昨日から海外修学旅行引率中。本日は当地の国立大学で名誉教授のK先生のご講演を聴講する。驚いたのは質疑の時間になると、生徒が次々と挙手し、きちんんと自らの姓名を名乗ってから発言を始めたことだった。日本人は発言の際、最初になのることをあまりしない。アメリカ人とは大いに違うところで、昔から気になっていた。ところが、吾が輩が校長を務めるこの高校では、こういったところが実にきちんと身についている。いやはや、ものすごく優秀な高校の校長になったものだわいと、嬉しくなってしまったぞなもし。調子に乗ってK先生への御礼として、その場で腰折れ一首をひねり、持参の短冊に墨書して披講に及べば、会場の人々あっけにとられてさあ大変。日本人なら、敷島の道を嗜むべきであろう。
K先生のお弟子の学生さんに、生徒たちは構内をご案内いただいた。我々のグループを案内してくださったQさんは、KO大学へ留学したことがあるよしで、ならば留学生センターのK教授をご存じか?と尋ねれば、大変お世話になった方ですとのお返事。狭い世界である。
農学部の売店でアイスキャンデーを食することを奨めたら、生徒諸君の好評を博した。私はお土産に蜂蜜と黒木耳を購入する。
明日は高速鉄道で別の都市へ移動する。同じバスに割り付けた引率のI先生とは、若い頃蝶に夢中になったという共通点があることが分かり、嬉しくなった。引率教員団の先生方とも、次第に打ち解けることができつつある。