福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

不変の過去の再発見

2023年01月31日 |  ┗注目女優
언니가 간다  「オンニが行く」 〇〇〇--
(1786)



2007年に公開されたファンタジックなラブコメディ。

恋にも仕事にもつまづいてばかりの30歳のさえない女性主人公が、
不思議なノートパソコンに導かれ、自分が高校2年生だった時代に
タイムスリップする。そして、過去の自分を相手に、人生を好転
させようとドタバタ劇を繰り広げる。

結局、彼女は自分の過去(から現在)を変えることはできなかったが、
自分が置き去りにして来た大切な恋の存在に気づかされたことで、
現在(から未来)の幸せを手にすることになる。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開には、けっこう
引き込まれてしまった。


△若き日のコ・ソヨン

この映画で主人公を演じた女優は若き日のコ・ソヨン。ドジな美人の
役柄を好演し、なかなかいい味を出していた。


(終わり)

刑事2人でチャジャン麺

2023年01月30日 |  ┣銀幕のチャジャン
핸썸   「ハンサム」 〇〇〇--
(1785)



2022年に公開された刑事物コメディ。

元々ドジだった刑事が交通事故により選択的認知偏向症にかかり、
一層、おかしくなる。チームプレーができなくなった彼は、捜査の
中心から外され周辺人物の張り込み捜査に回される。そんな彼が、
ドタバタ劇の末に大事件を解決し、その過程で恋人も作り、おまけに
病気も治る、というハッピーな物語。

なかなか楽しい映画だった。

なお、この映画でも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△チャジャン麺を食べる主人公の後輩刑事2人

一度は、警察署内で主人公の後輩刑事2人が、捜査から外された
主人公を心配しながら、出前のチャジャン麺を食べるシーン。


△先輩を心配しながら、そろってチャジャン麺をすすり上げる刑事2人

そして、もう一度は主人公が助手として潜入に成功した美容室で、
中華料理店「北京」に電話をかけチャジャン麺の出前を注文するシーン。
美容室の美人店長(後の恋人)から初めて「オッパ」(親しい年上
男性や年上の恋人にも使われる)と呼ばれ、気をよくした主人公が
昼食をふるまうことにしたのだった。

ただし、残念なことに、このシーンでは肝心の食事シーンまでは
登場しなかった。

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。



実態がどうであれ、少なくとも韓国映画の中では、チャジャン麺を
食べない刑事は一人前の刑事とは言えないようだ。


(終わり)

撮影監督もチャジャン麺

2023年01月28日 |  ┣銀幕のチャジャン
톱스타   「トップスター」 〇〇〇--
(1784)



2013年に公開されたドラマ映画。GYAOにて鑑賞。

マネージャー出身の男優が様々なものを犠牲にしながら、運よく
大スターに成りあがるが、結局、手に入れたものも全て失い、また
振り出しに戻る。



この映画では一度だけ、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が登場した。



俳優になるチャンスをやっとつかんだ主人公の男が、訳あって、
1人のクセの強い撮影監督を訪ねたシーンだった。その時、撮影
監督は、デスクで出前のチャジャン麺を食べている最中だった。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

やはり、韓国映画にはチャジャン麺である。国民食とも言える
チャジャン麺が登場することによって、臨場感がぐっと高まるのだ。



(終わり)

ニュースのチャジャン麺

2023年01月27日 |   〇食・グルメ


当ブログでブログ主が強く執着している通り、韓国映画の中には
チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)がよく登場する。



そして、実際のところ、チャジャン麺は映画の中ばかりか、しばしば
新聞記事やTVニュースにも登場している。

最近、ブログ主が直接目にしたのは、YTNニュースの中に登場した
チャジャン麺。



ブログ主自身、新聞記事やニュースの中に現れるチャジャン麺まで
追いかけるつもりは全くないので、一旦は、当ブログに記録することを
見送ったネタではあった。

しかし、結局はこうして紹介することにした。ニュースで目にした
ネチョネチョしたチャジャン麺の様子が、忘れられなかったのである。



チャジャン麺は世につれ、世はチャジャン麺につれ。

日本も韓国も目下、輸入原材料を中心に物価の上昇が続いている。
チャジャン麺だって値上げをしないと店はやっていけない。



それにしても、値上げしても平均で6500ウォン(約650円)代とは、
まだまだ安い。



(終わり)

児童施設から豪州へ

2023年01月26日 |  〇映画・映画音楽
아이를 위한 아이   「子どものための子ども」 〇〇〇〇-
(1783)



2022年に公開された社会派の青春ドラマ。

児童養護施設で育った少年が、紆余曲折を経ながら、余命いくばくも
ない1人親の養父(同じ施設の出身者)と義理の弟との絆を深めて行く。


△主人公がオーストラリアで働く間、義理の弟は児童養護施設で暮らすことに

そして、大学に進学する道を選ばなかった彼が、ワーキングホリデイ
制度を利用し、2年間の予定でオーストラリアに旅立つまでの物語。



家族や人と人との絆について考えさせる、なかなか見ごたえのある
映画だった。



(終わり)

映画で義城郡を知る

2023年01月25日 |  〇映画・映画音楽
감동주의보  「感動注意報」 〇〇〇--
(1782)



慶尚北道義城郡を舞台に一組の美男美女が繰り広げる、さわやかな
恋愛人情ドラマ。2022年に公開された作品だ。


△夕暮れの金城山古墳公園(금성산고분군)を眺める主人公カップル

ニンニクとカーリング、そして古墳公園で有名な義城郡。

青年はニンニク市場で働き、女性はカーリングの選手という映画の
設定には、少々都合がよすぎるのではないか、と思わないことも
なかった。

それでも、たまにはこういう映画があってもよい、と思わせてくれる
作品ではあった。



(終わり)

ヤンヨンヒ監督の映画

2023年01月24日 |  〇映画・映画音楽
수프와 이데올로기  「スープとイデオロギー」 〇〇〇〇〇
(1781)



2022年に公開された、ヤン・ヨンヒ監督の最新ドキュメンタリー映画。

監督自身の親子2代にわたる家族史を、新しく結婚する日本人男性も
加わりながら、娘である監督自身のカメラで記録した作品だ。

家族史の舞台は、日本の中にあって日本と北朝鮮、韓国の過去と現在、
そして未来が複雑に交差する大阪市生野区のコリアタウン(旧称・猪飼野)。


△大阪市生野区の商店街を歩く監督の母親

この映画では、済州島出身の母親が長年、心の奥に封じ込めてきた真実の
ライフヒストリーを紐解きながら、そのことによって監督自身のアイデン
ティティが、より明確になっていく心の軌跡が描かれている。

また、この映画には母親が手間ひまかけて作るサムゲタンスープも
重要な意味を持って登場する。おいしい料理には、国家や民族、
イデオロギーを超えて人と人をつなげる力がある。おいしい料理を
共に分かち合い生まれる共感は、まさに平和と共存の象徴だ。

現在もなお、監督家族を引き裂く東アジアの冷酷な政治状況に憤りを
感じつつも、監督の自分を偽らない、すごく勇気のいる表現-生き方-に、
ブログ主自身、大いに鼓舞された。

ブログ主もやはり、同時代を生きる者の1人として、悩むにしろ
喜ぶにしろ、できる限り自分らしく生きていたいと願う気持ちを
持っているからだ。

久しぶりに、いいドキュメンタリー映画を見せてもらった。


(終わり)

韓国映画と恋と奇病

2023年01月23日 |  〇映画・映画音楽
뱀살   「ヘビ肌」 〇〇---
(1780)



2018年に制作されたインディーズ系の短編映画で異色の恋愛ドラマ。

好きになった人の匂いを思う存分にかぐことができないと、右手の
皮膚が蛇の皮のように変形し出血するという奇病を持った女子大生が
主人公。この映画は、そんな彼女が、ついによき理解者を得て(?)
病気の発症を抑えることができるようになるまでの短い物語。


△大学の先輩に恋をし発症した奇病をゴム手袋で隠す主人公

滑稽なほどに切実すぎるシュールな物語の展開には、けっこう
引き込まれてしまったが、何とも奇妙な物語ではあった。


(終わり)

読みたい本を韓国語で

2023年01月22日 | 【日常の韓国】
先日、NHKのETV特集で映画監督ヤン・ヨンヒさんのドキュメンタリーを
見て、痛く心が動かされた。



「艱難汝を玉にする」の言葉通り、自分にしか直面できない自らの
困難に真正面から立ち向かった彼女は、簡単には解決できない苦悩を
背負わされたままに、人として強くなり、何より人として美しくなった。

この番組を見て、ブログ主は彼女のファンになってしまった。

この自分の心の動きを形にしたい強い欲求にかられたブログ主は、
番組の中でも紹介されたヤン・ヨンヒさんの本-もちろん韓国語版-を
購入し、読む算段を立てた。

本の題名は「카메라를 끄고 씁니다/カメラを止めて書きます」。


△DAUMでは従来の紙の書籍に加え電子書籍の紹介(下段)もある

ブログ主の次回のプサン訪問か。妻の墓参(プサンに眠る亡義母の
慰霊)か。あるいは長女のプサン出張か。

そのいずれか、最も早いチャンスを活用し、プサンの書店でこの本を
購入したい(してもらいたい)と考えている。

読みたい本は、できる限り韓国語版を買って読む、というのがブログ主の
流儀ではあるが、今回は、特にその願望が強い。韓国語を通じて「在日」を
生きる彼女の経験や心の軌跡をのぞかせてもらえることは、ブログ主に、
いつにも増して深い学びと大きな喜びをもたらしてくれることだろう。


(終わり)

映画より挿入曲に反応

2023年01月21日 |  ┗注目女優
꽃을 든 남자  「花を持った男」 〇〇〇--
(1779)



1997年に公開された大人のラブコメディ。

映画製作会社の社長と対立し窮地に陥ったシナリオ作家と
若い頃の輝きを失った脇役のダンサーが出会い、繰り広げる
恋愛ドラマだ。物語の舞台はプサン。


△主演女優はシム・ヘジン

正直に書けば、この映画で最も強く印象に残ったのは、映画自体
ではなく、映画の中で流れた一曲の挿入曲。

主人公たちが働く(女性はダンサー、男性は照明係)大規模な
ナイトクラブのショーで使われていた曲だった。

久しぶりにジェニファー・ラッシュの「The Power Of  Love」を、
しみじみ聞いた。

Jennifer Rush - The Power Of Love (Official Video) (VOD)

ブログ主の思い入れ(体験が伴っているわけではない)も深い80年代の
名曲だ。


(終わり)

他人の女性を寝取る男

2023年01月19日 |  ┗注目女優
10일간의 애인  「10日間の恋人」 -----
(1778)



2023年に公開された成人指定のちょいエロドラマ。

初恋相手との恋と破局、裕福な家のお嬢さんとの婚約と破局、
そして初恋相手との2度目の恋と破局。


△主人公の初恋相手として過激な濡れ場を演じたソン・ミンギョン

そのすべてが、「親友」の仮面をかぶり主人公の相談に乗っていた
サイコパス的な悪友が、主人公の恋人を寝取るために裏で画策して
起きた破局だった。

最終的には、主人公の婚約者を寝取ったことが妻にばれ、悪友自身の
夫婦関係も破綻する。

何とも殺伐とした内容の物語だった。


(終わり)

入れ歯ゾンビは無害

2023年01月18日 |  ┗注目女優
강남 좀비  「江南ゾンビ」 〇〇---
(1777)



2023年に公開されたコメディタッチのゾンビ映画。

テコンドーの元国家代表養成少年団(直訳は「常備軍/상비군」)
出身の青年が、ゾンビの群れから恋する女性を命懸けで守り抜き、
彼女のハートを射止める物語。


△ツンデレ女性を演じ、いい味を出していた主演女優はチヨン

この映画では、まず、中国からの密輸品を載せたコンテナ内に
紛れ込んだゾンビ猫が、韓国にゾンビウィルスを持ち込む、という
設定が面白かった。

そして、何より、最後の最後、青年にかみついた初老の女ゾンビが
上下総入れ歯だったおかげで、青年がウィルス感染を免れるという
ハッピーエンドに笑わされた。(当ブログの品位を保つ意味から、
はずれた入れ歯の画像の紹介は見送らざるを得なかった。)

(終わり)

残念過ぎたソロキャン

2023年01月16日 |  ┗注目女優
솔캠  「ソロキャン」 〇〇---
(1776)



2023年に公開されたサスペンス・スリラー。

ソウル近郊の山間地に1人キャンプ(솔캠/ソロキャン)に出かけた
アラサーの女性が、山頂付近の野営地で想像を絶する惨劇に見舞われ、
生命の危機に瀕する。


△下山する主人公(女優はクォン・セウン

予想外の惨劇をくぐりぬけ、たくましい女へと変貌を遂げた彼女が、
最後に1人、バイクで下山する姿には、救われる思いがした。

それにしても、いわゆるソロキャンに、非常にネガティブな印象を
植え付ける映画だった、とは言えるだろう。



(終わり)

キュートな反骨女性検事

2023年01月15日 |  ┗注目女優
젠틀맨  「ジェントルマン」  〇〇〇--
(1775)


2022年に公開された現代版の義賊ドラマ。

わけありの興信所所長が反骨精神の強い女性検事を巻き込みながら、
検察上層部と癒着し悪の限りを尽くす大規模法律事務所の悪徳会長を
成敗する痛快な物語。


△キュートな女性検事を演じたチェ・ソンウン

この映画では、反骨の女性検事を演じたチェ・ソンウンの熱演が強く
印象に残った。


(終わり)

単純に「福岡」に反応

2023年01月12日 |  〇映画・映画音楽
마린보이  「マリンボーイ」  〇〇〇--
(1774)



2009年に公開された犯罪アクション映画。

ギャンブルで巨額の借金を背負った元水泳韓国代表の青年が、対馬海峡を
往来する密輸船から陸地へとスキューバダイビングで麻薬を運ぶ運搬係
(マリンボーイ)となり、幾度となく命の危機を潜り抜けながら、最後に
人生逆転の大成功を収める物語。


△船に乗り込む時も海の中から乗船した青年

この映画で印象に残ったのは、2度登場した福岡の港。

実際の撮影地は、おそらく韓国国内の港なのだろうが、福岡在住者の
1人として、「福岡」の文字には単純に心が反応してしまう。



(終わり)