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9日夕、東電では武藤副社長が出席した記者会見が行われた。その際、超高濃度の汚染水が貯まっている福島第一発電所2号機、3号機のタービン建屋及びそれにつながる洞道(トレンチ)の水位変化及びそれぞれの推移におけるタービン建屋の平面積から算出される汚染水の増水量、すなわち、2号機、3号機から排水されている汚染水の漏出量の推定値を明らかにするよう求めたが、2号機のトレンチの立坑の水位は上がっている一方、それにつながっている2号機のタービン建屋の水位が上がっていないという理由で回答を拒否された。このときは、3つの質問をしており、謝罪CMの必要性について突っ込む予定だったため、それ以上の突っ込みを入れなかったが、これでは回答になっていない。
そこで10日昼の定例会見で、この点を突っ込んだ。
まず、3号機の漏出量は、2号機のタービン建屋の水位が上がっていないこととは関係ない。少なくとも、こちらの漏出量は計算できるはずだ、と。
次に、2号機についても、仮に、タービン建屋の水位が上がらなくなったとしても、その水位が上がらなくなる直前までのデータを基にすれば、漏出量は推認できる、と。
結果的に、これらの質問への回答はなかった。
東電は、水位上昇率から推測される汚染水の増加量を明らかにすることによって、
1)その増加量が、原子炉への冷却用水の投入量よりも明らかに低いために、どこからか海洋に漏れていることが明確になることを恐れているか、
2)その増加量に見合うだけの汚染水保管用タンクの準備ができていないことが明らかとなることを恐れているのではないか、と思う。
しかし、以上のようなデメリットよりも、このような基本的なデータを隠匿することによって、日本という国が信頼を失うことのデメリットを真剣に考えてほしい。
BP社は、メキシコ湾原油漏出事故の際、現場の状況をリアルタイムで世界に公開した。
一方、東電は、汚染水漏出の推定値等の情報は明らかにせず、漏出場面や放出場面など不都合なシーンについてのビデオの公開をしようとはしない。
そして、統合対策本部も、情報公開を本気で迫ろうとしていないように思える。
このままでは、国を挙げての隠ぺいだと非難されても仕方ないのではないか?
日本は、地震被害国ではなく、原発人災加害国として、災害に関する歴史に刻まれるかもしれない。
昨夕の記者会見では、がれき回収のためのリモートコントロール車両のシステムについて、いつ発注されたものであるかとの質問がなされたが、これに対する東電の回答は、「私契約」なので、発表しないという非常に頑ななものだった。さすがに、記者の怒りを買い、後ほど発表したが、東電の事故に対する態度を象徴するやりとりだった。東電幹部は、自らの責任を免れようとすることに終始するのはもうやめてほしい。今回のような不誠実な回答は、他の国なら、東電本社に対する暴動すら呼び起こしかねない極めて不誠実な対応であることをよく自覚してほしい。
東電の記者会見は、インターネットで生中継と録画配信されている。
→ ニコ生 http://live.nicovideo.jp/
岩上さんのサイト http://ow.ly/4wCEr
◆冒頭のイラストは、浴槽での水位変化によって人間の体積を割り出し、事前に計測した体重との関連で体脂肪を測定することさえできるシステムを紹介するもの。そういうことさえ、できる国なのに…。
◆以下参考◆
原子炉建屋とタービン建屋の図。クリックで拡大できます。
↓
【日弁連会長声明】
「東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故に関する会長声明」 http://ow.ly/4n21n
●今後想定されるあらゆる事態、並びに、各地の放射能汚染の実情と被曝による長期的なリスクに関する情報、被曝防護に関する情報を正確かつ迅速に国民に提供し、適切な範囲の住民を速やかに避難させるよう求めるとともに、原発の新増設停止、既存原発についても電力需給を勘案しつつ危険性の高いものからの段階的停止を提言
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●沖縄への連帯ツイッターキャンぺーン●
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【ツイッター例文】
JAPAN IS NOT US'S COLONY! We won't support US BASE. All US BASE OUT! from our country.
Please HELP Okinawa. 75% of the American bases in JP is in the islands, only 0.6% of JP land. Relocate #Futenma base outside.
Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.
Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko
At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて:Gilbert's Nuremberg Diary)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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まず、3号機の漏出量は、2号機のタービン建屋の水位が上がっていないこととは関係ない。少なくとも、こちらの漏出量は計算できるはずだ、と。
次に、2号機についても、仮に、タービン建屋の水位が上がらなくなったとしても、その水位が上がらなくなる直前までのデータを基にすれば、漏出量は推認できる、と。
結果的に、これらの質問への回答はなかった。
東電は、水位上昇率から推測される汚染水の増加量を明らかにすることによって、
1)その増加量が、原子炉への冷却用水の投入量よりも明らかに低いために、どこからか海洋に漏れていることが明確になることを恐れているか、
2)その増加量に見合うだけの汚染水保管用タンクの準備ができていないことが明らかとなることを恐れているのではないか、と思う。
しかし、以上のようなデメリットよりも、このような基本的なデータを隠匿することによって、日本という国が信頼を失うことのデメリットを真剣に考えてほしい。
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