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西国三十三所-観音霊場の祈りと美-

2008-08-03 | ア-トな話し
2008.8.1~9.28 奈良国立博物館

本年は、西国三十三所巡礼の中興といわれる花山法皇の崩御より一千年の記念の年ということで、秋には「覚醒 観世音菩薩 慈悲の心」~西国三十三所結縁御開帳~
でご本尊が順次開帳される。すごい楽しみです。いくつ行けるかな。

それに先立っての今回の展覧会。

歴史ある各霊場に伝えられた宝物の数々を開陳し、三十三所の歴史と信仰の遺産、信仰に基づく美の世界を展示するというのが狙いの展覧会である。
190件(国宝10件、重要文化財60件)が展示される。

これは見たかったというのが、最初の写真。

千手観音坐像 (重要文化財) 高さ63.9cm
京都 清水寺の奥の院の本尊。
永らく秘仏であったが、2003年3月7日から12月7日まで243年ぶりに開帳された。
その時は残念ながら見落とした。
今回再びの開陳。是非見たかった。

正面・右・左の3つの顔をもち、頭上に25の小面を乗せた特異な形。
それぞれの手に持つ物もしっかり残っている。光背に33体の坐像が取り付けられていて華やか。
秘仏だったおかげで、金色も残っている。いつまでも見飽きない。
快慶作とも言われるが、確証が得られない。初期慶派仏師の秀作であることは間違いない。



菩薩半跏像 (重要文化財) 高さ わずか 16.5cm
日本最大の塑像の岡寺の本尊、如意輪観音座像の胎内仏。
穏やかで優しい、お姿は、思わず見惚れる。



釈迦如来立像 (重要文化財) 京都 三室戸寺 高さ154cm

今回の中で、もっともイケメンの(笑)仏像である。
嵯峨の清涼寺の本尊を模刻したと伝わる。
造形が明瞭でスッキリしている。



写真展「写真と仏画で巡る西国三十三所」
同時に開催されている。
写 真 溝縁ひろし
西国三十三所本尊原画 藤野正観

藤野正観さんの仏画がなかなかのものである。

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コメント
 
 
 
Unknown (kokumi)
2008-08-09 23:03:42
こんばんは~

行ってきました~。

観音霊場の祈りと美、巡礼の魅力に足を踏み入れたような気がしました。

観音様は、我々の声を聞き、そしてよく観てくださる。

今回、沢山の観音様を拝顔できてよかったです。
あつかましくも、声を聞いてもらえた気がしました。^^;)
 
 
 
ありがとうございます (kazu_san)
2008-08-11 21:11:17
いい展覧会でしたね。
信心が足りないせいか、kokumiさんのようには行きません。
「縋り付く」という思いがないと行けないようです。
まだまだ未熟です。
いつもながらの、コメントありがとうございます。
ブログも見させて頂きましたよ。
 
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