【橋本勝さんのコメント】
1月27日に放映されたNHKスペシャル・日本とアメリカの第1回『深まる日米同盟』を見たが、大いなる疑問を覚えた。日米同盟の今ということで、ミサイル防衛から、海上自衛隊による給油問題まで、軍事の面から日本とアメリカの関係を描く。ミサイル防衛実験の成功に手を取り合って喜ぶ日米の関係者。両国の密接な協力関係、日米同盟は、もはや動かしようのない現実であると訴えている。
「武器輸出3原則」「集団自衛権」といった憲法に抵触する問題にもふれられてはいるが、この番組から感じられるのは、既成事実の押し付けである。登場する人物も日米の政治、軍事、経済のおエライさんばかりで、彼らの主張をさんざん聞かされる。現在進行する日米同盟に対する、根源的な問い返しという視点はまったくない。インド洋上での給油活動の中断にしても、国際貢献を止めるのかというアメリカからの要請もあってか強引に再開することになる。いわばこれは、アメリカとの軍事協力を強力に推し進める日本政府の代弁をNHKの番組がしているといっていい。国営放送たるNHKの面目躍如である。
こうなると、いずれ受信料の集金も自衛隊員がするようになるのではないか。国家の安全に貢献する、国民のための放送をするNHKを危機におとしいれる受信料不払い者は、非国民にされかねないのである。
【ヤメ蚊】
公共放送に公権力が介入することの恐ろしさを知っているドイツでは、連邦最高裁が1994年、受信料額の決定を政府が自由に行うことのできる余地の残る制度は違憲だと判断した。判決は、受信料の決定が、「放送責務の達成と公共放送の競争能力に対して間接的に影響力を行使するためのとくに有効な手段となる」と指摘したうえ、「あらかじめこの手段を威嚇的に使用することによって、放送協会に、ジャーナリズムの自由にとって有害な、受信料決定に関与する者の推測される期待、あるいは明らかにされた期待に応えさせることも可能となる」と断言しているのだ。これだけの判断をなしているがゆえに第2次大戦であれだけのことをしでかしたにもかかわらずドイツは周辺諸国から受け入れられるに至ったのである。ひるがえって、日本の公共放送NHKは政府主導でトップ人事が決まる有様。これで周辺諸国に安心しろって言ったって無理無理。真の意味で、普通の国にしようよ。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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なお、現在、こちらで(←クリック)、350円、1000万人寄付運動を展開しています。ぜひ、ご覧のうえ、行動にしてください。バナーは、SOBAさんの提供です。ご自由にお使い下さい。手のひらに何も乗っていない猫の手には、実は、知恵、呼びかける力など賛同するパワーが乗っているということです。まさに、今回の運動にぴったりですね。
1月17日にはNPJ/PEOPLE’S PRESS設立記念集会を開催し、多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。近く、生中継していただいたアワープラネットTVでオンデマンド放送される予定です(http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080117_17.html)。
1月27日に放映されたNHKスペシャル・日本とアメリカの第1回『深まる日米同盟』を見たが、大いなる疑問を覚えた。日米同盟の今ということで、ミサイル防衛から、海上自衛隊による給油問題まで、軍事の面から日本とアメリカの関係を描く。ミサイル防衛実験の成功に手を取り合って喜ぶ日米の関係者。両国の密接な協力関係、日米同盟は、もはや動かしようのない現実であると訴えている。
「武器輸出3原則」「集団自衛権」といった憲法に抵触する問題にもふれられてはいるが、この番組から感じられるのは、既成事実の押し付けである。登場する人物も日米の政治、軍事、経済のおエライさんばかりで、彼らの主張をさんざん聞かされる。現在進行する日米同盟に対する、根源的な問い返しという視点はまったくない。インド洋上での給油活動の中断にしても、国際貢献を止めるのかというアメリカからの要請もあってか強引に再開することになる。いわばこれは、アメリカとの軍事協力を強力に推し進める日本政府の代弁をNHKの番組がしているといっていい。国営放送たるNHKの面目躍如である。
こうなると、いずれ受信料の集金も自衛隊員がするようになるのではないか。国家の安全に貢献する、国民のための放送をするNHKを危機におとしいれる受信料不払い者は、非国民にされかねないのである。
【ヤメ蚊】
公共放送に公権力が介入することの恐ろしさを知っているドイツでは、連邦最高裁が1994年、受信料額の決定を政府が自由に行うことのできる余地の残る制度は違憲だと判断した。判決は、受信料の決定が、「放送責務の達成と公共放送の競争能力に対して間接的に影響力を行使するためのとくに有効な手段となる」と指摘したうえ、「あらかじめこの手段を威嚇的に使用することによって、放送協会に、ジャーナリズムの自由にとって有害な、受信料決定に関与する者の推測される期待、あるいは明らかにされた期待に応えさせることも可能となる」と断言しているのだ。これだけの判断をなしているがゆえに第2次大戦であれだけのことをしでかしたにもかかわらずドイツは周辺諸国から受け入れられるに至ったのである。ひるがえって、日本の公共放送NHKは政府主導でトップ人事が決まる有様。これで周辺諸国に安心しろって言ったって無理無理。真の意味で、普通の国にしようよ。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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なお、現在、こちらで(←クリック)、350円、1000万人寄付運動を展開しています。ぜひ、ご覧のうえ、行動にしてください。バナーは、SOBAさんの提供です。ご自由にお使い下さい。手のひらに何も乗っていない猫の手には、実は、知恵、呼びかける力など賛同するパワーが乗っているということです。まさに、今回の運動にぴったりですね。
1月17日にはNPJ/PEOPLE’S PRESS設立記念集会を開催し、多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。近く、生中継していただいたアワープラネットTVでオンデマンド放送される予定です(http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080117_17.html)。
こういう人が権力を執る日本と云う国が、変わるべきですね。
その恨み辛みを、自衛隊も共に受けたい!と考える、違う世界に逝っちゃったグローバリストとか大財界人とか右翼とか「せんたく」とか、正気が知れません。