犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

不審者が私

2022-10-25 15:41:36 | 日記

2022年(令和4年)10月25日(火)

 

 真夜中頃だったろう、犬を庭に連れ出す。すぐにしないので表に出る。東に5,6m歩くと電柱と出会う。悪いけれどこの辺りが犬のお気に入りの場所なのだ。的中。

 さっきからにわか雨がポツポツと降っていたが、今は上がっている。路面は黒く濡れている。

 先日、金盞花やレンゲソウの種子を蒔いたが願ってもない雨だった。

 

 空は星で満ちていた。雲もかかっていたが静かに消えていっていた。東の空にはオリオン座が見えた。視力がかなり落ちたのであまり見えなかったのだが、この時ははっきりと見えた。周りの四角、中の三つ星がプラネタリウムに表示されているように見えた。オリオン星雲もぼんやり見えた。北の空の星々は北の空を割拠していた。雄大である。空が一瞬光った。

 雨が空気中のほこりなどを落としてくれたのか。それは良いが、寒いに耐えられない。Tシャツに長袖シャツだったのだが、家に入ってジャンパーを着用。この間、犬はリードのわっかを門扉に引っかけて待機させていた。

 ジャンパーを着ても暖かいという感じではなかった。かろうじて寒さを凌げる程度だった。犬はその寒さはあまり気にならないようでゆっくり目的もなく歩いた。歩いているのは元気のある証拠、足腰も鍛えられるだろう。実際、2,30分は外にいた。

 連日、真夜中の徘徊者となって付き従っている犬に向かって、ラブちゃん、しっこしっこと囁く不審者が私である。実際、付き従っているのは犬ではなく私なのだが。真夜中、人に出会うことはない。3時前後になると新聞配達の人と出会い、一言二言話すことはある。

 

 小倉から来た親戚が主に犬による部屋の汚れを掃除してくれた。更に犬をよく見ていて犬のお尻や汚れた毛を綺麗にしてくれた。犬はそうされる時は嫌がって逃れようとするが、綺麗にしてもらった後は清々しそうな表情は隠しようもない。駄々をこねていただけなのだ。

 それは小倉から来た親戚に対しての態度からも明らかだ。感謝の態度、静かに従う態度、ずっといて欲しいと願う態度。

 

 犬は隅の方に行こうとする。浴室、テーブルの奥、玄関の土間、和室の仏壇の前。一瞬、年取った象の行動のことを思う。