飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

3.飲食店辞める時 30

2017-07-13 11:31:07 | 飲食店を辞めるとき

    飲食店をやめるとき 得するには
      早めの相談が より効果的です
      ★ブログデビュー1周年記念
       第2弾

       造作買い取り業務開始

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      大手苦戦の中   new
    カーブス急拡大 新連載 1

    店舗数1801店会員数80万人

    女性専用のフィットネスクラブ
    が爆発的に増えていることをご
    存じだろうか。その名は「Cur
    ves(カーブス)」。2017年6
    月末現在で、店舗数は1801店、
    会員数は80万人ほど。紫色の
    看板を掲げているので、ちょっ
    と探せば「こんなところにもあ
    ったのか」といった感じで、見
    つかるかもしれない。とはいえ
    「男子禁制」なので、どんなと
    ころなのかよく知らない人も多
    いと思うので、簡単にご紹介し
    よう。会員は60代が最も多く、
     次いで50代、70代――。一
    般的なフィットネスクラブと違
     って、高齢者が多い。施設の
    中に入ると、コンビニの広さ
    くらいのところに、円を描くよ
    うに12種類のフィットネスマシ
    ンが並んでいる。そのマシンを
    使って筋力トレーニングを30秒、
    次に足踏みなどの有酸素運動を
    30秒、合計1分のセットを12種
    類、順番に続けるだけ。1周で
    約12分、これを2周。最後に、
    ストレッチをしておしまい。1
    回のトレーニングは約30分で終
      了するのだ。
            土肥義則 ITmedia
           (今回新連載です)

 

    スロー報道が     new
          人気化するワケ  最終回 13

     なぜを解明する報道は

    スロージャーナリズム、スローニ
    ュースのビジネスモデルが成功す
    るか否かのカギを握るのは、有料
    購読者だ。だからこそ、読者との
    関係が非常に重要になってくる。
    一分一秒を争う、24時間報道体制
    の反動として生まれたともいえる
    スロージャーナリズム、スローニ
    ュース。日々忙しいからこそ、か
    つ情報があふれているからこそ、
    作り手が時間と手間をかけた、「
    なぜ」がよくわかる、精選された
    情報を得ることが希少価値となっ
    てきた。「何が起きたか」よりも、
    「なぜ」を解明しようとするジャ
    ーナリズム。スローフード運動の
    ように大きく広がっていくだろう
     か。
    (今回最終回有り難うございます)

 

   スロー報道が     
         人気化するワケ  連載 12

   カギを握るのは読者との関係

   しかし、ここで紹介した中で大手
   メディア以外のスロージャーナリ
   ズムの実践例を見ると、それほど
   規模が大きいわけでも、巨額費用
   が必要とされるわけでもなかった。
   当初の創業までにはクラウド・フ
   ァンディング、投資家からの資金
   投入、非営利組織からの支援を得
   ていた。その後は購読料、イベン
   ト料などから収入を得ながら一歩
   一歩進んでいた。スタッフは数人
   から二十数人ほど。広告は入って
   いないか、広告収入に依存してい
   なかった。
   (次回最終回お楽しみに)

 

 

   スロー報道が     
         人気化するワケ  連載 11

         ビジネスモデルとして

         スローニュースの別の例として、
        「リアリティチェック」というコ
         ーナーの常設化がある。ソーシャ
         ルメディアで伝わるニュースや政
         治家の発言、話題になっている事
         柄の主張が正しいかどうかを検証
         する。BBCワールドサービスを含
         むBBCの人材から専門家を集め、
         情報の検証に当たっている。スロ
         ージャーナリズムはビジネスモデ
         ルとしてはどうだろうか。『ナシ
         ョナルジオグラフィック』やBBC
         など大手の媒体が戦略的視点から
         この種のジャーナリズムに投資す
         ることは"アリ"だろう。しかし、
         地球を巡る旅を続けるサロペック
         氏の場合、大手メディアに寄稿す
         る形であったが、それでもナイト
         財団からの援助を受けていた。大
         規模なプロジェクトは高額になり
         がちだ。
        (次回に続く)

 

        スロー報道が     
        人気化するワケ  連載 10

   なぜ起きているかが重要

   BBCのニュース部門を統括する
   ジェームズ・ハーディング氏も
   昨年末と今年年頭、スタッフに
   向けてこう語っている。BBCは
   「何が起きているか」を伝える
   ことについては非常に優れてい
   るが、これからは「なぜ起きて
   いるのか」にもっと力を入れる
   べきだ、としている。ハーディ 
   ング氏が考えるところの「スロ
   ーニュース」とは、データジャ
   ーナリズム、ブログ、動画など
   を使って事件全体の文脈を説明
   するようにすることだ。
   (次回に続く)

 

     スロー報道が     
        人気化するワケ  連載 9

   読者との交流イベントも

   「コレスポンデント」のように、
   読者と交流するイベントの開催
   にも力を入れている。時にはチ
   ケットが売り切れになることも
   あるという。会員数は約7000
   人で、来春までに1万6000人に
   増やすのが目標だ。この数字を
   達成しないと損益分岐点に達し
   ないのである。既存の大手ニュ
   ース機関にもスローの概念が入
   ってきた。英BBCは最近、「ス
   ロージャーナリズム」「スロー
   ニュース」の必要性について局
   内外で語るようになった。ほか
   のメディアに先を越されないよ
   う、連日勝負するBBCだが、昨
   年9月、ニュース部門の責任者
   を長い間務めてきたヘレン・ボ
   ーデン氏が退任前のスピーチで
   「スローなニュース」の必要性
   を指摘した。日々のニュースを
   追いかけるテレビは十分な説明
   を視聴者にしていないのでない
   か、と。
   (次回に続く)

 

    スロー報道が     
        人気化するワケ  連載 8

        厳選した記事を

       「コレスポンデント」を参考にし
       て、同様のサービスを作り上げた
       のがデンマークの「ゼットランド
      (Zetland)」だ。大手紙に勤め
       ていた4人のジャーナリストが立
       ち上げた。購読料は月では99デ
       ンマーククローネ(約1600円)、
       年間では996クローネ。出版する
       オリジナルの記事の本数は毎日、
       3~4本。あえて本数を少なくして
       いる。「私たちはあふれるような
       情報を毎日受け取っている。厳選
       した記事だけを届けたい」(リー
       ・コースガード編集長談)。同時
       に、毎朝、大手報道機関の記事を
       要約し、「これだけは読むべき」
       というレコメンド情報も送ってい
       る。
        (次回に続く)

   

 

        スロー報道が     
        人気化するワケ   連載 7

   数日間で約1.9億円
   の資金を集める

   立ち上げ前、テレビで「新しいメ
   ディアを作りたい」と声を上げた
   ところ、ほんの数日で約2万人か
   ら170万ドル(約1億8900万円)
   相当の資金を集め、オランダ国内
   外で大きく注目された。こちらも、
   じっくり1つのトピックを掘り下
   げるスタイルで、記事はかなり長
   尺。記事の冒頭には「記事を読む
   のに必要な時間は11~15分」な
   どと記してある。購読料(年間6
   0ユーロ)で運営を賄い、読者は
   「メンバー」と呼ばれる。記事に
   対するメンバーからのインプット
   を歓迎している。記者のほうは読
   者との対話を奨励され、テーマの
   選択から原稿が出来上がるまでが
   相互作業となる。ジャーナリスト
   と会員とが集うイベントも定期的
   に行っている。記事を基に本も出
   版している。2013年の開始で、
   現在までに会員数は5万6000人。
   オランダの人口(約1700万人)
   からすると、新興メディアとして
   は大きな数字といってよいだろう。
   毎年、購読料がどのように使われ
   たかをブログを通じて公表し、経
   営の透明性、オープンさを基本と
   している。サイトはオランダ語だ
   が一部は英訳されている。来年、
   「英語版コレスポンデント」を開
   設予定で、準備が進んでいるとこ
   ろだ。
   (次回に続く)

 

    スロー報道が     
        人気化するワケ   連載 6

   購読料ビジネス

   3つ目は、広告収入に頼らず、購
   読料でビジネスを成り立たせよう
   としている媒体が多いことだ。こ
   れはとりわけ、ウェブを中心とし
   たスロー・ジャーナリズム・サイ
   トに見られる傾向だ。成功例とし
   て頻繁に紹介されるのがオランダ
   の「コレスポンデント(De Corr
   espondent)」だ。同サイトは日
   々あふれるように生み出されるニ
   ュースへの「解毒剤」として自社
   を位置づけている。オランダの有
   力日刊紙NRC.nextの元編集長ロ
   ブ・ワインバーグ氏と同紙のブロ
   ガーだったエルンストヤン・ファ
   ウス氏が中心となって立ち上げた。
   「24時間のニュースサイクルに収
   まらないトピックを取り上げたい」
   「日々のニュースではなく、世の
   中で起きている『新しいこと』を
   読者とともに報道していきたい」
   とワインバーグ氏は至るところで
   話してきた。
   (次回に続く)

 

 

     スロー報道が     
        人気化するワケ  連載 5

   季刊誌も年会費5000円で

   凝った名称だが、一瞬を競ってニ
   ュースを出していくよりも、「文
   脈、分析、専門家の意見を出す」
   ことで読者に満足してもらうこと
   を考えた。季刊で雑誌(紙版と電
   子版、毎回480ページ)を出し、
   年間購読料は36ポンド(約5000
   円)。約20本の記事が入る。雑誌
   『タイムアウト』にいたロブ・オ
   ーチャード氏とマーカス・ウェブ
   氏が共同創業者だ。最新号は今年
   3月発売。内容的には、ドナルド
   ・トランプ氏が米大統領に就任し
   たことや、シリアのアレッポで起
   きた住民避難など、昨年10~12
   月に起きたことを掘り下げてレポ
   ートしている。
   (次回に続く)

 

    スロー報道が     
        人気化するワケ  連載 4

   報道済みの殺人事件を掘り下げる

   2つ目は、すでに報道されている
   事件や事象について、その背景に
   あるものや原因などを突き止めよ
   うとする姿勢だ。米ラジオ番組「
   This American Life」の制作者が
   2014年に始めたポッドキャスト
   「Serial」(昨年第2エピソード
   の配信終了)がその一例。1999
   年にボルティモア州で発生した殺
   人事件はすでに報道済みだったが、
   これを12回シリーズで配信したと
   ころ人気となり、2015年には放
   送界のピューリッツア賞と言われ
   るピーボディ賞を受賞している。
   英国では、「ディレイド・グラテ
   ィフィケーション」(Delayed G
   ratification)が、デジタル時代の
   スロージャーナリズムの典型とし
   て注目されている。「ディレイド
   ・グラティフィケーション」の意
   味は「目先の満足に惑わされず、
   後の報酬を待つこと」。
   (次回に続く)

 

     スロー報道が     
         人気化するワケ  連載 3

     時間をかけて取材・発信

   2人は毎年3カ月を内戦で荒廃し
   たアブハジア、グルジア(現・
   ジョージア)、北コーカサスで 
   過ごし、人々の話を聞き、写真
   を撮った。これを紙およびデジ
   タルで書籍として出版。2014
   年に冬季五輪が開催される頃に
   なると、両者はソチの専門家と
   してメディアに引っ張りだこと
   なった。米ピューリッツア賞を
   2度受賞したジャーナリスト、
   ポール・サロペック氏は2013
   年から7カ年の計画で2万マイ
   ルの旅を始めている。「アウト
   ・オブ・エデン・ウォーク」
   と題されたこのプロジェクトで
   は、アフリカ、中東、アジアを
   歩き、何世紀も前に人がアフリ
   カ大陸から世界中に移住してい
   った跡をたどることを狙う。サ
   ロペック氏は旅の途中でツイッ
   ター、スカイプ、ブログを使っ
   て自分が見聞きしたことを世
   界中の読者に伝えてきた。旅費
   は同氏が寄稿する『ナショナル
   ジオグラフィック』誌や、非営
   利組織ナイト財団などが負担し
   ている。
   (次回に続く)

 

 

   スロー報道が     
         人気化するワケ  連載 2

   深く掘り下げる

   スロージャーナリズムはこの流れ
   をくんでいる。この言葉を最初に
   使ったのは、英ローハンプトン大
   学で教えるスーザン・グリーンバ
   ーグ氏だったといわれている(20
   07年2月、英月刊誌『プロスペク
   ト』の寄稿記事)。「調査に時間
   をかけ、ほかの媒体が見落とすよ
   うなトピックを見つけ、最も高い
   水準」で伝えるエッセー、ルポ、
   そのほかのノンフィクションを「
   スロージャーナリズム」と呼んだ。
   この言葉自体は新しいが、物語風
   の長文ジャーナリズムはこれまで
   にも脈々と続いてきた。英語圏で
   は米国の著名雑誌『ローリング・
   ストーンズ』『ニューヨーカー』
   『アトランティック』誌などの長
   文記事がよく知られている。スロ
   ージャーナリズムには、確固とし
   た定義はないが、その特徴はいく
   つかある。1つは、グリーンバー
   グ氏の言葉どおり、調査に時間を
   かけ、1つの事件や事象を深くり
   下げることだ。たとえば、オラン
   ダの記者アーノルド・ファン・ブ
   ラッゲン氏と写真家ロブ・ホンス
   トラ氏は、2007年から数年間か
   けて「ソチ・プロジェクト」を取
   材した。
   (次回に続く)

 

   スロー報道が     
         人気化するワケ 新連載 1

          スロージャーナリズムの特徴

         ロンドン、パリ、ブリュッセルと
         頻発するテロやテロ未遂事件、ポ
         ルトガルでは森林で大火災、北朝
         鮮が数回にわたるミサイル発射…
         …。次から次へとビッグニュース
         が飛び込んでくる今日この頃。ひ
         とつの事件を十分に咀嚼(そしゃ
         く)する間もなく、また衝撃的な
         ニュースが発生する。瞬時を競っ
         て繰り出されるニュースのサイク
         ルに、「待てよ」と反旗をひるが
         えす動きが発生している。「スロ
         ージャーナリズム」、あるいは「
         スローニュース」と呼ばれる報道
         である。基になっているのは、19
          80年代、イタリアで始まったスロ
          ーフード運動だ。画一的なファス
          トフードに対抗し、食生活や食文
          化を根本から変えていこう、自然
          なスロー(ゆっくり)に立ち戻ろ
          うと提唱した。
      小林恭子 ジャーナリスト
          (今回新連載です)

 

 

      「切腹最中」     new
  一日7000個売れる 最終回 12 

   領収書を求めない

   土肥: 切腹最中を購入したサラ
   リーマンを観察していると、ある
   行動に気付きました。店の外を出
   て、サラリーマンは何をするのか
   というと、すぐにスマートフォン
   を取り出す。そして、地図アプリ
   を立ち上げる。謝罪に行く会社に
   どうやっていけばいいのか、調べ
   ているのではないでしょうか。
   渡辺: かもしれません。店は午
   前9時にオープンしているのです
   が、開店前に並んでいるサラリー
   マンもいます。おそらく、朝イチ
   で謝罪に行くのではないでしょう
   か。話はちょっと変わりますが、
   仕事で手土産を買う人って、領収
   書を求めるケースが多いですよね。
   土肥: はい。
   渡辺: ただ、真剣に謝ろうとし
   ている人は、領収書を求めないん
   ですよ。どんな失敗をしたのかは
   分かりません。しかし、必死さや
   悲壮感のようなものが漂ってくる。
   そうした人を目の前にすると、声
   はかけませんが、心の中で「がん
   ばってください」と言って手を合
   わせるようにしています。こちら
   は最中を提供することくらいしか
   できませんが、少しでもお役に立
   てればと。
   土肥: ちなみに、私はサラリー
   マン人生を20年ほど送っています
   が、まだ切腹最中を購入したこと
   がありません。できれば、これか
   らも買わずに終えたい。
   渡辺: いえ、お待ち申し上げま
    す(笑)。
   (今回最終回有り難うございます)

 

 

   「切腹最中」     
   一日7000個売れる 連載 11 

   請われれば教える

   渡辺: 菓子業界の人が参加する
   セミナーなどでも、レシピは何度
   も話してきました。「あんこのお
   いしい作り方を教えてください」
   という相談があれば、気にせずご
   紹介しています。
   土肥: レシピはその……門外不
   出ではないと?
   渡辺: 門外出まくりですね。な
   ぜそんなことをしているのかとい
   うと、おいしくない店がたくさん
   あるから。消費者は、おいしいあ
   んこが詰まっている和菓子を食べ
   たいですよね。だから、当店の味
   を真似たいという人がいれば、お
   伝えするようにしています。
   (次回最終回お楽しみに)

 

   「切腹最中」     
   一日7000個売れる 連載 10 

   レシピ公開

   また、砂糖は上白糖を使っていた
   のですが、いまは「鬼ザラ糖」。
   糖度が高いのですが、さっぱりと
   した甘さが特徴なんですよね。価
   格はちょっと高いのですが、「
   おいしい」と感じてもらうために、
   この砂糖を使っています。あと~
   ~~ペラペラペラ~~~。
   ――このあとも、渡辺社長は切腹
   最中のレシピを語りまくる。
   土肥: しゃ、社長。メディアの
   人間として、いろいろお話しいた
   だけるのはうれしいのですが、あ
   まりペラペラ話してしまうと、ラ
   イバルが味を真似してくるのでは
   ないでしょうか?
   渡辺: いや、そんなことは全く
   気にしていません。
   土肥: 気にしていない? どう
   いうことですか?
   (次回に続く)

 

 

   「切腹最中」     
    一日7000個売れる 連載 9

   レシピは門外出まくり

   土肥: 切腹最中の売り上げが伸
   びていくわけですが、とはいって
   もおいしくなければここまで広が
   るはずはないと思うんですよ。「
   このたびは申し訳ございませんで
   した。お詫びのしるしにコレを…
   …」と言って渡しても、味がイマ
   イチだと火に油を注ぐことになる
   かもしれません。「こんなモノを
   持ってきやがってーっ! コノヤ
   ロー!」と。
   渡辺: 以前、あんこは2~3回煮
   込んで、アクをしっかり取ってい
   ました。でも「もったいないなあ。
   ひょっとしたら、小豆の旨味を捨
   てているのでは?」と考え、いま
   は1回だけ煮込んでアクをあえて
   残しているんです。一般的な方法
   ではありませんが、食べた後にふ
   わっと香るあんこの匂いを感じて
   いただけるようになったのではな
   いでしょうか。個人的に、最中の
   皮が上あごにくっつくことが大嫌
   いなんですよね。くっつかないよ
   うな「サクサクした皮をつくる」
   ために試行錯誤を重ねてきました
   。で、どうしたかというと、上質
   なもち米を使って、水分を少な目
   にして焦がしているんですよね。
   (次回に続く)

 

   「切腹最中」     
    一日7000個売れる 連載 8

            お客がマーケケットを作る

    土肥: 忠臣蔵のことは、ひとこ
    とも出ていない?
    渡辺: はい、残念ながら。でも
    「お詫びの和菓子」という形で紹
    介していただいて、さまざまなと
    ころから声がかかるようになりま
    した。全国の百貨店だけでなく、
    羽田空港などでも発売することに。
    土肥: いまではどのくらい売れ
    ているのですか?
    渡辺: 1日2000~3000個くら
    いですね。12月14日の討ち入り
    の日が近づいてくると、7000個
    以上売れることも。和菓子屋とい
    うのは2~3月はあまり忙しくない
    のですが、この時期に切腹最中を
    買う人が多いんです。人事異動に
    なった人や定年退職する人が、お
    世話になった人に「小さなお詫び
    と感謝を込めて」贈るケースが多
    いですね。
    土肥: 商品開発したときには「
    お詫びの手土産用に」なんて考え
    ていなかった。その後の売れ方を
    みると、“お客がマーケットをつく
    った”とも言えますね。
      渡辺: ですね。
    (次回に続く)

 

    「切腹最中」     
     一日7000個売れる 連載 7

             株暴落のお詫びの手土産に 

             渡辺: ある日、証券会社の支店
            長が店に来て、このように言いま
            した。「お客さまに勧めた株が大
            暴落して、 その人は2000万円ほ        
            どの損失を出した。これからお詫
            びに行くのだけれど、何かいい手
            土産はないか」と。私は「切腹最
            中」を差し出して、「『詰め腹を
            切ってきました』と言えば、お客
            さんも許してくれるのでは?」と
            冗談で言ったところ、その支店長
            は本当に買っていきました。 1週
            間後、支店長は再び、店にやって
            来ました。「『切腹最中』を持っ
            ていったら、笑って許してくれた
            よ」と言っていて、そのときには
           「そんな使い方があるのか」と軽
            く考えていました。証券会社の支
            店長はその後、支店長が集まる場
            で、このエピソードを話されたよ
            うで。それをたまたま取材してい
            た日本経済新聞社の記者から「話
            を聞かせてくれないか」と連絡が
            あったんですよね。嬉しくて、嬉
            しくて。私は忠臣蔵の話をたくさ
            ん話したのですが、新聞には「兜
            町で大人気、お詫びの品に切腹最
            中」と書かれていました。
            (次回に続く)

 

            「切腹最中」     
      一日7000個売れる 連載 6

            客がマーケットをつくった

              渡辺: 義父からは「1日に80~
             100個売れれば、ヒット商品だ」
             と言われていたのですが、全くダ
             メでした。ただ、豆大福はよく売
             れていたんですよね。しばらく、
             おんぶにだっこ状態が続いていた
             のですが、徐々に売り上げが減少
             していきました。このままではい
             けないということで、喫茶店など
             を回って、店で販売してもらうこ
             とに。なんとか置いてもらってい
             たのですが、やがて大手菓子メー
             カーがやって来て、その会社の商
             品に取って代わっていきました。
             では、そのころの切腹最中はどう
             だったのか。忠臣蔵ファンの人た
             ちの間でちょっと話題になってい
             て、徐々に売れていました。でも、
             まだまだ「ヒット商品」と呼べる
             ほど成長していませんでした。
             土肥: 豆大福の売り上げは右肩
             下がり。周囲の反対を押し切って
             販売した切腹最中も、まだまだと
             いった感じ。何がきっかけで、売
             れていったのでしょうか?
             (次回に続く)

 

            「切腹最中」     
      一日7000個売れる連載 5

      強引に売り出す 

     そして、紙に「切腹最中」と書き
     ました。和菓子の商品名に「切腹
     」はダメかなと思い、「義士最中
     」「忠臣蔵最中」などと書いてみ
     たのですが、どうしても最初に書
     いた「切腹最中」が気になって気
     になって、仕方がなかった。でも、
     家族からは大反対でした。「切腹
     とは何事だ!」と。でも、どうし
     てもあきらめることができません
     でした。ほかの人の声を聞くため
     にアンケート調査を行ったところ、
     119人中118人が商品名について
     否定的な回答でした。散々な結果
     に終わりましたが、1人は肯定的。
     その声にかけてみようと考え、「
     切腹最中」を発売することに。19
     90年のことでした。
     土肥: 周囲からは大反対、アン
     ケート調査でもダメ。そうした状
     況の中で、いわば“強引”に発売し
     たわけですが、売れたのでしょう
     か?
     (次回に続く)

 

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