女性が、また
新しい恋愛に希望を見出すまでの物語。


△主演女優のチョン・ミミ

例によってブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、主役を
演じた女優、チョン・ミミの熱演には心を引かれた。


(終わり)

カルトの闇と女子高生

2023年09月20日 |  〇映画・映画音楽
지옥만세   「地獄万歳」 〇〇〇〇-
(1914)



2023年に公開された異色の思春期ドラマ。主要舞台は忠清北道忠州
スアンボ(水安堡)とソウル。

酷いいじめにより自死まで考えていた、忠州に暮らす2人の女子高生が、
ソウルに引っ越したいじめの張本人の幸せそうなSNSを目にし、この
ままでは死ねないと、いじめっ子への復讐を思い立つ。

復讐を遂げるためソウルを訪れた2人は、カルト教団の信者として活動
する元いじめっ子に出会う。


△主人公は2人のいじめられっ子

思いがけない成り行きで元いじめっ子といっしょに教団暮らしを経験
することになった2人。結局、2人まで教団の闇と狂気に飲み込まれそうに
なってしまうが、紆余曲折の後、2人は無事、教団から逃げ出す事に
成功する。そして、2人以上に深刻な窮地に陥った元いじめっ子にも
手を差し伸べ、教団から救い出す。

再び、忠州の町に戻った2人は、もはや今までの2人ではなかった。

さっそく絡んできた、いじめっ子グループに立ち向かう勇気を、しっかり
手に入れていたのだった。

なかなか見ごたえのある、思春期の成長物語であった。


(終わり)

今も韓国に生きる子分

2023年09月19日 |  〇映画・映画音楽
실버맨   「シルバーマン」  〇〇---
(1913)



2023年に公開されたハートフルなコメディ映画。


△「シルバーマン」何でも屋センターを訪ねる主人公

長年連れ添った妻を亡くした深い喪失感から自死まで考えるように
なった1人暮らしのシニア男性が、ふとしたきっかけで「シルバーマン」
なる、シニア主体の何でも屋ビジネスに出会い、生きる意欲を取り戻して
いく物語。


△会社の社訓

この映画では、小さなことだが、「シルバーマン」の事務所に掲げて
あった「お客様は王様で我々はコブンだ!」なる社訓が、妙に印象に
残った。

ここで言う「꼬붕/コブン」とは、明らかに日本語の「子分」に由来する
外来語(あるいは日本語の「残滓」)だ。

ここまであからさまに堂々と韓国映画に登場する「コブン」も珍しい。

(終わり)

結婚の障害は彼の母

2023年09月17日 |  〇映画・映画音楽
하하하「カカカ(夏夏夏)」 〇〇---
(1912)



2010年に公開された異色の恋愛ドラマ。

カナダへの移民を間近に控えた男が、韓国で一番親しく付き合っていた
先輩の男と酒を酌み交わしながら、お互いの統営における女性との出会いや
交際の話に花を咲かせる。

統営は、主人公の故郷であり、先輩の知人が暮らす町でもあった。その
年の夏、偶然、別々に統営を訪れていたことを知った2人が、統営
訪問にまつわる女性談義を始めたのだった。


△自分の過去をよく知る女が男の母親だと知り、悩み始めた女性

男が、故郷で出会い、一旦は、結婚していっしょにカナダに行く約束
までしながら、結局フラれてしまった統営の女性は、実は先輩の知人の
元カノだった。そして、その知人とは、男の1人親である母親が息子の
ようにかわいがっている青年でもあり、女性は男の母親をよく知って
いたのだ。

男は、先輩の知人や女性と母親との関係を一切、知らなかった。

何とも皮肉でややこしい話だ。

映画は、男と先輩が最後まで肝心の事実を知らないままに終わる。

ブログ主には全く興味がわかない内容の物語が展開されて行く映画
だったが、例によって韓国語の学習と割り切り、最後まで鑑賞させて
もらった。


(終わり)

釜山とキャノンとライカ

2023年09月14日 |  〇映画・映画音楽
너의 순간  「君の瞬間」 〇〇〇〇-
(1911)



2023年に公開されたインディーズ系の青春映画。

ウェディングフォトのカメラマンとして成功している男が主人公。
キャンピングトレーラーを生活と仕事の拠点に、気の向くままに居を移し
ながら写真の世界に没頭している。


△初めて男のトレーラーを訪ねた女性

そんな彼が、プサンの海辺の崖で、日韓バイリンガルの謎の韓国人
女性と出会い、しばらくの間、トレーラーでの生活をともにする。

女性は男のモデルや助手をしながら、写真についても学び始める。2人の
関係は深まっていくばかりに見えた。


△ともに過去にトラウマを持つ2人の関係は深まっていくが・・

しかし、自分自身の過去とうまく向き合えない悩みを抱えていた
ワケありの彼女は、母親の自死をめぐり高名な写真家である父親と深い
確執を抱えたままの男に、父親との関係を修復させるよう言い残し、
突然、男の前から姿を消す。

彼女が姿を消して程なく、男の父親が他界する。そして、男は、父親が
残した古い家族写真(正確にはスライド)を通じて、その衝撃の大きさ
から少年の日の男が記憶を封じ込めてしまった母親の死の瞬間、その真実を
鮮明に思い出す。そして、父親を責め続けて来た氷のような心が溶けて
行き、男は、今は亡き写真の中の父親と和解を果たすことになる。

写真やカメラ(映画にはキャノンとライカが登場)に深い思い入れと
愛情を持つ人々が織りなす、静かでさみしい内容の映画ではあったが、
物語の展開にはすっかり引き込まれた。

それにしても、どこから来て、どこに去ったのか、その本当の名前すらも
わからない日韓バイリンガルの女性のことが、映画を見終えた後も、
気になってしかたがなかった。

プサンの灯台の下で母親といっしょに写った幼少期の写真が1枚ある
だけで、自分の母親や幼少期の記憶の全てを失ってしまっていた女性も、
男と同じように写真を通じて、自分の過去(真実)を取り戻すことが
できたのであろうか?


(終わり)

韓国はラーメン天国

2023年09月12日 |  〇映画・映画音楽
보호자 「保護者」 〇〇〇--
(1910)



2023年に公開されたアクション映画。

10年ぶりに出所した伝説的ヤクザが、妻と1人娘のために組織から足を
洗い、平凡な生活を送ることを決意する。しかし、組織のナンバー2は
それを許さず、彼の命を奪おうとする。その過程で、妻は命を失い、娘は
拉致される。スリリングな激闘の末、危機一髪、彼は何とか娘を救い出し、
ハッピーエンド。

ちなみに、この映画には、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)は登場しなかった。

一方で、ライバル(?)のラーメンは複数のシーンに登場していた。


△コンビニのイートインでカップラーメンを食べる殺し屋

最近、韓国映画を鑑賞しながら、チャジャン麺ファンとして、ラーメンに
敗北感を味わわされる回数が増えている気がする。


△袋にカップ、韓国は「ラーメン天国」

そもそも、韓国は「ラーメン天国」と呼んでも過言ではないほど、
即席ラーメンの消費量が多い国柄なので(関連ブログ記事)、映画に
ラーメンが頻繁に登場するのも、当然と言えば当然の現象なのだ。


(終わり)

喫煙室を4言語で案内

2023年09月11日 |  〇4言語表示等

△福岡市のお隣、那珂川市に家族全員集合

9月上旬の土曜日、久しぶりに家族5人そろって外食した。

場所は、わけあって福岡市の南隣、那珂川市の中華料理店。


△入り口のドアに4言語案内が

この店を訪れて、いきなりテンションが上がる発見をした。


△喫煙室の4言語案内は珍しい

入り口のドアに、ハングルを見つけたのだ。喫煙専用室の存在を案内する
日英中韓の4言語表示だ。

ただし、今、思っても残念なことに、実際にその喫煙室を確認することは
なかった。


△ブログ主の大好物である皿うどん(固麺)も、なかなかの美味だった

家族5人で10種類ほどの中華に舌鼓を打ったが、美味な料理の数々に
夢中になるあまり、いつの間にか、喫煙室のことがきれいさっぱり
頭から消えてしまったのだ。

喫煙室でも4言語表記を目にできたかもしれないのに・・。


(終わり)

カオスと化した葬儀場

2023年09月10日 |  〇映画・映画音楽
봄날 「春の日」 〇〇---
(1909)



2022年に公開された家族ドラマ。

組織のために殺人事件を起こし懲役に服していたヤクザの元幹部が、
およそ10年ぶりに出所する。まるで男(長男)の出所を待っていたかの
ように、故郷(忠清南道)の父親が他界する。

憎めない性格ながら、破天荒で非常識、その上、人望もない男は、葬儀の
弔問に訪れた昔の弟分(現在は幹部)から、ナイトクラブへの関与を
拒否される。弟分は、月々に慰労金を送るという条件で男に組織からの
引退を言い渡したのだった。



一方、男は、何を思ったか、手元に集まった香典を元手に、弔問に訪れた
ヤクザたちを客に見立て、臨時の賭博場を開帳する。客にお金を貸すことで
少しばかりのもうけを目論んだのである。

しかし、結局、臨時の賭博場は暴力のカオスと化し、ついには警察沙汰と
なってしまう。

物語の展開にはそこそこ引き込まれたものの、可笑しくも寒々しい結末の
映画だった。

(終わり)

アニメで初チャジャン麺

2023年09月09日 |  ┣銀幕のチャジャン
ブログ主は、感動した映画や好きな映画を折に触れて繰り返し再鑑賞
している。

韓流アニメ映画「あの夏」(鑑賞番号1908)の場合は、見終わって
すぐに、感動の余韻に浸りながら、また最初から見始めていた。

この再鑑賞が、ブログ主に思ってもいなかった大きな収穫をもたらして
くれることになった。

それは、他でもない。1度目の鑑賞では見落としていたチャジャン麺
(韓国式ジャージャー麺)の看板に気づいたのである。


△ほんの一瞬、スクリーンに写りこんだチャジャン麺とチャンポンの看板

主人公の初恋相手が、高校卒業後、ソウルの自動車整備工場に就職し、
上京した日のシーンだった。

地下鉄駅を出た後、メモを頼りに簡易アパート(고시원)を探す彼女の
後ろに、ほんの一瞬、チャジャン麺とチャンポンの看板が写りこんだのだ。

ブログ主の記憶が正しければ、たとえ看板に描かれたチャジャン麺とは
言え、このチャジャン麺こそ、ブログ主がアニメ映画で目にする最初の
チャジャン麺になった。


△彼女の簡易アパートで体を寄せあう2人

チャジャン麺にこだわり続けるブログ主に、チャジャン麺の神様が
くれたプレゼント・・。

そんなプレゼントなどあるはずもないが、やはり、いろんな意味で、
再鑑賞はするものである。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

この映画に限らず、韓国映画では、瞬間的にチャジャン麺が画面に
写りこむ場合も多々あるので、気が抜けない。

チャジャン麺ウォッチャーは、常に細心の注意を払いながら画面を
観察する必要があるのだ。


(終わり)