娘の高校生活最後の水泳大会と息子の中学校生活最後のサッカーの大会が同日開催された。息子は負けたら終わりのトーナメント戦なので敗退はすなわち中学サッカーの卒業を意味する。前日に初戦を突破して迎えた第二日目。この日の相手が強豪でこれまで一度も勝った事が無いと聞いていた。そして昼過ぎに妻からメールが届いた。
「1-1 PK9-10で敗退」
PKで9-10?随分ともつれた試合だったようで、息子は一番目にPKを外したそうだ。(駒野より数日前の話だったので)ふと1994年アメリカ・ワールドカップでの決勝戦史上初のPK戦を思い出した。ブラジルがリードを保ったまま、最終キッカーであるイタリアのエース・バッジョが蹴ったボールは大きくゴールマウスの上に外れ、イタリアは優勝を逃した・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/f2/3941129c52e4570d4a9c328cab4afb84.jpg)
メールを受け取った時、競技は違えどユーミンの「ノーサイド」が静かに流れた。
リーグ戦しめくくるキックはゴールをそれた
彼はもう二度とかぐことのない風 深く吸った
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/88/c029ca5975bbc8f1af431fe3bae0fb98.jpg)
チーム競技であるにも関わらず敗因が明確に分かってしまうサッカーのPKは非常に酷である。その点バレーボールの場合はどことなく優しい。悔しい気持ちがあれば大丈夫だ。君のサッカー人生はこれからも続くだろう。いつかこの時のPKの雪辱を晴らす時が来るだろう。その時を信じてこれからもしっかり練習すればいい。そしてもしいつかチームメイトが同じような事をした時には、この日優しく声を掛けてくれたチームメイトのように接すればいい。チーム競技は色々な事を教えてくれるものだ。
中学でサッカーがやりたくてわざわざ遠くの中学校を選んだ彼。ほぼ毎日朝練があるような熱心なサッカー部で、毎朝五時台に起きてバスに乗って出掛けて行き、週末はほとんど大会や練習試合のサッカー漬けだった。さぞ色々な経験をした充実感に満ち溢れた二年間余りだった事だろう。
一方幼少時代から水泳を始めた娘は中学・高校と水泳部で頑張った。以前金メダリストの北島選手が後輩たちに「水泳の練習はとにかく辛くて楽しくない。だから続けるのは大変だけど頑張って下さい」と言っていた言葉を思い出す。個人競技はモチベーションを維持するのがなかなか大変である。勝っても負けてもすべて自分に返って来る。メンタルな部分を自分で改善するのは大変だった事だろう。そしてこの日で娘は「競泳」から別れを告げた。もうあの真剣勝負の緊張感の中でスタート台に登る事ないだろうが、今度は違った形で水泳を楽しめばいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/7d/2c7c14d7faa3ec42598ea407cc1ef8da.jpg)
その夜、娘から届いたメールには「今日で私の水泳生活が終わりました。好きな水泳をやらせてくれて、高い水着も買ってくれてありがとう。(中略)いつも応援ありがとうございました」と書かれており、添付された画像には以前お土産で買ったバカボンパパの靴下とプールサイドが映っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/18/414ecfb6a8c55894036c50005afe69ab.png)
彼らの真剣勝負がちょっと羨ましく感じた。とりあえずお疲れ様。二人とも大変よく頑張りましたよ。
有限会社やな瀬不動産![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_wel.gif)
「1-1 PK9-10で敗退」
PKで9-10?随分ともつれた試合だったようで、息子は一番目にPKを外したそうだ。(駒野より数日前の話だったので)ふと1994年アメリカ・ワールドカップでの決勝戦史上初のPK戦を思い出した。ブラジルがリードを保ったまま、最終キッカーであるイタリアのエース・バッジョが蹴ったボールは大きくゴールマウスの上に外れ、イタリアは優勝を逃した・・・
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メールを受け取った時、競技は違えどユーミンの「ノーサイド」が静かに流れた。
リーグ戦しめくくるキックはゴールをそれた
彼はもう二度とかぐことのない風 深く吸った
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チーム競技であるにも関わらず敗因が明確に分かってしまうサッカーのPKは非常に酷である。その点バレーボールの場合はどことなく優しい。悔しい気持ちがあれば大丈夫だ。君のサッカー人生はこれからも続くだろう。いつかこの時のPKの雪辱を晴らす時が来るだろう。その時を信じてこれからもしっかり練習すればいい。そしてもしいつかチームメイトが同じような事をした時には、この日優しく声を掛けてくれたチームメイトのように接すればいい。チーム競技は色々な事を教えてくれるものだ。
中学でサッカーがやりたくてわざわざ遠くの中学校を選んだ彼。ほぼ毎日朝練があるような熱心なサッカー部で、毎朝五時台に起きてバスに乗って出掛けて行き、週末はほとんど大会や練習試合のサッカー漬けだった。さぞ色々な経験をした充実感に満ち溢れた二年間余りだった事だろう。
一方幼少時代から水泳を始めた娘は中学・高校と水泳部で頑張った。以前金メダリストの北島選手が後輩たちに「水泳の練習はとにかく辛くて楽しくない。だから続けるのは大変だけど頑張って下さい」と言っていた言葉を思い出す。個人競技はモチベーションを維持するのがなかなか大変である。勝っても負けてもすべて自分に返って来る。メンタルな部分を自分で改善するのは大変だった事だろう。そしてこの日で娘は「競泳」から別れを告げた。もうあの真剣勝負の緊張感の中でスタート台に登る事ないだろうが、今度は違った形で水泳を楽しめばいい。
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その夜、娘から届いたメールには「今日で私の水泳生活が終わりました。好きな水泳をやらせてくれて、高い水着も買ってくれてありがとう。(中略)いつも応援ありがとうございました」と書かれており、添付された画像には以前お土産で買ったバカボンパパの靴下とプールサイドが映っていた。
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彼らの真剣勝負がちょっと羨ましく感じた。とりあえずお疲れ様。二人とも大変よく頑張りましたよ。
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