福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国と国家の存在価値

2017年05月19日 |   〇政治・経済


△民主化運動記念式を題材にした時事漫画(5月19日付京郷新聞) 

「あのような悲痛な事件が二度と繰り返されないようにする。
国民の命と尊厳を天のように尊重する。それが国家の存在価値。」

そうだ。
これが国らしい国だ。

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民主化運動記念式でのムン大統領の演説の中で「ヲタク」が着目した
フレーズが、京郷新聞の時事漫画でも取り上げられていた。

韓国を「나라다운 나라(国らしい国)」として未来につなげていく
諸改革は、今まさに緒(ちょ)に就いたばかり。

現在のところ、メディアを通じて報じられている新政権の動きとしては、
次のようなものがある。

開かれた大統領府作り。

特定地域や特定人脈・学閥などに偏らない政権人事。

国定歴史教科書の廃止。

公共部門における非正規労働者の正規職転換。

そして、財閥の横暴を抑制する公正取引委員会の機能強化。

加えて、公訴権と捜査権を独占し強大な政治権力として韓国社会に
君臨している検察機構の改革。

国家情報院(情報機関)の国政への組織的介入の根絶。

民主化運動の精神を憲法前文に掲げるための憲法改正。

外交的には、朝鮮半島の緊張緩和に向け、日本を含む関係各国との
関係修復、強化。

・・・等々。

政権交代を実現させた新政権としては、これからが正念場である。
果敢にしてかつ慎重な政権運営が求められる。

万が一、性急に結果を求めるあまり、理念や理想が先走りし、空回り
するようなことにでもなれば、国民の支持は一気にしぼみ、失望や
反発が強い揺り戻しとなって襲ってくることは目に見えている。

ムン政権には、ぜひ、国民多数の声を背景にした民主的な諸改革を
一歩一歩着実に実現させていってほしいものである。

「ヲタク」も隣国から熱いエールを送り続けたい。





(終わり)




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韓国手話通訳の涙

2017年05月19日 |   〇政治・経済

5月18日、光州市で開催された民主化運動記念式の様子を伝える
KBSの放送で、画面右下の小窓の中で手話通訳をしていた女性が涙を
ぬぐう場面が放送され、話題を呼んでいる。

手話通訳士が主人公になったニュースはめずらしい。

式典の中で、今から37年前の5月18日、戒厳軍の銃弾に父親が倒れ
この世を去ったその同じ日に、この世に生を受けたある遺族の女性が
亡き父親に向けた追悼の手紙を朗読した。

この朗読に涙を流すムン大統領の姿も放送で流れた。

朗読を終え舞台を去ろうとする女性を、最前列に座っていたムン
大統領が舞台に上がり呼び止め抱擁した。

通訳士が涙を流したのは、まさにその時だった。

放送終了後、KBSのインタビューを受けた通訳士の女性は、「自分も
父親がいないので、自然と感情移入してしまった」と語った。

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5.18 기념식, 수화 통역사도 울었다
光州民主化運動記念式、手話通訳士も泣いた

(東亜日報 5月17日)

문재인 대통령이 18일 5.18 민주화 운동 기념식에서 한 유가족의
추모사에 눈물을 흘린 가운데, 같은 시각 수화 통역사도 눈물을
흘려 화제다.
ムン・ジェイン大統領が18日、光州民主化運動記念式で遺族の
追悼メッセージに涙を流した時、同じように手話通訳士も涙を流し
話題になっている。

-以下省略-

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全員ではないにしろ、多くの国民に感動と涙のカタルシスを与える
ことのできる政治とは、外国から見ていても実にいいものだ。




(終わり)


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