今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

茶臼山の磁場を測る

2016年05月09日 | 茶臼山カエル館計測

今回の茶臼山旅行の目的は2つ。
1つは矢作川を河口から源流まで車で遡ること。
これについては2日を要して無事完遂された。

もう1つの目的は、ここ数年間実施してきた茶臼山の信州側にある「カエル館」内の異常磁場の計測が一段落したので、次にその原因を探るべく、茶臼山の山体の磁場を測定すること
(本文ではピンポイントの磁力を「磁気」、面領域の磁力を「磁場」と表現する)。 

茶臼山(1415m)は、とても古い火山で、1200m台の高原より上部は、鉄分を含む玄武岩質からなっている。
つまり茶臼山自体が強い磁場をもっている可能性があるとふんだのだ。

ということで、矢作川の遡上ドライブを終えた昨日、宿にしている休暇村から、まずは愛知側(南面)の山腹に入った。
腰のバンドに着けた磁力計・静電位計・ガイガーカウンターのスイッチを入れっ放しにする。
土はもとより露岩に磁力計をかざすも、異常値は示さない(地磁場は緯度によっておよその標準値がわかる)。
山道を階段状にする木道の破片があり、地面に刺さったままの釘を測ってみると異常に高い値が出た。
ところが地面ではなく木に刺さった釘は通常の地磁場の値。
なるほど。

翌朝、昼から雨天になるので、朝のうちに、今度はカエル館側から信州ルートで茶臼山山頂を目指す。
もちろん地磁場と静電位と放射線を測りながら。

茶臼山には年に複数回訪れているが、山頂まで足を伸ばすのは数年ぶり。
今回は、矢作川の源頭の頂きであるし、山体を測るなら最高点のここも測定範囲にはいる。
誰もいない山頂に立つと、残雪の南アルプスが見えるが、天からポツリと滴が落ちてきた。
計測を急ごう。 

山頂往復の途中、カエル館の看板がいくつかあり、磁気を測り比べてみた。
その結果、鉄の支柱が地に埋っている看板は、支柱の先端部が強い磁気を示し、木の支柱の看板は通常値だった。
やはりな。

山頂直下に長野県が建てた鉄製の展望台があり(老朽化のため使用禁止)、鉄の柱を測るとN極とS極に分極していた(磁力計は磁力の強度とN/Sの極性を同時に測る)。
つまり、磁石になりつつある。

要するに、接地してある鉄材はことごとく磁化されており、接地していない鉄材は磁化されてない。

ついでに、雷岩から一段下にある縦に長い大岩とその付近は、放射線(β線を含む)が周囲の岩の2-3倍高かった。
岩質には差がないはずなのだが…。

話を磁力に戻すと、茶臼山の山体の上に”接地”された鉄材が磁化されたように、木造ながらトタンの外壁や雨戸をもつカエル館も同様に磁化されたのだ。
やはりカエル館の異常磁場は茶臼山そのものが原因だといえる。

ただ奇妙なのは、茶臼山の地表の磁場は正常である点。
新しい看板などは磁化の度合いが低いことから、磁化はゆっくり進行するらしい。
磁化が進行するなら、その原因となる強い磁場が近くに必要である。

その疑問を解決するヒントになったのが、カエル館に展示してある地元茶臼山の石(といってもひと抱えもある大きさ)。
この石は若干ながら磁気が強い。
この石は崖の下に転がっていたという。
すなわち、地中にあったのだ。
私もその崖に行って、崖下に転がっている石を測ってみたら、確かに磁気が強い。
なるほど、地表は正常値でも地中は磁場が強いのだ。

このようなことがわかったのは今回の成果だ。
茶臼山は表面上はパワースポットではないが(この場合の「パワー(力)」は磁)、その地面上の鉄分の純度の高い人工構造物をパワースポットにする力をもっている。

ついでに、茶臼山山頂部の山体と地質が異なる、愛知側山腹の川宇連にある神社でトタンの建物や鉄製の看板を測ってみた。
若干の異常値を示した所もあったが、山頂部の山体でのような大きな異常値は見られなかった。

カエル館内の異常磁場の所は、そこに座る人の一部に温感を与え、気分も変わるという(個人差があり、私は感じない)。
だからカエル館では、その場所を「パワースポット」と称している。

今回、そのカエル館で中日新聞の取材を受けたので、以上のことを話した(5月11日の愛知総合版に載った)。

計測マンたる私としては、その温感が心理的なものではなく、生理的に測定できるものか確かめてみたい。 
だたし、複数の生理指標(皮膚表面温度、心拍変動、脳波など)で測りたいので(しかもこの場所でない所での値と比較する必要)、温感を感じる被験者の協力と時間が必要だ。  

→ついに「カエル館のパワーを生体反応で確認」へ