そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月17日(火)狂言の夕べ

2012年04月17日 | 公開

 社会人講座へ行く。12:00過ぎに八丁堀へ着いたので、昼食にサラリーマン、OLが繰り出す時分だ。仕方が無いので、その辺のパン屋でカレーパンとミックスサンドを買い、講師控え室の無料のコーヒーを淹れて昼食とする。

 本日の講座では慶長年間の資料を読んだが、S氏の翻刻は間違いだらけで、やはり原本をちゃんと見なければこわいなあと改めて痛感した。「露時雨ふかき…」では変だなあと思っていたが、やはり「露時雨ふるき…」(掛詞になる)で、「留」字母平仮名を「可」字母平仮名に読み間違っておいでなのだった。それから、候文はやはり判読が難しい。

 それでも、この資料を書いた人物は、春日局と一緒に育ったんですよなどとお話すると、喜ばれた。なにしろ「江戸・東京」というコンセプトで、講義をしなければならないからな。

 終了後、入れ替わりの時間帯に講座を担当される深谷信子先生に、ご大著を持参してサインしていただいた。お礼に「翠江堂」の苺大福を差し上げる。「謹呈」とお書きになりそうになったので、それは私が研究費で買った本ですからお名前だけで結構です(汗)…と申し上げた。(笑

 今夕はS寺の研究会の日なのだが、大学主催の「狂言の夕べ」のチケット抽選に当選したので、同居人と連れ立ってO講堂へ行く。2階席の真ん中あたりを指定された。舞台はまことによく見えました。T先生、A先生ご夫妻、N名誉教授ご夫妻のお姿が見えたので、1階のVIP席へご挨拶に行く。

 出演は野村万作師、萬斎師など。演目は棒縛と鬚櫓だった。19:05に終演。

 T先生は万作師のご接待とのことで、我々はA先生に連れられて寿司屋へ行き、ご馳走になった。その後、A先生をT先生がお飲みになっているお店までお送りすると、「狂言の夕べ」主催部署の面々がおいでで、招じられたが、明日はなにしろ、朝から400名の学生相手の講義があるため、退散した。

 金曜の演習クラスコンパの会場を確保。変わり映えがしないが、2000円ぽっきりで2時間飲み食いできるお店は、なかなか無い。


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