情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

すべての司法関係者に読んでほしい司法スタンプラリー経験者の投稿~印刷して張り出してほしい

2009-03-18 07:31:22 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 司法スタンプラリーに参加したと言われる方から、とっても貴重と思われるコメントを寄せていただいたので、ご紹介します。辛口ですが、このコメントに真摯に向き合うことができるかどうかが、司法の信頼を得られるかどうかの鍵でしょう。市民を見下してはだめってこと。

■■引用開始■■


昨年、司法スタンプラリーというのに参加して、司法って、怖いなと思いました。近寄りたくありません。(近寄らざるを得ないので近寄っています泣)

検察庁の広報ビデオは、これでは起訴されたら絶対有罪になってしまうと感じる内容でした。
(起訴を決める期間は非常に短いのに、日本の裁判はどうして長い時間がかかるのですか? )

家裁でもビデオの内容がおかしかったです。
恐喝された中学1年生の母親の証言で「怖くて修学旅行に行けなかった」というので、「半年程度で終わるという説明だったのに、おかしいですね(まさか母親が嘘をついている設定ではないだろうし)」と指摘したら、誤りを認めてもらえず、逆に高圧的な態度をとられたので、びっくりしました。最後に案内役の弁護士さんが、「中1で修学旅行に行く学校なんですかね? 」と切り上げてくれました。《ヤメ蚊注:ここは少しわかりにくいが、家裁の担当者から「少年事件が半年ほどで終わる」という説明があったので、コメント投稿者が「中1の被害者について中2で行く修学旅行のことを話題にするような設定は不自然ではないか?」という趣旨の指摘をしたところ、逆ギレされた、ということのようですね》

地裁の見学では、「法服着ますか? 」と言われて、コスプレをしたいわけでないし、白けました。
本当に少しでも司法について知りたいと思っているのに、馬鹿にされているような気がしました。
(誰も質問しないのに「黒いのは、何色にも染まらないからとも言われています」と説明がありましたが、理由のはっきりしないことを言う必要はないと思いました。既に黒く染まっているという説明だって成り立ちます。思うに、黒は改まった場所や権威を感じさせる場合にふさわしい色だから、なのではないでしょうか?)

嫌になったので、被告席に座ってみたら、「そこは普通座らないところですよ」と言われました。《ヤメ蚊注:「被告人席」が正確。民事は「被告」、刑事は「被告人」。新聞がどっちも「被告」っていうから混乱する人が多い。これも民事と刑事の区別さえつかないようにしてしまえっていう魂胆?》

裁判員制度についてのDVDもいただきましたが、「それでもぼくはやってない」の方が、意味があるのではないかと思いました。

弁護士会館では日弁連の作成したマンガを2冊いただきました。1冊は法学を学んだ裁判員が何日も一生懸命考えたことを発言すると、裁判官が実はこれから説明しようと思っていたところですと言う内容で驚きました。
もう1冊は裁判員の素朴な質問が重大な決め手になるというストーリーでしたが、検察官や裁判官が気がつかなくてどうするのと感じました。

結局、裁判官の判断を世間に承認させるために裁判員制度が利用されるのかなと思いました。それより裁判官は、自分で判断することに集中した方がいいと思います。私が被害者だったら、事件の裁決に素人に混ざってほしくありません。
裁判員の負担も大きすぎると思います。偉い人が「試行錯誤しながら定着すれば……」と言っているのを新聞で読みましたが、本番を「試行」にする以前に、もっと慎重に導入を検討すべきだったのではないでしょうか?

なぜ、こんなことになっているのですか? 「知らなきゃ判断できない」ので、そのうち、分かりやすく説明してください。

■■引用終了■■

「知らなきゃ」人は裁けない!

 最高裁、法務省、日弁連は、分かりやすく説明する義務を負っている。もちろん、バカにするような分かりやすさっていう意味ではない。







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