今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

そこの空間線量は福島原発由来かを判断

2012年02月22日 | 東日本大震災関連
文科省のサイトに、航空機モニタリングの測定結果が載っている。
そこでは、空間線量と放射性セシウムの地面沈着量(以下、セシウム)について、
東日本以西の中部地方まで測定されている(公開は昨年11月→リンクページ)。

それを見ると、福島原発由来の放射線がどこまで達しているか、いいかえると、その地域の空間線量が福島由来によるのか、地元起源の天然核種によるのかが、おおよそ判断できる
(地上の正確な値ではないと思った方がいい。
そもそも福島由来の放射性物質は、ごくごく微量なら西日本はもとより地球の半分に達しているだろう)。
元々は自然放射線の測定が趣味だった私にとって、各地の天然放射線の分布がわかるのはうれしい。

たとえば、長野県でみると、軽井沢から南の佐久穂にかけての群馬との県境地帯が、空間線量も高く、セシウムも高い。
すなわち、福島原発由来だとわかるる。
それに対して、西端の富山県境の北アルプス東面は空間線量が高いが、セシウムはない。
これは地元の花崗岩に由来する自然放射線だと判断できる。

同様に、山梨県の東北部の雲取山南西面は福島由来の線量だと判断できるが、秩父山地西端の瑞牆山南面の増富ラジウム温泉がある所はセシウムがないので、地元の花崗岩由来と判断できる。

岐阜県の中津川市(湯の島ラジウム温泉をはじめとする放射能泉が点在)や愛知県の瀬戸市と豊田市の境界(猿投山付近)も花崗岩によるものだ。

ただし静岡県川根町(南アルプス南西麓)は、空間線量が高いもののセシウムは0となっているが、ここの茶葉からセシウムが検出されている。

ちなみに福島県はもとより関東全域と宮城の空間線量は福島原発由来とみるべきである(逆にいえば、福島の一部を除き、天然核種はもともと微量な地域)。

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