神楽坂下の稽古場へは早く到着できたので、結構みっちりお点前を見ていだくことができた。茶巾の扱いがうまくできず、またぞろ注意される。それから、お二方の行之行台子を拝見した。
着座、膝行、盆、火箸、茶入、茶碗、建水、蓋置、総礼…この手順は師匠に言われて既に記憶した。鉄道唱歌の替歌にすれば、一発である。「行の台子の行点前、着座・膝行・盆・火箸、茶入・茶碗を下ろしたら、建水・蓋置・総礼よ~♪」、いかがであろう? 拙作替歌の最高傑作はといえば、もちろん「上代特殊仮名遣の歌」、一名「甲類乙類の歌」だがね。「きひみ、けへめ、こそとのよろも/きひみ、けへめ、こそとのよろも/もは古事記だけ、もは古事記だけ/きひみ、けへめ、こそとのよろも~♪」。
お菓子は水無月をいただく。氷室の氷をかたどったものですな。これに対してお正月の葩餅は、押鮎を表象する牛蒡を芯にしたもので、いずれも宮中行事がその起源となっているというお話を、師匠にうかがった。
終了後はすぐ近くの焼き鳥屋へ行くこと常のごとし。このお店は、つくねがほんとうに美味しいですわ。朝から授業のし詰めで、頭の回転が鈍く、皆さんにどうしたの?と心配される。今日初めて点前をして緊張したと話すメンバーに向かって、「緊張だけに蚊が落ちたでしょう」と言い掛けたら、ウケた程度だった。
なるほど、こういう覚え方は便利です、参考になります。
膝行、膝退は、歌会の作法で参集者が懐紙を文台に置く時にも出てくる事に気づきました。 重要なものを扱うときの所作なのでしょうね。
パフォーミング的な文化ですね。