情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

公職任命コミッショナー~市民に政治を取り戻すためのヒント

2009-01-04 00:32:19 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 英国の公職任命コミッショナーについて、何度かこのブログで触れたことがある。独立行政委員会や諮問委員会、公営企業、BBC経営委員会、公立病院経営委員会などの大臣任命人事について、民主的になされていることを監視するための機関だ。

 日本では、安倍首相のときに、同首相の知人である古森重隆氏がNHKの経営委員長となったが、彼の名前は、経営委員長候補として、経営委員にすら任命されていない段階で、新聞紙上を飾った。

 変な話だ。経営委員長は委員の互選だから、いくら、安部が古森氏を経営委員にすることができたとしても、委員長にまではできないはずだからだ。それにもかかわらず、事前に決定することができるのは、過半数の経営委員が安部の思うままに投票することが分かっていたからだ。

 この国は独裁国家か、と思わせるような人事だ。

 あるいは、政府が何か新しい政策を導入するときに、審議会に答申するが、そのメンバーも政府が選んでいるから、政府がしようとしていることをそのまま承認することがほとんど。これでは、本当に必要な政策が検討されるはずもない。

 そういう現状にお悩みのあなたに、状況を変革するシステム、「公職任命コミッショナー」をお勧めします!

 いやぁ、この正月に必死に翻訳をしていたんだけど、先ほど、綱領の粗訳と紹介する原稿の第1案が完成した。

 英語を訳すのは辛いのだけど、今回の翻訳作業はある意味、気持ちよくこなせた。というのも、このシステムのすごさが次々に実感できたからだ。

 このシステムを簡単に説明すると、公職を任命する際に、透明性を高める訓練を受けた「独立した査察者」が第三者として関与するというものだ。

 募集から、書類選考、面接まで、この「独立した査察者」が参加する。

 しかも、原則として、公募することが義務づけられており、密室人事は許されな~い。

 透明性を高めるために、すべての過程について記録に残す。ということは公開請求をすれば、開示されるということだ。

 日本がいかに野蛮な国かってことが改めて分かる内容だ。

 今後、時間をみてブラッシュアップしたい。
   





【PR】




★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ごめんなさい、些かスレ違いながら。 (田仁)
2009-01-05 16:23:59
元旦頃の新聞広告に、山口さんって右翼そうな弁護士さんが、米国ロイヤー日本流入解禁の下準備と思うんですが、弁護士は猿でも出来るだのドギツいフレーズで、出版広告を大きく打ってました。
何やら気に掛かりまして。
弁護士業務の米国売却はどうも、主婦の所得控除削減と同じ、メディア大攻勢で正論圧殺で来る気らしいですよ?
アレも、お調子者の自称主婦なエージェントが雇われなさって、TV討論だの、駆使しましたのでね…。
返信する