『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想288  ニューヨーク1954

2020-10-16 03:06:04 | 小説(海外)

ニューヨーク1954 (ハヤカワ文庫NV) | デイヴィッド・C・テイラー ...

読書感想288  ニューヨーク1954

著者    ディヴィッド・C・テイラー

出身地   米国ニューヨーク

出版年   2015年

邦訳出版年 2017年

訳者    鈴木恵

邦訳出版社 (株)早川書房

受賞歴   ネロ・ウルフ賞受賞   

   アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長編賞候補

☆☆感想☆☆

 1953年の大晦日小さな2つの事件から物語は始まる。大晦日のニューヨークの高級ホテル、ウォルドーフ・アストリア・ホテルから5人連れがリムジンに乗り込むのが目撃される。ひどく不細工な女とそれに手を貸す映画スターのようにハンサムな20代の男。そしてもう1件はニューヨーク市警の刑事マイケル・キャシディがドラックストア強盗を追いかけてロイ・コーンの車を妨げ、ロイ・コーンの怒りを買う。ロイ・コーンは実在の人物で上院調査小委員会顧問として、赤狩りを行っていたジョー・マッカーシー上院議員の右腕で、1951年に連邦検事としてソ連のスパイだったとされるローゼンバーグ夫妻への死刑判決を勝ち取って名をあげた人物。

1954年3月に拷問された男の死体がニューヨークの安アパートで発見される。ハンサムな若いダンサーだった。その担当になったのはキャシディ刑事。FBIも捜査に入ってくる。そしてキャシディを事件の捜査から外そうとする。

実在する人物もロイ・コーンとジョー・マッカーシー以外にFBI長官J・エドガー・フーヴァー、ギャングのフランク・コステロなど出てきて1950年代初頭のニューヨークの雰囲気が伝わってくる。


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四季折々974  宮ケ瀬湖

2020-10-07 13:00:12 | まち歩き

神奈川県の宮ケ瀬湖へ行く。鳥居原園地から見た風景。ちょっと霞がかかっているのが残念。

虹の大橋。丹沢の山々が背景になっている。

やまびこ大橋。

キンモクセイ。

「朝戸繰りて金木犀の香を告ぐる妻よ今年のこの秋の香よ」

(上田三四二 1923年~1989年)


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