情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

「日野記者がいたら、産廃処分場問題がこんなひどいことにはならなかった…」

2009-03-22 12:15:42 | メディア(知るための手段のあり方)
「毎日新聞の日野行介記者がいまも滋賀県にいたら、栗東市のRD産廃処分場問題はこんなひどい扱いにはならなかった」と地元住民の中年女性が嘆いたというくらい日野記者は頑張る記者のようだ。書きっぱなし(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/e17e88970063b5e2b46746535897af93)では悪いと思い、ネットでチェックしてみたところ、滋賀県の地元紙が次のように伝えていた(http://www.bcap.co.jp/s-hochi/bno/2005/05-12/n051229.html)。

【三月初旬、県庁の地方通信記者室で「毎日新聞の日野行介記者がいまも滋賀県にいたら、栗東市のRD産廃処分場問題はこんなひどい扱いにはならなかった」と、地元住民の中年女性が同記者の掲載記事のスクラップ帳を開けて涙ぐんでいた。返す言葉もない屈辱を胸に、本紙の高山周治記者とともに三月二十四日から五月十九日まで八回の連載を行うことになる。しかし地元の運動は一向に盛り上がらず、小さな地方紙の無力さをいやというほど思い知らされた。逆に県がRD社に命じた是正改善工事は着々と進み、「臭いものにふた」をする県の終息宣言はもはや時間の問題と見られていた。】

 この記事には、あっと驚く逆転劇が続くが、それはまた別の話。この女性のセリフに象徴されるくらい日野記者は素晴らしい記者だということだ。記事の末尾には、【(RD問題を身体をはって報じた中日新聞の宮川弘記者、朝日新聞の下地毅記者、毎日新聞の日野記者に捧ぐ)】とまで書かれている。

 そう、だからこそ、日野記者は「記者の目」で精神論を述べたのかもしれない。記者だけではない。頑張っている人は得てしてそういう傾向がある。「なぜ、できないのか。厳しい状況にあってもやれるはずだ」と。

 でも、本当は「へなちょこ」でもうまく回るような仕組みにすることが大切だと思う。強い人でなければ、維持できないシステムではその立場を強くない人が担当するときは、維持できなくなる。

 こう書くと、どういうシステムでも、ダメな人が担当したらダメだ、という反論が来る。もちろん、そのことは否定しないが、「超頑張れる人」だけしか対応できないような仕組みよりは、普通の人でも対応できる仕組みのほうが世の中、うまくいくに決まっている。そう思いませんか?

 日野記者に代表される頑張っている皆さん、皆さんがいなくなってもうまくいくようなシステムをつくることにもぜひ、力を注いでくださいね。「へなちょこ」からのお願いです。 

 




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