一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

言論の自由を捨てたケンブリッジ大学

2017-08-22 05:03:18 | 日記

『中国からの論文アクセス遮断 英ケンブリッジ大  天安門事件やチベット関連の論文』という記事を見て、イギリスがいう民主主義とは何か、という疑問が出てきた。イギリスは民主主義の先進国だ。世界ではそのように見ていたが、今回の処置を見て考え方が変わった、という事がはっきりした。これは民主主義の根幹をなすものだ。学問の自由を自ら捨ててしまったケンブリッジ大学の将来は薄暗くなっている。

問題は他の大学がケンブリッジ大学に同調するかどうかである。若しも右へ倣え、という考え方が出てきたら、イギリスから民主主義が消えた瞬間である。そのようにならないことを祈るだけだ。この問題、中国だけの問題で終わらなければいいのだが。他の国においても同じようなことが起きたら、世界から学問の自由が消えたことになる。学問の自由が確保できなくなるとどういうことが起きるのか。

それは云わずと知れた天動説が生きてくるという事だ。当時、世界は地球が中心に回っていると信じていた。そこに地動説を唱えた学者が出てきたが悉く排除されてしまった。地動説が正しいと証明されることになったのは時代が大分経ってからである。今回の中国の強い要請を受けて都合の悪い事件などが検索ができないようにしたことで、正しい歴史が将来に渡って受け継がれなくなった、という事になる。

歴史の真実を継続できなくなれば、韓国が歴史を捏造したのと同じようなことが起きてくる、という事だ。中国は歴史的な真実を覆い隠してまで人民に何も知らせないことにしてしまった。勿論、外国へ留学した人間は大学図書館や公共図書館で真実を知ることが出来るが、それ以外の人間は真実を知る事さへ出来なくなってしまった。若しも、中国以外の国から同じような要請がケンブリッジ大学に来たらどのように対応するのだろうか。

中国の要請は受け入れて、他の国からの要請は受け入れない、というアンバランスが出たらどうするのか。これは根本的な問題なのだ。単に中国の要請を受け入れた、という単純な問題ではない。ケンブリッジ大学は今後民主主義を語る資格を失ったという事になる。恥かしいことだと思わなかったのだろうか。歴史ある大学の判断とは思えない判断だ。

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