『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想159  スカーフ

2015-01-19 00:18:38 | 小説(海外)

 

読書感想159  スカーフ

著者      ロバート・ブロック(1917年~1996年)

出身地     アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ市

ジャンル    ホラー、SF

代表作     サイコ

邦訳出版    2005年(株)新樹社

 

★感想★

 これは次から次に愛人だった女を殺した男ダニエル・モーリーの独白で構成された小説だ。最初の殺人はミネアポリス。愛人だった女を殺してシカゴへ逃げる。その顛末を小説にして作家デビューを飾る。シカゴの女にも結婚を迫られ殺す。そしてその女のことを描いて華々しくニューヨークで人気作家になる。文壇のパーティーで出会った精神分析医ジェフ・ルパートになぜ女を嫌うのかと尋ねられる。ジェフの目を警戒しつつ、ジェフの患者で元妻コンスタンスと不本意ながらも愛人関係に陥る。

殺人鬼に変身するときにダニエルの手にはいつも栗色のスカーフが握られている。栗色のスカーフはダニエルにとって何を象徴するものなのか。

 事件はミルウォーキーから始まり、ミネアポリス、シカゴ、ニューヨーク、ハリウッドへと移っていく。殺人によって作家としても飛躍していく。

 男はダニエルを簡単には信じないが、女はことごとくダニエルに夢中になる。不思議だ。

 

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