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中国が主張する歴史地図、自国に都合がいいものをもち出した

2024-02-16 09:14:46 | 日記
中国は過去に造られた歴史地図をもち出して、自国の領土や領海を主張している。この方式、有利なようでそうではない。世界史において多くの戦争が行われてきた。それこそ、ローマ時代まで遡ると現在の国境なる物は一変してしまうだろう。今の中国が主張しているものなど完全に覆ることになる。ヨーロッパもそうだし、南北アメリカ、アフリカ、アジア大陸など世界中の国境が現在と全く異なってしまうのだ。それでは中国が主張している歴史地図を見てみようか。様々な書店で発行されている世界史の地図、どの書店の地図を見てもいいが、小生が現在手元にある「西洋全史 附圖」(冨山房、明治43年版)を見てみよう。


12世紀のアジアを見てみよう。現在の中国は宗の時代である。この時代の中国本土は旧満州地域、元金、吐蕃(現在のチベット地区)、西夏(現在のモンゴル地区)、察合台干國(現在のウイグル地区)という具合だ。中国が主張している台湾は勿論、南シナ海は全くどこの国にも所属していない。中国が主張しているのは自国が都合がいい時代のどこかで作成された地図を基に主張しているのである。現在、中国は大国になった。自分たちが主張すれば自分たちのものになる、という自分勝手な主張なのである。モンゴルやトルコなどが或る時代を区切って自国の領土だと主張したら中国の領土など今の4分の1か5分の1になってしまうのではないか。


トルコが強かった嘗てのオスマン帝国は中国領土に大きく食い込んでいたし、モンゴルが大帝国だった時代には中国本土の殆どを支配していた。歴史地図は飽くまでもある一時代に「そのようだった」と云う事を綴ったもので、それを現在に置き換えて主張するのはおかしい。だからと云って竹島が韓国領だと主張するのはこれまたおかしいのである。この島は日本が江戸時代から日本の漁民が使用していた事実があり、韓国が使用していた事実はない。少なくとも中国は自分に都合がいいものだけを取り出して主張しているのである。歴史が古い国がある一方で新しい歴史しか持っていない国も多くある。


国、国境という概念が国際的に認められたのはそれほど古くはない。中国が大国になったから横暴が許されるわけではない。今の中国は世界を戦争に導こうとしているとしか考えられない。地球上で人口が一番多いからと云って世界を支配しようなどという考え方は許されない。中国共産党には世界を支配して自分たちの都合がいいようにしたい、という概念が極めて強い。所謂、独占欲である。現在の中国共産党の考え方は、人権や自由などは全く考えないし、人間を単なるロボットとする事である。自分たちの都合がいいように働かせて、共産党幹部だけが潤う、という考え方である。


今から1300年前の中国は偉大だったこともある。当時の中国人には文化的な人間も相当数いたことも確かだ。しかし、時代が変わって現在の中国人はどうだろうか。少なくとも文化的な人間と云われる人は殆どゼロに近いだろう。人口は多いが世界平和を考えている人間はいるのだろうか。多少金持ちになって裕福になっても人間性が進歩しているだろうか疑問だ。中国が領土や領海を主張するのに歴史地図をもち出すという考え方、とても真面とは思えない。これでは世界をリードする模範となる国にはなれない。

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