一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

日本は何故歴史史料が多く残るか

2018-02-12 05:07:53 | 日記

歴史資料は、その時代の鏡のようなものだ。時代背景は歴史史料が物語ってくれる。幾ら昔の言い伝えとはいえ、歴史的に証明するものがないと確証を得ることは出来ない。日本には多くの歴史史料が残されている。先人たちが残してくれた多くの歴史資料によって我々はどれだけ助けられたか解らない。残された歴史史料は大切にしなければならないと同時に、後世に必ず残すことが重要だ。

アメリカは日本に比べて歴史が浅く、歴史史料と言っても高々4~500年位であろう。ヨーロッパは歴史が深いが日本ほど歴史資料が残っているようには思えない。東アジアはどうだろうか。最も歴史が古い中国は意外と歴史資料が残っていない。何故なのか。それは国を揺るがすほど国内における戦争があったからではないか。或いは、漢民族と満州族、蒙古族などの戦いがあり、戦争に勝った方が負けた方の国にあった資料をすべて焼失してしまったからではないか。

朝鮮半島はどうか。ここは大陸の民族からの侵略があり、また、長い間中国の属国であったことから考えた、歴史資料の殆どを失ってしまった。日本は大陸と海を隔てた所にあり、大陸との戦乱に巻き込まれることもなく、内戦も戦国時代が代々で、その後は殆ど戦争などに巻き込まれることもなかった関係で、歴史史料が多く残されたのではないだろうか。また、国民性にもよるのではないか。

日本人は何かと記録をメモに取る性格だ。昔の人たちは、生活の中で、仕事の中で、全てにおいて記録を取る習慣があった。勿論、政治的なものには意図的に都合が良い事しか書かれていないケースもあるが、それでも記録を取る性格は隠せない。国を治めていた藩主は藩の日記を必ず記録として残している。また、幕府の中心である江戸においても幕府としての記録が残されている。

個人的なものとしては日記が多く書かれている。生活のこと、旅行のこと、風俗習慣のこと、年中行事のこと、など多くの日記や記録、随筆などが残されている。日本人の几帳面さは情報化社会になった現在でも受け継がれている。先人たちが残した歴史史料は極めて重要だ。歴史史料は失ったら取り返しがつかない。再生が出来ないものなので大切に保存されなければならない。海外への流失は何としても避けるべきだろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝鮮半島に平和があったのは... | トップ | 後発薬、使用率が低いのは医... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事