この日は我々一組だけ。
1階すみれの間。
重いドアを開けると、ウォシュレットのトイレと洗面所。
右手に10畳間。
10畳間の片一方にコタツ。
自動販売機もないので、ビールは電話で頼む。
道を隔てた向かいの管理棟から運んで来られるのだろうか?
瓶ビールの大瓶¥650と良心的。
ふすまを開けると・・・。
狭い広縁。
空の冷蔵庫が置かれている。
部屋に椅子・テーブルがなくて私は困ったが、
ここに置いてあった低い椅子を使えばよかったんだ。
浴衣が数枚置かれていて、どれにしようかな?
一番上の青海波の柄、男性用にも色違いであり、これにした。
しっかりした生地の浴衣で柄も良い。
きっと多くの客がこれを選んでるのだろうか?
襟が擦り切れかけだった。
ポットは電気ポット。
マスク掛けが要りますねぇ。
部屋の窓から中庭を眺める。
2日程前に降った雪が融けずに木々を覆う。
寝心地が良かった寝具。
合いの羽毛の掛け布団+肌掛け。
肌掛けもシーツに包まれている。
季節に合わせて肌掛けで調節されてるのだろう。
細かい気遣いをされる宿だと思う。
ただし、パイプ枕だろうか?硬くて高く、これは寝苦しかった。
2ケ所ある風呂は一晩中使える。
客は一組だから施錠する必要もない。
こちらは大きい方の浴室。
浅い部分と木が渡された深い部分。
この木に腰かけると肩まですっぽり極上の湯に包まれる。
湯口の箱のふたを開けると2つの蛇口があり、
一方は湯舟の底から、もう一方は上の湯口から源泉が流れ込む。
ぬるければ上の操作をし、熱ければ下のホースで加水する・・・んだったかな?
私には適温で丁度良い。
源泉は51度ほどの単純泉。
少しつるつる感があり、良い香りがするが、この香りは?
シャワーの勢いはしょぼいので、湯舟の湯を使い洗髪などしたと相方が。
こちらはもう一方狭い方の浴室。
湯舟も小さい。
こちらに入る事は想定されてなかったんだろうか?
湯がぬるくて困った。
湯口の箱のふたを開け、湯舟の下から給湯するバブルを全開しやっと適温に。
こんな状況でも温泉を楽しみたい。
12月から2ケ月ぶりの温泉。
期待を裏切る事のない極上湯だった。