串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
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鹿教湯温泉三水館

2012年07月28日 | 宿-甲信越

全7室、予約の取りにくい人気旅館の三水館

夏休み前の平日、空いている日を探して宿泊。

 ↑ の案内がなければ通り越してしまいそう。

背の高いききょうや夏草が茂るアプローチの石段を上がり玄関へ。

レンゲショウマがたくさん植わってるように思ったが、
これがレンゲショウマかどうか?ちょっと自信がない。

木曽福島や松本の古民家を譲り受け、貴重な材料を再利用された本館。

 

 壷の大きさに比べればちょっと花が貧弱な気もするが・・・。

 

三和土(たたき)の広い土間に思わず目がいき、いいじゃないですか。

ひんやりとした中にもあたたかい雰囲気を感じる土間。

右手のフロントでチェックインを済ませる。

式台の前に整然と並べられた草履を見て、テンションが上がる。

この整然さ、好きだなぁ。

式台の右手は朝夕の食事処。 

赤いはな緒が色を添える。 

フロントあたりからロビーを見る。

大きなテーブル、心地良さそうな椅子がズラリ並ぶ。 

長押であった板を2枚つないだ大きなテーブルに木製の椅子。

椅子は木工作家井崎正治さんの作。

井崎さんは、この宿のデザイナー。

木工品だけでなく、木彫り、絵画・・・井崎ワールドの三水館

 

 

突き当たりのステンドガラスの戸の向こうに蔵の部屋。

明治40年に建てられた蔵は、松本から移築したもの。

一般客室へは階段を上がり2階に。 

看板ネコのニャン蔵君が気持ち良さそうに廊下に寝そべっている。

うん、気持ちいいね、この敷物。

2階の通路床に敷き詰められた敷物は麻製品。

毛足が長くなるとストッキングに悪影響を及ぼすとかで、この毛足の長さになったらしい。

三水館、スリッパはない。

素足にこの感触、たまりません。

 もう、おじいちゃん・・・らしい。

お世辞にも愛想がいいとは言えない。

夕食時、キジトラが食事処に走って来て、私達のテーブルの下でごろにゃん、ごろにゃん。

可愛かった~。

しかし、すぐにスタッフに連れ出されてしまった。

翌朝、風呂場への入口で待機し、しきりに建物内へ入りたがっていた。

どうぞ~。

戸を開けてやるとびゅ~んと走って行った。

ネコ好きにはたまらない宿かも。

吹き抜けを囲むように部屋が並ぶ。 

これも井崎さんの作品。

油絵だった。

吹き抜けから玄関を眺めると、整然と並んだ草履が壮観。

ごちゃごちゃした飾りは何もない。

シンプルだが計算された美しさが光る宿。


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